2018-03-29

東京オリンピックボランティア募集はやめたほうがいい

https://www.asahi.com/articles/ASL3X3TNDL3XUTQP018.html

当方ボランティア採用運用に関わってきたものです。

最近の国際イベントでは、コンペの要件としてほぼ必ず「ボランティア活用」といった項目があります

どうも役人の方々は、コストを「安くするため」にボランティア活用仕様書に書けばいいと思っている

様子があるのですが、これが大きな勘違いとわかっていない方が多いです。

まず、単純にボランティアを集めるといっても、



これだけのことは最低限行います

こうやって苦労して集めたボランティアですが、

奴隷ではありませんので、みんなそれぞれに「希望」「淡い期待」を持って応募してきます

そう、どちらかというとこの意識大会系の人たちが応募してくるボランティアの胸に秘めた

「これに関わりたい」というのがやっかいごとになります

などなど

しかボランティアの多くが、「突然ぬけられても困らない」つまらない業務をおしつけられます

(後述)

(例)

などなどで、まず有名選手には関われません。

そういう人たちがどうなるかというと、ようはつまらない。思っていたのと違うってだけで、

いろんな理由をつけてキャンセルしてきます

だったら、重要ポジションも与えてあげなよと思った人は正解で、

ちょっと楽しい」思いもさせて上げる必要があります

選手誘導(補助)とか、各国の控え室の飲料補充など。

裏方でしか体験できないことも、少しまます

という配慮まで運営側は行います

それでもキャンセルはどんどんでます

アルバイトなら、ドタキャンする人間も少ないのですが、

対価が少ない・対価が無い場合人間というのは、びっくりするぐらい遠慮なくキャンセルしてきます

しかたがないので、そうなってもこまらないように、ボランティア必要以上に採用するしかありません。

そして、結局は急にいなくても・来なくても運営に支障がでないポジションを与えるしかありません。

その結果、ちょっと楽しいことにすら関われない人が圧倒的に多くなります

例えば11万人のボランティアが本当に必要なら、

すくなくとも11.5万人のボランティアを確保しなければいけないでしょう。

これを回避して、安価運営するにはどうしたらいいか

来るかどうかわからない人に運営を託す危険回避するにはどうしたらいいか

これは、はじめから専門の業者に頼むのが一番手っ取り早い、ということになります

  • 11万人に対して11.5万人で済むなら全然問題無い気がする。。。 そもそも「ちょっと楽しい」業務が11万人分もあるとは思えないので 「淡い期待」に応えようとする考えが間違ってる。 ...

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