撮られた。アイドルが、文春に撮られた。
トレンドに載っていてTwitter。友達からの鬼LINE。ニュースサイトのトピック。担当のスクープに気づくタイミングはまるでさまざまである。心臓が奥まで冷え込み、手先の感覚がなくなる。万物が動きを止める。その後の反応はさまざまである。あるものは泣き叫び、あるものは嘆き悲しみ、あるものは激怒する。そこに共通するのは、心から愛している担当への激情である。そんなオタクたちの反応を分類していきたいと思う。特に目的などはない。
①ロマンス型
②斜め型
④ネタ型
①ロマンス型
2015年あたりのオタクはこれが一番多かったように思う。「○○くんは、女の子に慣れていないから、メンバーの○○くんと付き合ってるよ~?(^▽^)/証拠!(キス画像やメンバー同士で密着している画像と共に)」
この反応の仕方が一番精神衛生上は良い。メンバーと付き合ってくれるなんて、誰もが幸せになれる最高の状況である。現実のスクープを抑圧し、その幻想を盲目なまでに信じ込むこのタイプは、一番自身にとってもタレントにとってもいいだろう。
②斜め型
「え、もしかして彼女なんていないと思ってたの?ふつう彼女くらいいるよ?何夢みてるの?w」というタイプである。彼らは謎に自分は周りのオタクとは違うというプライドの高さゆえに、①ロマンス型を攻撃しがちである。そんなこと、みんなわかって楽しんでんだよ、ということをわざわざご丁寧に解説してくれる。さばさばと開き直っているかと思いきや、いつまでも話題を引きずる。
③説教型
このタイプは二種類に分かれる。論理的に諭すタイプと、おのれの不満をすべてこの機会にぶつけるタイプである。
まず論理的タイプは、「だから○○くんは、一人だけ個人の仕事がないんだよ。それが意識の差になって出てきてるからもっと引き締めてください」などというタイプである。心の底から湧き上がる怒りや悲しみを、あえて丁寧な言葉遣いをすることにより圧をかけている。普段はあえて言っていないような腑に落ちない点をぶつけることができる。
続いて、不満をぶちまけるタイプだ。「ふざけんなよ。だからお前だけ仕事ねーんだろ。やる気ないなら早くやめろよ!金返せくそやろー!」などというタイプである。これは、言葉遣いなどを気にせずにとにかく不満をぶちまけている。面白いのが、このタイプは執着がすごい。何年たってもねちねちと過去の話を掘り返しては愚痴を言っている。可愛さ余って憎さ百倍になったオタク(アンチ)ほど恐ろしいものはない。
③ネタ型
これは圧倒的に他担が多い。普段はほとんど話題にも上げないメンバーでさえスクープが出たらいち早くネタにして楽しむ。歌詞や番組名、ありとあらゆるものを引っ張り出してはいかにおもしろいことを言えるかという大喜利が開催される。たいてい他担なので、ほどなくして飽きる。担当を、普段関係のない他担ネタにされる屈辱たるや。
以上が、オタクの分類である。個人的にかつては①と②が多かったが、最近は②と③が増えてきている。これも不景気の息がかかっているのだろうか。どんな反応をしようと個人の勝手だが、人を傷つけないように配慮をしてほしい。
担当って何を担当してるの? ただのファンなのに何でマネージャー気取りなの? ねえなんで?