このようにふと思うことが増えた。
別に自殺願望があるわけではない。そんな勇気もなければ行動力もない。
誰が悪いとかいう話ではなくて、単純に世間の人々が思う普通に私がなれなかっただけの話だ。
様々あるがその中でも恋人がいること(もしくはいたこと)、結婚が幸せであることが特に自分とは合わなかった。
これに関して高校生の頃は特に疑問を抱くこともなく生きてきたし、周りにも同じ状況の人は沢山いた。
しかし、大学生になるとそうもいかなかった。周りは次々と付き合いだし、恋人がいない自分にあれこれ言うようになったのだ。
「理想が高すぎ」、「妥協をしないといつまでも1人だ」、「その年で恋人がいないのはやばいよ」だの。
個人的には貴重な自分の時間を使ってまでどうでもいい人と付き合いたいとは思えなかったし、恋人の悪口を言うくせに別れない人に疑問を持つこともあった。私の中では恋人はいらないとまではいかないが、優先度が低かったのだ。
しかし周りはそれでは許してくれない。挙げ句の果てには付き合ったことがないから良さがわからないんだと言われる始末。
もちろんそんな考えを持っていない人もたくさんいるが、やはり世間には恋人がいたことがないのはどこかおかしいところがある奴という考えがうっすらと蔓延っているように感じる。実際に私も幼い時は当たり前のように自分が結婚すると思ってたし、独身の教師は子供たちに陰で馬鹿にされていた。結局こんなことを言うのも私がいない側の立場に今立っているだけだからであって、実際もし恋人がいたら世間と同じようなことを言っていたのかもしれない。
ただ私はやはり疑問に思うのだ。結婚していても企業にしょうもないクレームをつける人、配偶者にDVをする人、パワハラをする人なんて溢れるほどいるのに、そういう人は無視されて結婚していない、恋人がいない人は問答無用で人格に問題があるとみなされることに。人に迷惑なんてかけていないのに。そして、このような主張をしても独り身の僻みだと思う人は一定数いるのだろう。
それでも、これが自分の生き方だと認め、他人の言うことなど気にしない性格だったら良かったのに。
私は強くなかった。
自分の中で上に挙げたような主張はあるのだが、やはり恋人ができないのは私の人格に欠陥があるのではないか、自分の考えは異常なのではないかと思ってしまうのだ。
1回適当に誰かと付き合えば周りも黙ってくれるかもしれない、と考えてしまうことがあるのは、結局恋人ができたらみんな私を普通であると認定してあとはほっといてくれるだろうと心のどこかで思っているからだ。
世間の大半が恋人がいることに価値があると思っているならそれが普通であり、私がとれる行動はそれでも自分の生き方を曲げずに突き進むか、周りに合わせて(できるできないかは置いておいて)恋人を積極的に作ろうとするかの2択しかない。
にもかかわらず、私は相反する普通でありたいという気持ちと自分の考えを大事にしたいという気持ちを持ち合わせているせいでどちらにも進めないのだ。
これから更に生きていくと周りは結婚をし出すだろう。きっと恋人がいない以上に独身であると色々言われるんだろうな。最近世の価値観が変わりつつあると言うけどネットだけの話だ。実際現実のコミュニティでは結婚至上主義の人がほとんどだし。
やっぱり私は弱いから、まだ生き続けるけども。