散々就活に振り回されて、何枚も無駄なエントリーシートを手書きした。
マナー講師や面接講師のアホな戯言を信じて無駄な努力を滅茶苦茶やった。
でも、現在の視点で、新入社員や就活生を見ると、「無理してるなあ。そんなことしなくていいのにな」とおもう。
断言して言うが、「まともな会社は就職一年目の一年生を即戦力」としては見ない。
きちんと研修させて、きちんと社会人の基本を叩き込んで、そして半年後、1年後に仕事をきちんと割り振る。そうじゃないと危なっかしくて困る。
ある程度、5年ぐらいして会社の流れが見えてくると、就職のマナー講師や面接の講師みたいな人が言ってることの大半は無視していいことだと解る。
②社会的な常識があるか?
これだけ。世界一周自転車の旅なんか、ぶっちゃけ無駄。それで、「行動力がある」とか「すごい」とかいうやつはいるかも知れない。そういう業界もあるかもしれないが、うちの業種ではむしろマイナスだと思う。
能力のある人材がほしければ資格欄を見る。自慢話なんか聞いちゃいない。
妙に挑戦的だったり、我が強かったり、偉そうだったり、他人を見下しそうだったり、陰口を言いそうだったり、そういう人間が落とされる。
盛った自慢話をすると、そういうタイプは落とされる。
人事が怖いのは「できないやつ」を採用することじゃなくて、「どうしてこんなアホを採ったんだ」と言われることだ。そのアホというのは、「遅刻して、偉そうで、職場の雰囲気を悪くして、ぶすっとしててありがとうございますも言えないし、周りの人間を見下してるようなタイプ」である。ようするに、はてなでたくさんのブックマークを集めたり、歴史だの差別だので遊んでるタイプである。
能力が高かろうが、こういうタイプは職場の能力を著しく下げるので、即落とすよね。
だいたい、新入社員が能力がないなんてわかりきってるし、盛った作り話をしてくるなんてことも、みんなわかってるんだよね。だから、そういうことを言うのが必要なのは、嘘をついてでも他人を面白がらせる職種だけでいい。例えば番組制作会社とか。銀行とか公務員とかでそれをやると逆に見栄っ張りの嘘つきだと嫌われる。
だから、人格で売ればいい。人柄で売ればいい。能力が少し足りなくとも人格が良ければ職場にとって一番良い。人柄である。
なぜ人事が性格の悪いやつだけは取りたくないか? そんなやつを採ると毎日9時間生活しなくちゃいけないという地獄を体験することになるのだ。
だから、まず性格で採る。性格のいいヤツだけを採る。これが最低ラインであり、最強ラインだったりする。
「こいつは能力は足りないかもしれないが性格はダントツだな」と思ったら迷うことなく採る。だって、性格がいいって最強だもん。そいつがひとりいるだけで職場に10%の能力アップがかかるんだから。
でも「性格が良い」という才能の良さを残念なことに、マナー講師も面接講師もプッシュしない。就活生もプッシュしない。それ、最強の武器だぞ、と思うのだが、だれも気づかない。
能力が足りなくとも性格の良い新人ならばいくらでも面倒を見るのだ俺たちは。当たりの新人は「性格」だし、それ以外のことはほぼ求めてない。
きみ、幸せそうだし別にいまのままでいいんじゃん??
すごく参考になった。 自分はエゴが強いからだいぶ苦労するかもしれないね… 結局は「こいつと仕事を一緒にしたい」と思わせる事が大事なんだな。 他に伝えてくれるような人はいな...