この世代は、中年になっても趣味の集まりに参加し続けている人が多くて文化の発展に貢献しているという点はポジティブに評価したい。
自分が学生の頃は、例えばアマチュア・オーケストラや混声合唱団に40代の男性なんて滅多にいなかったのね。極稀に自営業とかで、ちょっと変わり者っぽい人が一人いるかいないかで。
学生~せいぜい30歳までの若い社会人・退職後のお年寄り・中年は女性の主婦のみという人員構成だった。
それが今では、人数比でも団体の運営・事務を取り仕切っているという点でも就職氷河期世代の男性が中心になってる。
一昔前だったら、職場では管理職で働き盛り、休日は家族サービスで、とても趣味の音楽の時間なんて取れないから引退していた年代なのだろうけど、幸か不幸か(いや世間的には不幸なんだろうけど)未だに仕事にも家庭にも大した責任を負っていないので時間があって、金も自分一人の生活と趣味に使う程度ならあって、だから趣味の活動を続けられている中年男性が珍しくなくなったということだろう。
他人事みたいに書いてるけど、僕自身、この歳までシフト勤務できっちり定時上がりの現場仕事やっていて、平日午前中に学生さんやお年寄りと一緒に練習やミーティングに参加し続けられるなんて若い頃には想像してなかった。
きっと忙しくなって趣味は30歳ぐらいで引退だろうと諦めていたので、それが続けられているのは、まずまず幸せなことなのかなと思う。
学生の時からボランティア活動を続けている同い年の友人に聞くと、やはり同世代の参加者が多いそうで、特に東日本大震災以降に顕著に中年男性の参加者が増えたそうで、
「俺たち、同窓会でもどこの現場に行ってもバリバリ管理職やってますみたいな同世代あまり見ないから経済的には活躍できなかった世代なんだろうけど、その分、日本の文化活動とか東北の復興とかに貢献してるってことでいいんじゃないかな?」
という与太話で盛り上がって楽しく飲めたので忘れないように書いてみた次第。