これでは、確固たる意志を持った人以外は、
僕は教育学部に4年間通って痛感した。
僕は小学校のころの担任にあこがれて、そのまま単純に小学校教員を志した。
偏差値65くらいの高校に行って、偏差値55くらいの大学に入学した。
学力だけで言えば、これくらいの学力レベルで、「小学校の先生」という職には就ける。
4年前の僕は最低限の学力と、そして、子どもが好きなこと・教えるのが好きなことだと思っていた。
でも、今の僕がこの問いに答えるなら、「適度に手を抜く能力」だと答えるだろう。
僕の二つ上の先輩が、ある時こう言った。
日々の「勉強を教える」という仕事のほかに、保護者の対応、地域の人との連携、
あと、「休み時間」はあくまでも小学生にとっての休み時間であって、
教員は仕事をしている。給食の時間も、教員から見れば指導の時間だ。
「うちの子、授業を理解してないみたいなんです。今から自宅に来て家庭教師をしていただけませんか?」
子ども同士がケンカをしたら、子どもたちにはきちんと対応した上で、
女性は特に「若くてかわいい」と、まあ大抵、保護者のリーダー格に睨まれる。
そして嫌がらせや集団でいじめられて本気で退職に追いやられる。
そんなの他の仕事でも同じだ!って言われるだろうね。
でも、この現状では本当に先生になりたい人以外の