2021-05-28

匿名日記でバズりたくて 電車脱糞した男を逮捕

 電車内で故意脱糞したとして、男性アルバイトの安納増太(あんのう・ますた容疑者(38歳)が、東京都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁日暮里警察署逮捕された。

 同署によると、安納容疑者5月28日午後2時ごろ、JR山手線電車座席に座りながらわざと脱糞したとのこと。その際、不審に思った他の乗客スマートフォンで安納容疑者動画撮影している。安納容疑者撮影されていることに気がつくと席を立ってドアの前に立ち、電車が駅に到着すると同時に走って立ち去ったという。

 通報を受けた同署警察官は、汚物の付着した足跡をたどって男子トイレの個室に立てこもる安納容疑者発見した。安納容疑者体調不良を訴え個室に立てこもり続けたが、警察官の長時間の説得により自ら出てきた。同署に任意同行された安納容疑者は容疑を否認し、あくま体調不良による脱糞だと主張したが、脱糞した様子を撮影した動画を見せられると一転して容疑を認めたので、逮捕されることになった。脱糞した理由として「はてな匿名ダイアリーで注目を浴びたかたから」、「小説投稿サイトでは人気になれなかったから、はてな匿名ダイアリー活動を始めた」と述べている。

 インターネットに詳しい専門家によると、はてな匿名ダイアリーは『名前を隠して楽しく日記』のコンセプトで運用されている匿名日記サービスで、増田という別称でも知られている。『保育園落ちた日本死ね』のタイトル投稿された日記流行語大賞を受賞した他、日記でのいさかい殺人事件に発展したりと、功罪を超越して社会に大きな影響を及ぼしている。はてな匿名ダイアリーでは、うんこを漏らしたという日記通称うんこ増田)の人気が高く、一種鉄板ネタになっており、YouTubeに例えるならメントスコーラに相当するという。しかしながら、はてな匿名ダイアリー投稿した日記が例え大きな注目を浴びようとも、YouTubeのように投稿者が収益を得られる仕組みは無いという。また、投稿した日記IDハンドルネーム等を明示する仕組みも無いので、小説投稿サイトのように人気を得て書籍化することもないという。

 あくまで推測だが、書類送検された男ははてな匿名ダイアリー等のネット活動を続けるうちに、注目を浴びることを求めすぎてしまったのではないか。そして、活動内容がエスカレートしてネット範囲内には収まらず、現実に影響を及ぼしてしまったのではないか、と専門家結論付けた。

 なお、はてな匿名ダイアリー運営する『株式会社はてな』に取材を申し込んだが、残念ながら回答は得られなかった。

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