2015-08-11

細田っちだけじゃない、日本アニメ監督その一「望月智充

どうも、細田守の新作が公開されると、はてなではアニメの話が盛り上がる。

特に盛り上がる話題が、ポスト宮崎駿は誰か? 的な話題だろう。

はいえ、アニメ監督スパイラルOP細田とドラゴンクエスト庵野(おっと、今や風たちぬ庵野と言った方が通りがいいなあ)だけではない。

というわけで、ジブリつながりで望月を紹介しようと思う。

かたや長編オリジナルアニメ映画、かたやBL原作の二分アニメ監督と今現在境遇はあまりにも違うが、

個人的には、とっても面白いアニメを作る監督だ。

まあはてなにいるようなおじさんにとっては

クリーミィマミの「わたしのすてきなピアニスト」回の人と言えば

「あーあの人ね」と通じるだろうか?

細田守デジモンやどれみのあの回で通じるように。


まあ通じなくても通じてもいいや、ともかくアニメ監督作品ありき。

俺のおすすめ作品を紹介しようと思う。


海がきこえる

まあなんといっても代表作はこれだろう。

なんといってもジブリ作品だ。

ブルーレイ最後リリースされようと、滅多にテレビ放送されなくても、ジブリ作品ジブリ作品

この作品の魅力は何か?

まあそんなのはゆっくり腰をすえて見てもらえばすぐわかる。

ような作品なら、もっと売れてるわな。

ざっくり言ってしまうと、

ありのまま肯定してくれる優しさ」みたいなものが奥底に流れている。

空が飛べなくても、空を飛ぶ機械を作る才能がなくても、ただありのまま自分肯定してくれる。

そんな優しさが、望月智充作品には度々登場する。

さて、海がきこえるの何が優しいのか。

それは主人公特別でないのに、肯定されるからか。

いや、そうではない。

しろ主人公は都合二回連続でぶたれることになる。

それも、両頬を。

主人公がぶたれるあの印象的なシーンは、実は右頬と左頬を一回ずつ殴られる。

このシーンは、主人公が男の目線から見ても、女の目線から見てもダメな奴だったことの象徴だろう。

そう主人公否定されるし、肯定もされる。(肯定されるシーンはラスト少し手前の回想シーンが特徴的だろう)

そんな当たり前のことが、優しく思える。

ちなみに、主人公をぶつ松野親友キャラです)が、左利きからこそ、両頬を打たれるという展開になるのだけれど、

この彼が左利きという設定は、右利きの主人公ヒロインとの差異をよく演出していて、面白い設定ですね。

あともう一つ、海がきこえるで話しておきたいのが「ファーストインプレッション」という曲が流れるタイミングである

この曲が流れるとき、決まって主人公は、ヒロインの新たな一面を見ることになる。

繰り返される「ファーストインプレッション」、もちろん言葉的には矛盾があるんだけど、

時系列的には最初ファーストインプレッションテニスのシーン、

それからホテルで泣くシーンなどと、何度も繰り返されるファーストインプレッション

この繰り返しが、曲と相まって、面白い演出になっているんだよなあ。

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