当方2年目なのだが人が社内人間関係で病んで休職した場合って、こういう風に人事から話を聞かれると知ってびっくりした。
正直話していて気分が悪くなり、その日は会社を早退した(上司から見ても明らかに顔色が悪かったらしい)今もまだ動揺しているし、正直人間不信になっている。なので、整理も兼ねて聞かれたことを書き出してみる。
前提としては、先週から同じラインの先輩(以下Aさん)が急に来なくなった。
席が隣の私から見ても何かしらの兆候は見て取れなかった。(おそらく節穴だったのだろう)
そして先日、人事からAさん(7年目くらい)が休職した件で話を聞きたいと招集された。
あ、出てくる人みんな女性で。
人事からは最初に、「何か心当たりは…」と聞かれたので、「急に先月人が辞めてライン全体が忙しくなった、でもそれくらいしか……」と返す。
すると、次に人事は予想外の方向に話を切り出した。
「Bさんが、Aさんに対して『くさい』とか『外人の彼氏がいるから浮いてるのよね』とか言っているのを耳にしたことはありますか?」
思わず「えっ」と声に出した。Bさんは私の斜め後方に座っている方で、性格は明るくひとあたりもいい。別ラインなので仕事の関わりはなく、深くは知らない。Aさんとも殆ど関わりは無かったはずだ。
あとくさくもないし、外人の彼氏はなんか別れたって言ってた気がする。
私の視点では知らない、聞いていないと答える。すると、人事はさらに質問を重ねる。
「Aさんは朝ギリギリに来る方だったそうですが、その点に関してBさんが何か言っていたことは?」
「そうですか。では、そのBさんが『カビゴン』とか隠語で人の名前を言って悪口を言っていることは…?」
それらも初耳だ。チームの席は狭いので大抵の話は嫌でも聞こえる。Aさんに「よくそんな人の話聞いてるね」と言われたのを思い出す。勿論良い趣味ではない。
しかしだからこそある種自信を持って、知らない、と答えざるを得なかった。すると人事は違う方向に質問を切り返す。
「じゃあ、Aさんはその思い込みが強かったりは……」
確かにBさんが悪口など言っていなかったら、そのような線になるだろう。しかし、それも考えにくかった。
隣なのでよく話していたが、Aさんは対人間関係に対して物事を冷静に見ることができるタイプだった。
例えば私や他のラインメンバーは実績などを楽観視するタイプだが、Aさんだけは現実的な目線で予測する。だから、最終的にAさんの予想が当たることは多々あった。
そういうのとは真逆の方でした、そう答える。
②その原因はBさんにあるかもしれない
③自分のチームでそんなおぞましいことが起きてたかもしれないこと
なんせ、Bさんが本当に原因なら斜め後ろに爆弾がいるようなものだ。不安で仕方ない。
逆にBさんは無実かもしれない。しかし、どうやってそれを知ることが出来ようか。
だから、私はBさんに対して晴れない疑念を植え付けられてしまったのである。最近いつも斜め後方が怖い。
Bさんが本当に犯人なら然るべき処分をするべきだと思うが、果たしてその証拠や証言は上がるのだろうか。
自チーム内は私より年上の女性ばかりだ。その人たちは基本私に対して優しい。
だから、まさか人を休職に至らせるまで追い詰める事態が発生してたなんて信じられないのと、おぞましいのである
Aさんは9月末に復帰予定と言っているらしいが、心の病が1ヶ月で治るとは到底思えないし、治ってもいけない気がする。再発を防ぐためには、もっとゆっくり休まないといけないはずだ。
カビゴンって悪口なの?
田尻智に聞け