↓のサイトとか見てると、やたらとなろう原作の漫画が多いわけだ。
https://comic-walker.com/contents/list/
以前は、「あんな白紙の方が価値があるレベルの駄文でも、ランキング取ればマンガ化されんのかい」と苦々しく見ていたのだが、
最近になって、これは視野が狭かったのでは無いかと思い始めた。
どういう事かというと、小説は文章力がゴミだと駄作でしかないが、
マンガというのは「原作がゴミレベルの文章力であっても関係ない」という特徴があるのだ。
つまり、アイデアさえ良ければ、後はマンガ家の能力次第で結構いける可能性があるのだ。
逆の例としては、マンガ化にとことん恵まれない銀河英雄伝説などがある。
あれは原作は傑作だが、その傑作ぶりには多分に田中芳樹の文章力が寄与している。
一方、なろうの作品は基本的に文章力で勝負していない。イヤーグワーを素でやるレベルだ。
ならばなぜランキングを取れるのかというと、コンセプトとあらすじが時流を捉えるからだ。
「なんとなく手に取って見たくなるあらすじを書く」
事については文句なしの才能を持った連中がランキングに乗っているわけだ。
となると、マンガ化するには悪くない素材と言える。
原作はどうせコンセプトを抽出してしまえば絞りカスみたいな物なので、マンガ化してしまえば途中からはオリジナル展開にでもしてしまえば良いのである。どうせ受けるコンセプトだけで始めた作品は着地を考えてないせいでエタる可能性が高いんだし。
何なら、「原作を出版しないままマンガ化する」という手も使っても良いだろう。マンガが売れたら原作に興味を持つ人も出て来るだろうから、そうしたら出版すれば良い。
そう考えると、出版社は中々良い鉱脈を手に入れていると言えるだろう。
1:なろうのランキングに乗る。
2:マンガ化する。
3:売れたら続ける(売れなければ打ち切る)
作品このようなルートをたどる場合、原作が無い場合、出版社は2から自力でやらなければならない。
才能を発掘するのも大変だし、外れる可能性も無視できない。外れたら投資はそのまま損失である。
一方、1から始められるのであれば、最初から「受けたコンセプト」で2を始められる。
「絵は上手くても話しづくりがダメ」というようなマンガ家の卵に心当たりがあれば、婚活より簡単にマッチングできる。
問題は、マンガ家が他人のフンドシで相撲を取る状態なので、モチベーション的にお察しになる可能性が高い事だが、
そこで上記のようなサイトで連載という形にすれば、「ダメなら打ち切り」がジャンプより簡単だし、仮にモチベーション急降下で不定期連載になっても読者も気づかない可能性が高い。
あとは、原作者とマンガ家のワナビ二人相手に、どう転んでも出版社が損しない契約を結べばノーリスクハイリターンの濡れ手に粟である。
つまり、あれは「ランキングに乗れば出版され、マンガ化される」という原作ありきのメディア展開のではなく、
順番が逆で、
「ランキングに乗れば、マンガ化しやすいから出版される」というメディア展開ありきの原作なのではないだろうか。
そう考えると、悪名高いなろうのランキングは、出版社・原作者・マンガ家の卵の3者ともにメリットのある、「三方良し」のプラットフォームと言えるのではないだろうか。
銀英伝まわりの記述で完全に「私は見る目のないアホです」と自白していて草 なろうもまともに読めてねえんだろうな
てかそれを突き詰めると、実は漫画化という過程を経る必要すらなく、「最終的に読者に面白いイメージを喚起できる内容になっていれば、文章の質なんてどうでもいい」って話なんだ...
時代が変わったと言いたがりマンだ
いっそ、「あらすじを書こう」みたいなサイト作ってどのあらすじが一番人気あるかを競った後、 「同じあらすじで小説を書こう」みたいなサイトで文章力を競っても良いかもね。 どう...
少なくともプロップの時代から「あらすじを書こう」は実践されてると思う。