日本人が顔を黒く塗るのはアフリカ系人種差別か?という論争が巻き起こっている。
1人だけ映画「ビバリーヒルズコップ」のエディマーフィーのコスプレをさせられるというシーンだった。
この番組ではダウンタウンの浜ちゃんが1人だけ番組の趣旨から少しだけ外れた仮装を行うことが恒例となっている。
つまり「番組のテーマをしっかり理解していない」という体のボケであり、
番組が仕掛けたくだらないギャグに浜ちゃんが巻き込まれる不条理さも相まって独特な可笑しさを楽しむ風景なのだ。
この番組は無論アフリカ系人種(以下「アフリカ人」)を卑下する意図はなく
単にエディマーフィーのコスプレをさせただけのつもりだったが
「ミンストレルショー」のトラウマが根深い欧米人から非難があがり問題となっている。
僕が言及したいのはなぜアフリカ人のコスプレ、テレビ番組的に言えば物真似をするときに、日本人は黒塗りをしてしまうのか、
そして「ミンストレルショー」の存在を知ってもなおここまで非難されることに日本人は納得できないのかということだ。
日本人は物真似を形態模写という職人芸として捉えているのに対し、
欧米人は物真似を風刺の手段だと認識しており、そのギャップが今回の問題の噛み合わないところなのではないだろうか。
白山雅一や江戸屋猫八等に代表されるような寄席演芸で培われた職人芸の延長線上にある。
なので似ていればいるほど賞賛され、
鍛錬の成果や手間暇が垣間見えれば
それは「対象への憧れからくる興味の現れ」として敬意の証とされる。
何かに対する批判を風刺で表現しているという感覚が根底にあるように見える。
その文脈の中で物真似とは対象を揶揄する行いであり、対象を貶しているのである。
今回の騒動に当てはめれば
エディマーフィーに好意的感情があるからこそ物真似のモチーフに選び
しかもわざわざ凝った黒塗りの扮装までしていると日本人は捉える。
しかし見下げる感覚があるから表層を真似るのだという前提が欧米のステージショーには存在するため
欧米人は180度違う意図があるように感じてしまったのではないだろうか。
もはやこれは文化的断裂でありどちらかが折れれば済むことではないと僕は思う。
この騒動で指で目を釣り上げる行為を引き合いに出す人もいたがズレていると思う。
そう言われると、アメリカの素人オーディション番組でモノマネしてる人見たことないなー 日本の一昔前の素人番組だとモノマネ芸を披露する人が多々いたのに。
モノマネなんてハロウィンの仮装で誰でもやってるからねー でも、渡辺直美は結構ウケてたじゃん
渡辺直美はモノマネじゃなくてリップシンクとして見られていたんだと思う 向こうでは「リップシンクバトル」っていって どれだけ自然で面白く歌っているように見えるか口パクを競う...
へー ということはやはりモノマネはプロの芸としては認められてないのね。
サタデーナイトライブみたいに 政治や世相と絡めた風刺が効いている物真似は人気あるんじゃない? あとはエルビスプレスリーのそっくりさんみたいな 本物の代用としてのB級芸だよね
うん。だから元増田の言うように、外国(アメリカ)では物真似は風刺で行われるものっていう認識の可能性があるよね。
差別はそこに意図があるかどうかが問題なのではない。 表現の表層が問題なのでもない。 文化的、歴史的文脈に対して知識や反省、検証があるかどうかだ。 表現をするのに「意図がな...
元増田だけど 僕は黒塗りを正当化したいんじゃなくて 黒塗りがアフリカ人差別になるという批判に反発する日本人が出てくることへの私見として書いたんだよね。 全然違う文脈で物真...