2022-11-12

TRPG - 初心者玄人セッションを共にして楽しめなかった話

初めに

ここでの「玄人」は「ある程度の期間TRPGで遊んでおりセッション慣れをしている人」という意味使用する。

ただどこかで書き残しておきたかったのでこの記事を書いている。

特定システムシナリオを想起させないように注意をして書いたつもりではあるが、システムに関しては少し察しがついてしまうかもしれない)

ポジティブな内容とは言い難いため、合わないと感じた場合各自判断で読むのをやめていただきたい。

本文

セッションまでの経験

何が起こったかを先に簡潔に記すなら「玄人無双して初心者たちが何もわからないままにシナリオが終了した」。

何年も前の話になるが、当時友人のほとんどがTRPGで遊んでいたため、私も機会があれば一度挑戦してみたいと思っていた。そんな時友人たちの中で最もTRPG歴が長い友人(以降Aとする)がわたし含む数人の初心者に声をかけてくれたのである

Aと他の初心者の数名と共にPLとして参加し、共通の友人であるBがGMを務めてくれた。Bも長期間そこそこな頻度でTRPGを遊んでいるシステムに慣れている人だった。

シナリオの大雑把な説明をするなら複数人で遊ぶ秘匿ありの(多少対立要素が存在する)ものだ。

CS作成などの事前準備をサポートしてもらい無事にセッションの当日となった。

そして当日、先に述べた「無双」が起こったのである

Aが秘匿チャットで行動を取り、私たちは何もわからないまま急に「Aさんの行動で終わりました。シナリオクリアです、お疲れ様でした」という流れだ。

そんなことある? と思われるかもしれないが、実際にこんな感じだった。

玄人初心者の違いは

結論として当然Aは悪くない。AはPLとして思考シナリオクリアするためにできる行動を取っただけなのだ

では何が悪かったのか、というのはおそらく「初心者と遊ぶシナリオではなかった」と言うことなのだろう。

となるとメンバーTRPG歴を知っていたGMが悪いのかと言われるとそうでもない。シナリオの詳細がわかっていても実際どのような行動を取るかはPLそれぞれであるため「無双しそうだからやめよう」なんて想定していたらキリがない。

初心者玄人では明らかに差が生じる。

GMに秘匿を自由に送っていい。

自発的単独行動をしていい。

などのシステム的な面に始まり、幾つものシナリオ経験してるからこその経験値というものが間違いなく存在する。

(少なくとも上記の2点は間違いなくこのセッションの時点では「そんなことしていいの?」となった要素だ)

似たようなギミックを別のセッション経験しているかもしれないし、同一のエネミーと対峙したことがあり対処法を知っているかもしれない。

そういうルールブックを手にしているだけではほとんど埋まらないような種類の経験値が間違いなく存在すると思う。

解決策?

この記事を打ちながらどのようにしたら私のような経験をする初心者が減るのかを考えて見たが「絶対的解決策はない」という結論に至った。

ただ、初心者玄人がともにセッションを行う場合にこういう事態が起こり得る、ということを知っておくことは有益ではないかと思う。どのように対策をするかしないかは人による。

実際私も数年TRPGを続けたからこそこの件がずっとひっかかっているだけで、あの一回きりで止めていたら気に留めていなかったかもしれない。

終わりに

友人は間違いなく「私と遊びたいから」誘ってくれただけである。もちろん私もほとんどTRPGをやっていない友人と遊びたいと思うことがあり、この楽しさを味わってもらえたらと誘うこともしばしばだ。

ただそう言う場合特別対立のあるシナリオでない限り)セッション慣れをしている自分が(PL側だったとしても)初心者の様子を伺いながらプレイしようとしている。そもそも対立可能性が高いシナリオ初心者の方を誘うことはないし、同じPLサイドとして参加することもほとんどない。

ただ、該当シナリオを楽しかったと言う話を聞くたびに「私はあのシナリオ玄人と回るべきではなかった」「記憶を消して慣れた今の状態でもう一度遊びたい」という考えが本音だ。

GMやAの手前「楽しかった」とセッションを終えたが、本音は「何が面白いのかわからなかった」。同じセッションに参加していた人たちも「知らないうちに終わっていてよく分からなかった」と言っていたため同じ気持ちだったのかもしれない。

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