ふと「演歌って持って20年くらいなんだろうな」ということを思ってしまった。
先日職場で新年会に参加させられたのだが、その際におっさん世代(40-50代)のカラオケを聴いてたのだが
80-90年代のJ-POPを中心に歌っていて「演歌」という選択が一切ないのだ。
考えてみたらすでに職場で管理職をしている世代は60年代~団塊ジュニア生まれで、
その時点で既に演歌というジャンルは「おじさんおばさんが聴くもの」という認識が生まれているはずだ。
その「おじさんおばさん」世代はすでに「おじいさんおばあさん」世代になっている。
高齢化社会とはいうが、その高齢者も20年もすれば自然減が続出する。
おじさん世代にとっても馴染みない演歌というジャンルはあるときを境に一気に衰退を始めるのではないだろうか。
歌番組は基本的に専門の番組を持ち、JPOPやロック等異なるジャンルとは一緒になることはほぼない。
テレビ放送はBSか深夜にひっそりとやっているカーテンと照明しかないどシンプルな背景の音楽番組くらいだ。
あのシンプルな背景が他ジャンルにはない「昭和から一切変化を許さない」排他的な雰囲気を物語っていると思う。
先週運転してたらラジオからとある大物演歌歌手とベテランのDJが主演のリサイタルの告知をしていた。
その中でベテランDJが「皆さん、このリサイタルではリクエストは送らないでください。私たちが責任を持って選曲します」
とのことだった。要は素人のリスナーがリクエストしたセットリストで曲の雰囲気をぶち壊すことをして欲しくないんだそうだ。
お金を出してくれる来場者に全精力をかけるというプロとしての意気込みは感じるが、一方で傲慢さを感じる言い方だと思う。
視聴者すべてにヘコヘコする必要はないとは思うが、今の立場で金払ってくれる人たちの前でふんぞり返っているよりも
少しでも若年層にアプローチをかける手段に講じたほうが演歌というジャンルの寿命を延ばすためにもいいと思う。
ところで前々から不思議に思ってるのだが、演歌のCDってどのアーティストもフィギュアのレビューサイトみたいな背景に
滅びて何が悪いんだろう。今の高齢者が若かった頃に流行った音楽でその世代ともに滅んでも別にいいじゃん。 この人はただ、現在のマーケットや音楽文化に合わせれば?としか提案し...
「80-90年代のJ-POP」というジャンルもまた、演歌と同様に滅ぶんでしょ?