ガールズバー増田を読んで、自分は幸運にもやれた側なのでその思い出を書こうと思う。運が良かっただけなのであまり参考にはならないだろうけど。
自分が言ったガールズバーは1時間で3000円くらいの安いとこだった。知り合いと飲んだ後に、行こうよと誘われたのがきっかけ。
開店直後に行ったので客は自分と知り合いの2人のみ。店員は2人いて、1人は夜の雰囲気がバリバリ出ていて、もう1人は髪は染めていたけど素朴な、悪く言えば少し垢抜けない感じの女の子だった。後者の女の子が主に自分の相手をしてくれて、話を聴くと大学生でバンドが好き。ライブハウスによく通っているということだった。
自分が知っている限りのサチモスほど有名ではないバンドの名前を挙げながら会話はほどほどに盛り上がっていたと思う。一番好きなバンドは?と聞いたら、件の増田と同じくこちらも手の甲にそのバンド名を書いてくれた。
そのあとは、他のお客が来たのでその子はそっちの対応に入り、2時間ほどたったところで会計を済ませて退店。お店の外までお見送りされて気恥ずかしかったのを覚えてる。
楽しかったけど、金払ってまで会話したいとは思わないなぁという感想だった。が、なんとなくその女の子のことが忘れられなくて、数週間後に映画を観た後、その映画に恋愛要素があったことも手伝って一人でまたそのガールズバーに足を運んでしまった。
幸運なことに、その子がちょうど働いていた時間で、名前は流石に覚えていない(自分もその子の名前は覚えていなかった)が顔は覚えていてくれたようで笑顔で対応してくれた。
教えてくれたバンドの感想を話したらめちゃくちゃ喜んでくれて、その顔を見ていたら、あー自分はこの子に惚れてしまってたんだなと理解した。
他の客が退店して、もう一人いた店員が休憩室に入ったところで自分と女の子の二人の空間になり、緊張しながら連絡先を聞いた。その子目当てにこれから通い続けるなんてことしたくなかったし、断られても踏ん切りがつくからと自分に言い聞かせながら。
「ねーねー、連絡先とか聞いたらダメ?」
「ラインでもいい?」
だった。
「やった、ありがとうー」
という言葉は多分震えていたと思う。
その後、すぐに退店するのも露骨すぎるので1時間弱滞在してからお会計。
帰りの電車で酔った頭をフル活用しながらなんとかお礼のラインを送った。
それからちょいちょいラインを送る関係になって、1週間くらいしたところで飲みに行くことになった。駅から近い居酒屋で、個室ではなかったがそこまでうるさくはなかった。ビールや日本酒はあまり好きじゃないらしくカクテルばかり飲んでいたのであんまり酔わないだろうなぁと思っていたけど、会計をすませ駅に着いたらうじうじし始めて、「あ、これはいけるかも」と思った。
「散歩でもしよっか」とコンビニで買ったアイスを食べながら2人で歩いた。近くに公園があったと記憶していたのでそこへ行き、ベンチに並んで座った。自分も酔っていたので詳細は覚えていないんだけど気がついたら彼女は僕の太ももを枕にしていて、彼女の髪を撫でていたら思わずキスしていた。そこからタクシーで彼女と一緒に自分の家へ帰り、セックスをした。朝起きたら彼女が横にいたので嬉しさを感じながらも、酔っ払ってレイプされたなんて思われたらどうしようと少し不安になったのを覚えてる。
その後もちょくちょくラインはしてたんだけど、毎日の「仕事終わった?」「お疲れ様」というラインや彼女の愚痴を聞くのが段々とめんどくさくなってきてそれを彼女も察したのか、気づいたらトークルームから彼女が消えていた。