3月より生活が大きく変わった。化学メーカのアラフィフサラリーマンだけど週2回の在宅から週4回の在宅勤務。
医療関係者や物流業従事者には悪いけど、客先の動きも緩慢になっているせいで自分の仕事もスローになっている。
昨年6月に転職してこの業界に入ってから1年が経とうとしているけど振り返ると自分にとって転職のタイミングは悪くはなかったと思う。
前職の半導体業界の自分の会社は業界競争に負け、常にリストラ祭り。そんな地獄から抜け出したい一心だっだ。
今の業界は企業サイズ(中規模企業)と売れ筋製品があるおかげで無借金経営。安定している。このコロナ禍でボーナスは
吹っ飛んだかもしれないけど生活を送るのには問題ない。職は続けられるかもしれない。むしろ、半導体業界の前社は世の中アベノミクスで
好景気の時もいつもクビとなる恐怖があり、自分も肩たたきにあったのだから今よりも心理的には悪かった。
今後の仕事も漠と続けていければ続けてゆこうなんて思ってた。ちまたでは100年ライフとか言って定年後に2,000万円必要だとか、楠木新さんの
「定年後」などといった書籍があふれ、自分でもそういったたぐいの本を20冊くらいは読んであーでもない、こーでもないと悩んでた。
しかし今回、コロナで状況は変わった。人によって激変の程度は違うけど、自分の中でのこうしたいとか、あーしたいとか言ったものが一旦リセットされて
いるのに気づく。あれだけ読んでいた「定年後」関係の本は一切読まなくなった。。。。たぶん、パラダイムが変わったから。
マズローの5段階欲求説ではないけど、自己実現や承認欲求よりも、安全欲求とか社会欲求(他者とつながりたい欲求)が高まった。そう、
1段階、いや2段階下のレベルに落ちたんではないかと思う。自分及び身内がコロナにならないようにと願う欲求、SNSで昔の友人に元気なのか
連絡してみる欲求など。株が暴落し、平気で自分の保有資産の3割、4割が吹き飛んでしまう事実。オリンピックボランティアをやろうと昨年12月に
研修を受けていたが、どうなるかわからない来年になってしまう事実。唯一の楽しみである週1テニスでさえもできないこの現実。。。などなど。
あと10年サラリーマンをやって○○円蓄財して、地域デビューしてなんて10年単位で考えていたことが間延びしてるような気がする。いつも臆病でお金を
貯めたら違うことをやろうとか、仕事が安定したら結婚しようとか。。。仮定を置いてばかりの人生から今やりたいことをやってみることにしようかと。
無借金経営が最大のリスクだな キャッシュが枯渇してきた時に金融機関から資金借り入れするのに難儀するから