テレビで政治家の皆さんが言わない本音としては7:3か8:2で裏金を要求されたとされる泉田さんの方が悪いと思っている話。
そもそも、今回の裏金と言われるお金はどういう性質のお金かというと巨大な利権や、税金に群がるといったものではなく、「お前(泉田さん)の選挙のために各種選挙運動で動いてやるからその分の給料を払え。」といったものです。
そして、根本原因として地元の組織(自民党支持者)や自民党の県連が泉田さんのこれまでの活動を見て、本人の為に選挙運動はしたくないと思わせてしまっていたことにあります。その為、選挙を勝たせなきゃ行けない立場の古狸である星野県議は選挙で動いてくれる気持の離れた自民党支持者にお金を渡すことで動いてもらおうとした訳です。
2,000-3,000万とかっていう数字が一人歩きしていますが、それを星野さんが丸々懐に収めるわけでなく、選挙区内に設置された30-40個くらいの組織を束ねる支部長に配ろうとしたわけです。じゃないと選挙にならないから。
なので泉田さんが盛んに言っている「裏金を払わなかったから選挙が大変でした。」は主題がずれていて、「裏金が無いと人が動いてくれないくらい地元から支持がないから選挙が大変でした。」です。
その自分の活動の問題点を今回の裏金騒動にすり替えて誤魔化しているんだなぁという受け止めです。
そもそも今回の2,000万だか3,000万だかって金額から星野さんが抜くのは精々100-200万くらいで、そんな政治家にとっては端金のためにこんな違法行為を提案するのはリスキーです。
星野さんも泉田さんを好きで応援しているのではなく、自分の影響下の地域で地元から国会議員を出さないと今後の新潟県連での影響力が低下するという焦りもあったのだとは思いますが、悪手であったことは確かです。
政治家の選挙は有権者の気持ちをもとに行われます。選挙に出るといっても様々な事務作業や、備品の発注、各地域での演説会の設定や街宣車のルート設定や地元への根回し等々ここには書けないくらい沢山のタスクがありますがそれを給料が支払われている事務所職員や秘書だけでカバーするのは困難です。そのために後援会とかいう無償で手伝ってくれる人達が気持ちよく動いてくれるようなコミュニケーションや活動が必要となるのですが、残念ながら泉田さんはその部分が不足していたのです。
この仕組み自体が善いか悪いかというとあんまり善くないと個人的には思っていますが、目の前にあるのはそういう仕組みでの選挙なので、そこに対応するかそれを上回る別の手段を構築することができなかった時点で「選挙は大変」だった訳ですね。
自民党新潟県連や自民党本部の動きが一般の国民から見てスピーディに見えないのも上記の通り「え、悪いのは泉田くんだよね。」と思っているからであり、仮にそう思ってても星野さんを早々に切り捨てる方が来年の参院選挙には良い影響があると思いますが、各地域の選挙活動への悪影響と天秤にかけている状況ですね。