書き散らしたかっただけなんで、バズるような文章力はありませんすいません。
推しが死んだ。
さらに正確に言うとだいぶ前に死んでたけど推しのかけらがゆっくりぶっこわれていくのを見せられていた。
天冥のなんとかってSF小説があるんですね。
どんなSF小説かっていうと、闇の左手と間逆なことを10倍の巻数をかけてやっていたわけです。
闇の左手がじゃあなんだっていうSF好きはそんなにいなかろうと思いますがさっくり説明すると
「人種を超えた愛ってどんなのだ、性的欲望によらない愛ってなんだ」ってのをやっているわけで。
天冥のなんとかは10年間をかけて懇切丁寧に「愛を為すには男と女と性的欲望が必要不可欠だ」っていうのを
まーとんでもねースケールでとこのとんまで教え尽くしてくれるわけですね。
ただのボーイミーツガールなんすよ。
それをめちゃくちゃ規模大きくやってくれるから、ああしょせん男と女がいないと真の愛じゃないのねってわたしなんかは絶望したわけ。
作者フェミニストってどっかで言ってた気がするけど、マッチョイズムしか感じないんですが……。
で、わたしの推しのアクリラがひらたくいうと男の娘なんですね。
美しくってきれいで元気が良くて。
女の子ぶっているというよりは、自分はきれいだから女の子のカッコも似合うでしょ!っていうサイコーな美人なんですよ。
天冥のなんとかって、同性愛者のキャラクタもたくさんでてくるのね。アクリラもそう。
幼馴染の男の医者がすきなの。親友で、親友よりもっと近くになりたかったの。
だから読者のわたしは「きっと性差を超えた愛が最後に待っていてアクリラは幸せになれる!」って思ってたんですけど
その幼馴染はやっぱり女を選んでいるわけよ。
いらつくことに、その愛された女のほうが「アクリラも仲間にいれたげて」って言うわけですよ。
しかも最終的には肉体を捨てて思考するネットワークみたいになったアクリラの前でセックスして!?
アクリラの望みは!!!!壁になりたい腐女子みたいなのとちがって!!!!!
男同士だけど幼馴染に受け入れられてセックスしたかったんだよ!!!!!!!!!
傍観者にするなよふざけんなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一番悔しいのはアクリラはそれで幸せですって描写ぶっこまれたことだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そもそも被展開体のアクリラはアクリラなのか?って話なんですけど
たががはずれている状態っていうか言動が最初の頃より押さえが効かなくなってるっていうか……
……途中からぶっこわれてたアクリラ。それがこわしつくされた。
美しいから。元気がいいから。だから肉体を奪ってもいいんだって作者はそう思ったんじゃないかな。
マッチョだ。
みんなこの結末で納得できる?ほんとに?
ボーイミーツガールして子ども作るのが最高なんだよってまあ生命体の極論としてはそうなんですが
生命のあるものはすべて可憐だ、っていうのを期待していたので、見込み違いだった。
すべてを男と女にはめこまなくてもいいじゃん。今この世界につきつけるメッセージがそこでいいの?って作者に問いたい。
でもたぶん、みんなこれでいいんだろう。マイナーは淘汰されて消える運命だ。わたしがこの本と合わなかった。
おめでとう。もうやめてよいのです。わたしは。
どうかお元気で。