このコロナ禍の中にあっても、普通に給料もボーナスももらえる素晴らしい職場にいる。が、私は今の仕事が嫌いだ。他の職種の人に囲まれて、「文房具補充しとけ」とか「コピー機の調子が悪い」だのと文句を言われ、それらに対応する手配を終えてほっとしていると、今度は別の人から「○○がないみたいだから買ってくれ」と言われる。しかも彼らは昼間ほとんど席におらず、夕方から本気でデスクワークに取りかかるので、こっちが対応しようのない時間でどうしても翌日回しになる。うぜぇからまとめてもっと早い時間に言えといつも思う。私はあんた達の下僕じゃない。
できるだけ早く今の仕事を辞めたいが、辞めたあとに食べていけるようなスキルがない。別にスーパーのレジ打ちでもコンビニの店員でもやったって構わないが、臨機応変にスピーディーに対応するスキルが低いのでたぶん向いていないと思う。多少収入が減っても良いように、頑張って住宅ローンを終わらせたし、なるべく貯金もしてきたけど、それで老後まで生きていけるかというと微妙だ。とにかく労働時間を今の半分以下にして、あとは好きなことをして生きていきたい。
いくらローンが終わっていても、毎月修繕積立金と管理費は払わないといけないし、年一回は固定資産税を払わなくてはいけない。今の貯金を取り崩して暮らそうとすると、極力節約してなるべく旅行も外食もせず、今は面倒でやっていない自炊に励むようにしないとあっという間に貯金はなくなってしまう。
今は自由に旅行とかできる状況じゃないけど、好きなようにあちこち出かける自由な時間がほしいから辞めたいのだ。趣味にもお金を惜しみたくないし、結局自由になると今よりお金がかかるだろうという予測しかない。お金の専門家みたいな人にローンを終わらせたとか貯金がこれだけあるとかいうと感心されるけど、私の望む生活を実現させるにはたぶん足りない。
今の仕事を定年まで大人しく続けて、貯金を増やす努力をするのが一番正しいんだろうけど、自分の人生これだけで終わらせたくないという思いが消えない。世の中で自分の好きなことを仕事にできる人は一握りだろうし、自分にそういう才能はないような気はしているが、イヤなものはイヤだ。いわゆるフリーランスで好きなことを仕事にしている人も世の中にはいるが、彼らはこのコロナ禍の中、どうやって生きているのだろう。逆にサラリーマン人生に特に不満を感じていない人にも、どうやって自分の仕事人生を楽しくしているのか聞いてみたい。「家族を養わないといけないからしようがない」じゃなくて、「仕事が楽しい」っていう人はどのくらいいるんだろうか。
追記:その後、保険屋兼FPみたいな人に自分の貯蓄や年金のシュミレーションを作ってもらい、「これだけ貯蓄していれば大丈夫です。」みたいなコメントをもらったんだが、何だか安心できない。定年まで働き続けて、その後年金が出る年まで多少なりとも働いていれば大丈夫そうだが、早期退職して年金が出るまで10年間無収入とかだとやはり厳しい気がする。心配しすぎなのかな。