2023-04-19

こども家庭庁の啓発ポスターについて発達障害者家族として思うこと

こども家庭庁の「若年層の性暴力被害予防月間」啓発ポスター問題

内閣府 啓発用ポスター ほかの作品と類似で使用取りやめ | NHK

最初問題視されたのが類似性についてだったのか何なのかわからないが表現について色々言われていたのは知っている。

私もこのポスターには即座に違和感を持った。

自分の弟が発達障害ゲイからだ。

弟は幼い頃から人とコミュニケーションをとるのが苦手で学校時代はいじめから不登校経験した。

その弟が大人になってからマッチングアプリをやりたいと言い出し自分ゲイだと告白した。

父も母も私も驚いたが友達もいない彼にもしうまくいって親友パートナーができたらいいなと彼の将来を考えて皆反対しなかった。

いま弟は数ヶ月に一度マッチングした相手と実際に会っている。

しか心配は尽きない。

意志が弱く流されやすい弟が相手に何か強要されたときに拒絶できるだろうか。

飲み物にこっそりドラッグを入れるような卑劣行為を注意力のない彼が見抜けるだろうか。

話題ポスター男性女性への性暴力しか描いていない。

行政ポスターといえば必ず老若男女取り揃えて多方面配慮した表現をするのになぜ男性被害者を描かなかったのだろう。

下のほうには「年齢・性別を問わず相談できますとあるがそれなら尚更なぜ?と思う。

(「性暴力をなくそう」というワード検索を促す表示があるのでGoogle検索したらトップに出てきたのはこども家庭庁の去年の「女性に対する暴力をなくす運動」で脱力してしまった…)

このようなポスターは啓発であり当事者気づきを与えるためにあるものだと思う。

その当事者というのはポスターの男女を見て自分に置き換えて考えられるような想像力に乏しい人…知的ボーダーや弟のような発達障害である可能性も高いのではないだろうか。

そういう人たちにメッセージが届かなかったら意味がない。

ちなみに弟は体が小さく細くて本当に力がない。

体の扱いが下手で運動も苦手だからだ。

たとえゲイでなく異性愛者だったとしても女性男性の性暴力被害に遭う可能性も十分ある。

折しもジャニーズ男性への性暴力話題になっている。

暴力女性にとって身近な問題だが、改めて誰でも被害者になる可能性がある問題だということを忘れないでほしい。

ポスターはこの機会に多様な人間に届くような表現修正されることを願う。

※取り下げが決まったので内容を一部直した。

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