そこそこ晴れた春の日の午後のことだ。
ゆるく右にカーブした上り坂にさしかかったところで、坂の上から下ってきたお爺さんの運転するママチャリにはねられた。
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お爺さんはママチャリから投げ出され、路面に右手と右側頭部を打ったらしい。
現場検証が終わって、ほぼ 10:0 で自転車側に過失がある(私には過失がほぼない)という結論を説明された。
(警察の方が割合を明示したわけではないが、もし訴訟になった場合そういった割合になりそうという話)
それを受けて、一般的なケースを考えてみる。
自転車が人をはねても、同じだろう。
状況は考慮されるが、車両を運転する側の方が責任は重い。本件の交通弱者は私。
当然そんなことはお爺さんも承知しているだろうと、私は思った。
ならば・・・私は幸い打撲で済んでいる。失ったのは現場検証に費やした2時間だけだ。
謝ってもらって、お互い病院に行って、お互い不幸な事故だったと反省し、次に同じことをしないように気をつけていく。
それが妥当な落とし所だろうなと。
が、そうはうまく行かないものだ。お爺さんは警察と私と目撃者を前にして、また繰り替えし言うのだ。
「自分はブレーキをかけたし悪くない。お前が道を塞ぐように歩いていたからぶつかったんだ」
事故直後にも同じことを言っていたので、パニックで記憶が混乱しているのだと気にしなかったが、どうやら本気で言っているようだ。
人をはねたことを悪いと思っていないのか、「すみません」の一言もこれまで一切なかった。
「車両を運転する人は『歩行者が気づいてないかもしれない。だからスピードをより落とそう』というように、『かもしれない運転』をしなければならないのですよ。教習所ではそう教わります」と説明する私。
「教習所には行っていないから分からない」と突っぱねるお爺さん。
ああそうか・・・そういう人か。
日本語を話すことができても、日本語でコミュニケーションできないのか。
私の倍は生きているのに、自分がしたことと責任を把握できないのか。
その後、私は病院に行って診断書を書いてもらった。やはり左腕の打撲、全治10日程度。
地味に(金銭的にも)痛いが、考えようによってはこの程度で済んで良かった。
仮にだが、もし被害にあったのが他のお年寄りだったり妊婦の方だったりした場合を想像すると、ゾッとする。
そして、そんな場合でもあの大きな子供は被害者相手に同じことを言っていたのではないかと想像し、ゾッとする。
人をはねておいて謝りもしないこの人なら、やらないとは言い切れない。
「自転車保険に入っているかどうか、確認して教えてください。自分で入った覚えがなくても、家族の誰かが手続きをしたかもしれないので」
そうお願いした。返事は
「考えさせてほしい」
何を考えることがあるのだろう?確認して私に電話する、ただそれだけなのに。
これを読んで、よし自転車保険に入ろう!と思う人は入っていなくても普通にお金を払ってくれます なので意味がない ちなみにオレは火災保険のオプションで加害保険に入っている、自...
http://anond.hatelabo.jp/20170319234347 歩行者と歩行者、歩行者同士の衝突で、歩行者に779万の賠償命令。 http://www.jiko110.com/contents/busson/redbook/index.php?pid=3068&id=1306219698 http://cdn-ak.f.st-hatena.com/image...