私は、正直去年の今頃よりは外に出ることが多くなっています。
仕事柄リモートワークができないので電車で数駅の職場に通い、仕事をこなしたらへとへとでまた電車に乗り込み、眠気に耐えながらバスに揺られて帰る、コロナ前とほとんど変わらないような毎日が戻ってきたように感じます。
マスクが特に息苦しい季節がやって来ようとしており正直うんざりですが、お客さんの前では絶対にマスクは取らないし、飲食店でも食後すぐにマスクを着用。路上飲みなんかしたことないし、友達とお酒を飲んだのなんて何か月前になるんでしょう。とにかく、それだけわたしはわたしなりに頑張っているつもりです。
マスクを着用せず大声で話す人を見れば、文句を言わずその場を立ち去るし、人の多いところにわざわざ怒鳴り込むようなこともせず、なんというか、色々と受け入れて日々を過ごしています。
バスの中で大きな声で楽しそうにお話する高齢のご婦人方。きっととても仲良くしていらっしゃるんでしょう。
お孫さんと一緒にレジャー施設へ遊びに行くおじい様おばあ様。お孫さんのことが大好きなんでしょうね、マスク越しでも笑顔が伝わってきます。
そして私はといいますと、うちの祖父母と去年のお正月にあってからまともに顔を合わせていません。
9月頃祖母の誕生日に花束を渡しにいってササッと帰ったのが唯一すこし会話できた時だったでしょうか。
私の祖父母はとにかく自粛しています。2人できちんとマスクをして短い時間で買い出しに出かけて、あとは通っている病院に行って、それ以外の時間はずっと家で過ごしているのでしょう。それはお互いを守りたいから。2人暮らしのどちらかがコロナに感染してしまえばもう1人も感染リスクが高まる。なにより祖父はもうすぐ90です。死亡者も多い病気ですから特に気を張っているような気がします。
だからわたしも祖父母には会いません。もし自分が大丈夫だと思っていても、どこでウイルスを拾うかなんて誰にも分からないから。わたしのせいで祖父母を危険な目に遭わせたくない、その一心で会いたい気持ちを抑えています。
2人とも機械には疎いため、携帯やスマホも所持していません。せめてiPadでもあればビデオ通話が出来ますが2人が今更タブレット端末を操作するのは難しいでしょう。そのため時々電話でお互いの状況を把握しています。
母から、祖母が電話口でそう言っていたと聞きました。声にも元気がなく、おばあちゃん大丈夫かな、と母も顔を曇らせていました。
わたしの記憶上の祖母はとても元気で、わたしたちが家を訪ねれば喜んでお茶やお菓子を出してくれて、おじいちゃんもおばあちゃんもニコニコしていて、わたしよりも元気に歩いていました。本当によく歩くので、小学生の頃夏休みに遊びに行った時、「歩くの疲れたなあ、バス乗りたいな」と思ったくらいに。
心労もあったのでしょう。最近はちょっとマシになってきたと話していましたが、不安です。
会いに行ったら、きっと喜んで歓迎してくれるのに。
何度もそう思いました。でも怖い。なにがあるかわからない。頑張っている2人を危険な目に遭わせるわけにいかない。
でも、街を見ればご老人が、まるで何事もないかのようにマスクをして、その辺を歩いているのです。
気にしすぎか。気にしすぎなのか。
当たり前だろ。
自粛なんてしたくないよ。はやくおじいちゃんとおばあちゃんに会いたいよ。
マスクを外して、「久しぶりだね、大丈夫だった?」て声をかけて、ちょっと痩せちゃったねなんて笑って、みんなでお茶を飲んでたくさん話がしたい。大変だったね、でも私たち頑張ったね、て言い合って、またすぐ遊びに行くからね!て約束なんかして。
気にしすぎかもしれない。でも祖父母を守りたい。
だから私は、今日も祖父母のことを思って、祖父母と一緒に過ごす未来を想って、今日も自粛します。
(外出しているご老人のことを悪だ!というつもりではありませんが、そうやって耐えている人も沢山いるということ、どうか覚えていてください。そしてこのダイアリーを読んだあなたが、一日でも早く会いたい人に会える未来がやって来ますように、)
お疲れさま。だいたい同じ感じで最後に祖母と顔を合わせたのは去年の秋です。 増田の祖父母はもうすぐワクチン打てたりするのかな?会える状況が少しでも近づきますように
ワクチン打っても感染している事例はいくらでもあるぞ。
コロナ終わったとか言っていたら、一生会えないぞ。 ソースは俺。病院でほぼ話せない時に会えて、次はお通夜だった。