こども家庭庁の「若年層の性暴力被害予防月間」啓発ポスター問題。
内閣府 啓発用ポスター ほかの作品と類似で使用取りやめ | NHK
最初に問題視されたのが類似性についてだったのか何なのかわからないが表現について色々言われていたのは知っている。
弟は幼い頃から人とコミュニケーションをとるのが苦手で学校時代はいじめからの不登校も経験した。
その弟が大人になってからマッチングアプリをやりたいと言い出し自分はゲイだと告白した。
父も母も私も驚いたが友達もいない彼にもしうまくいって親友やパートナーができたらいいなと彼の将来を考えて皆反対しなかった。
意志が弱く流されやすい弟が相手に何か強要されたときに拒絶できるだろうか。
飲み物にこっそりドラッグを入れるような卑劣な行為を注意力のない彼が見抜けるだろうか。
行政のポスターといえば必ず老若男女取り揃えて多方面に配慮した表現をするのになぜ男性被害者を描かなかったのだろう。
下のほうには「年齢・性別を問わず相談できます」とあるがそれなら尚更なぜ?と思う。
(「性暴力をなくそう」というワードで検索を促す表示があるのでGoogle検索したらトップに出てきたのはこども家庭庁の去年の「女性に対する暴力をなくす運動」で脱力してしまった…)
このようなポスターは啓発であり当事者に気づきを与えるためにあるものだと思う。
その当事者というのはポスターの男女を見て自分に置き換えて考えられるような想像力に乏しい人…知的ボーダーや弟のような発達障害者である可能性も高いのではないだろうか。
ちなみに弟は体が小さく細くて本当に力がない。
たとえゲイでなく異性愛者だったとしても女性→男性の性暴力被害に遭う可能性も十分ある。
性暴力は女性にとって身近な問題だが、改めて誰でも被害者になる可能性がある問題だということを忘れないでほしい。
ポスターはこの機会に多様な人間に届くような表現に修正されることを願う。
※取り下げが決まったので内容を一部直した。