2021-10-11

恋愛における瑕疵責任

 恋愛責任存在するか、と問いを立てると、何故か男性中心の話題になる。

 恋愛(異性間恋愛)において責任があるのは主に男性の側であるとされる。女性恋愛に対して責任を持って行動することは、現代社会においてさほど求められていない。そもそも女性恋愛における責任が一体何なのか、イメージすることさえ難しい。強いて言うと、浮気をしないことと、子供がいるならその養育に力を注ぐことだろうか。とは言え育児恋愛とは別のタームに属しているので、こと恋愛においては関係いかもしれない。となると、女性恋愛における責任とは「浮気をしない」という一点に絞られる気がする。とは言え、「浮気をしないこと」が「恋愛において責任を持って行動すること」であるという命題は、幾分無骨な造りをしている。何だか違和感のある命題だ。

 ともかく、女性恋愛における責任が「浮気をしない」という一点に絞られるとするならば、男性恋愛における責任は多岐に渡っている。

以下箇条書き

女性を傷つけないこと

 第一に、女性を傷つけないことである女性は強い生き物で、男性と比べて自殺率も極めて低い。社会においてある部分では男性よりも奔放に活躍しているし、今後様々な分野で活躍するだけのアドバンテージポテンシャルを備えた存在である。とは言え、男性女性を傷つけてはならない。これは当たり前のことである女性は強い存在だが、女性を傷つける男性恋愛に関して責任のある存在とは見做されない。精神的に傷つけることは当然として、女性を肉体的に、物理的に傷つけることは決してあってはならない。

家事労働を行うこと、また、分担すること

 家事労働を行わない男性は、恋愛において責任のある存在とは見做されない。休日は当然として、平日においても家事労働をする必要がある。恋人と一緒に生活する上では、家事は男女双方における共通課題であり、男性が避けて通り得るものではない。

女性金銭的に不自由させないこと

 女性は強い存在なので、多くの場合経済的に自立している。とは言え、男性はそのような女性らを金銭的に不自由状態においてはならない。このような瑕疵を冒す男性恋愛に関して責任のある存在とは見做されず、女性に対する経済的DVの咎を負うことになる。

女性を無力な存在と見做さないこと

「君は何もしなくていいよ、家事も全て僕がやるし、全ての労働は僕がこなすよ。ゆくゆくは育児についても任せて欲しい。もし仮に君との子供が生まれるとして、出産という大役を果たした君に不自由な思いをさせたくはないからね」

 無論、男性は極めて能力の限られた存在なので、これほどまでに理想的振る舞うことは難しい。とは言え、このような言動女性に対して取ってはならない。女性は決して無力ではないし、女性能力は家庭における随所で発揮され得る。家事に関しても、労働に関しても、育児に関しても、重要役割を持ち、その役割を果たすことができる。女性からその能力を発揮する機会を奪ってはいけない。このように女性を無力な存在と見做す男性は、恋愛に関して責任のある存在とは言えない。

女性に対して能力を誇示しないこと

 男性自身能力を誇示してはならない。知的能力運動能力、それらの能力を仮に有していたとして、それらをひけらかし、自尊心を満たそうとしてはならない。そして、その自尊心を満たす営みに、女性を巻き込んではならない。これらの行為は「マンスプレイニング」などとされ、現代においては男性特有の問題行動とされている。これらの行動を取る男性は、女性との恋愛関係において十全に責任果たしているとは言えない。

自殺しないこと

 男性女性に比べて自殺率が二倍以上もあり、非常にか弱い存在である女性に比べると男性自死について考えることが多いと言える。とは言え、自殺する男性恋愛において責任果たしているとは言えない。男性自殺をしてはならない。

浮気をしないこと

 女性は魅力的な存在なので、しばしば女性の魅力に惹かれて、男は浮気に走る。しかし、勿論浮気をする男は恋愛において責任果たしているとは言えない。男性浮気をしてはならない。

まとめ

 以上を見て「男性の負うべき責任の何と多いことか、男性であることは何という災厄か」などとのたまっている男性は、恋愛における責任を果たしえない。上記は多岐に渡っていながらも、女性とのコミュニケーション恋愛関係におけるごく当たり前の事柄である。この程度のことで恋愛責任の多さに打ちひしがれているようではいけない。そんなことでは、恋愛における責任は果たしえない。

 女性に関しては特に責任を負う必要はない。強いて言えば、浮気をしないことが女性には求められるが、以上のような責任を果たし得ない男性パートナーであれば、その限りではない。そのような場合パートナーとの関係打ち切り、より優れた別のパートナーとの関係へと移行するべきである

 諸君、私は女性が好きだ。

  • そもそも恋愛は特に契約を結ぶわけでもないからお互い一切何の責任もないぞ。 結婚してたら法律に縛られるけど。

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