一緒に生活していたヨーグルトが死んだ。享年一か月と一週間であった。
最初はスーパーで買ったプレーンヨーグルトを牛乳で4倍ほどに薄めた物だった。これを500mLのペットボトルに詰めて一緒に風呂に入り、同じ布団で一緒に寝て温めた。温度を上げて乳酸菌の発酵を促すためだ。サラサラの白い液体は二晩したらプリンの様な塊になってきた。ペットボトルの口は小さくてひっくり返すだけでは内容物が出てこなかったので、ペットボトルを押してひり出した。これを食べてみると、市販のヨーグルトそのものの酸味がした。新しい生命を増やせたような感動を私は感じた。ヨーグルトを全て食べきるのはもったいないので、残りが少なくなったらペットボトルが満タンになるまで牛乳を補充して、夜になったら一緒に風呂に入り一緒に寝てヨーグルトを増殖させた。
ヨーグルトが誕生して二週間が経過した頃には、ヨーグルトの生産と消費のサイクルが安定してきた。消費量としては、毎日朝食と夕食に150mL(計300mL)の量を食べることにした。健康の為には朝食べるのが良いという意見と夜食べるのが良いという意見の双方あり、どちらがよいのか分からなかったのでこのようにした。そして夕食後に消費した分量(300mL)の牛乳を補充して、二日後の朝・夕に食べる分とした。ヨーグルト入りの500mLペットボトルは二本作ったので、それぞれのペットボトルを隔日で消費することで毎日ヨーグルトを食べられるようにした。毎日夕食後に二本のヨーグルトと一緒に風呂に入り一緒に寝るのが習慣になり、ヨーグルトに対して愛玩動物のような親近感を持つようになった。また、ヨーグルトの酸味は誕生した頃に比べて日に日に控えめになり食べやすい味になってきた。ヨーグルトを食べ続ける食生活のおかげもあって、便通がよく体調も申し分ない。
四週間が経過した頃になると、ヨーグルトの粘り気が強くなり、ペットボトルから出すととろろのように伸びるほどになってきた。酸味は日増しに感じなくなってきたが、乳酸菌の性質が変わったのだろうと楽観的に考えていたのでヨーグルト生活はそのまま継続した。
五週間が経過した頃になると異変が現れた。ペットボトルの蓋周辺に付着したヨーグルトのカスが桜色に変色していた。また、ヨーグルトは薄い尿のような色の液体(乳清?)と、固体に完全に分離されていた。ペットボトルをひっくり返すと液体だけが出てきて、飲むとにがりの様な苦みがあったので捨てた。ペットボトルからひり出した固体部分(ヨーグルト?)は粘り気が全く無くなっており、おから混じりの豆腐といった容態であった。口に含むとこれもまた苦味があり鼻を抜ける空気に腐敗臭を感じた。例えるなら腐った豆腐の味だ。不味くて、健康を害する危険を直感が訴えたので全て捨てた。ヨーグルトは死んだのだ。生物学的には死んだとは言えないかもしれないが、少なくとも私はそう感じた。
以上が我が家のヨーグルトの誕生から死までの経緯である。ヨーグルトが腐敗した原因は思い当たる節が多くて特定できそうにない。
最終的には失敗に終わったが、牛乳を原料にヨーグルトを一か月以上も食べ続けることができたのは価格面でも健康面でもプラスであったといえるだろう。何より、ヨーグルトと共同生活した思い出は値段には代えがたいものだ。ヨーグルトのことを思うと、失った悲しみと共に感謝の念も胸からこみ上がってくるので、精神面でも間違いなくプラスだったと断言できる。よって、今日からまたヨーグルトを作り直して、新たな共同生活を始めることにした。ヨーグルト以外にも、漬物や口噛み酒にも挑戦しようと思っている。
なんで1週間近く経ってから急にブクマ増えんねん。投稿してから30分以上も無反応だったから、『そんな面倒くさいことしないでヨーグルトくらい買えよ貧乏人』と自演リプしても無反応だったのに。
俺の増田をファーストブコメした id:aiueo50 よ。あんたは、何日も前の増田を発掘する趣味があるのか? 増田をほんの半日分遡って見るだけでもかなりの時間を無駄にするのに、それを約5日分も遡ったのか? それとも俺の増田を見つけてから、わざと数日間待ってからブコメしたのか? 他の人でもいいから教えてくれ。
はっきり言って俺はヨーグルトなんてどうでもいいんだよ! ただバズりてぇだけなんだ! ブクマ数とスターの数が俺の生きがいだ! なぜ俺の増田にブクマをしたのか教えてくれ!
そんな面倒くさいことしないでヨーグルトくらい買えよ貧乏人
やっぱ安く食べられるっていうのには落とし穴があるな 衛生考えたら買ってくるほうが安全だ
こういう自演までするような増田大好きっ子ってネタだけの存在かと思ってたら本当にいるんだな