エックスでフォローしている研究者が「私の新書が出来ました」という言葉と共に書影のあるリンクをポストしていた。
前々からフォローしていただけあって私の興味のある内容のようで、これはめでたい、ぜひ購入して新書を読もうとリンクへ飛んだ。
飛んだ先には、確かにその新書の書影がある。そしてその画像には「わたしの現代新書、できました。」とある。
だがなぜかその内容や購入する方法が一切かかれておらず、その代わりになぜかでかでかと「AI編集者とつくろう!わたしの現代新書」という文字がある。
いや、私は別に新書を作りたくはないのだ。あの面白そうな親書を読ませてくれ。そう思いながらそのページを読んでも一切知りたい情報は書かれていない。
???となりながらも、もしかしたら電子書籍のような形で、自分が書いた文章を公開できるサービス?みたいなものなのか?
メニューを開いてみてもやたらと親書を作らせたがっている。なんなんだ。
仕方がないので「おすすめ60冊の一覧」というのを開いてみる。もしかしたらこの一覧に読みたい新書の情報があるかもしれない。
読みたい本を探しているときに知りもしない編集者のご尊顔が何の役に立つというのか。
知らない。知らないんだよお前らのことなんか。だれなんだ。どうでもいいんだ。本は?ここは出版社のホームページだろう。お前らは編集者なのだろう。
頼むから本を読ませてくれ。
だが、似顔絵の下にある一覧にはそれぞれAmazonへのリンクがある。この中にあればいいのだが…
しかし、一冊ごと1画面くらいの大きさで紹介されているので60冊から探すとなると60スクロールしなければいけない。
まぁいい。アマゾンへのリンクがあるということはすでに私の勝利は確定している。
60スクロールかけてじっくりと獲物を追い込むのも悪くない。
・・・ない。なかった。ないのかよ。
意味が分からない。フランツ・カフカの「城」を追体験するサイトなのか?いや、カフカの城は新潮文庫だからそれは無いか。
どうやら講談社現代新書の60周年を記念したサイトらしいことは分かったが、説明が無さ過ぎて意味が分からない。
しきりに本を作らせようとするが、その「本」とは何なのか?私は最初、出版されたのかと思ったが、どうやら違うらしい。
電子書籍のような形で公開されたものなのかと思ったが、どうもそうでもないらしい。
どうやらこれは、ユーザーが入力したタイトルで親書の表紙と帯をAI編集者がそれらしい画像と共に作ってくれて、その画像を使ったグッズが貰えるキャンペーンのようなものらしい。
インターネットでは昔からある「なんとかジェネレーター」みたいなやつか。
そうかそうか。いやいや私はすっかり騙されてしまったようだ。講談社の知的なユーモアセンスには脱帽だ。
クソみてぇなキャンペーンしやがってよ。
なにが「わたしの現代新書、できました。」だよ。端的に嘘じゃねーか。
ユーザー騙してリンク踏ませるってやってることがスパム業者と一緒だぞ。
嘘なら嘘でせめて開いた瞬間にそうとわかるように明示しろよ。
作ってみた、面白いね https://60th.gendai-shinsho.jp/maker/books/tcv-KrVb9m_XHRDbsyNH5
まあ現代新書はラインナップがアレだし、そこから出さなかったことを嬉しく思えばいいんじゃないの。関心ある先生なんでしょ?
なにこれすごい既視感あるんだけど
増田の日記は面白かったよ ありがとう
🐊「それが武人の誇りを思い出させてくれた」 🐊「増田に対するせめてもの礼よ!!」
ちょっとしたものだな、これわ