わたしの学生生活を振り返ると、明らかにスクールカーストは下位だった。
いじめられたりとかハブられたりといったことはなかったが、運動が苦手で目立つことが苦手なグループに属し、
自意識過剰なため男にもてようとする行為は一切できず、スカートも化粧も苦手で男友達も彼氏もいない女子高生だった。
成人して社会に出てからほんの数人彼氏ができたこともあったけれど、お互い「いけてない学生時代を過ごした」という共通点があり、
リア充に対する僻み意識や人とは違う自分に酔った時期があるなど、打ち解けるのに時間はかからなかったが
いずれも同族嫌悪で大嫌いになって別れるという結末を迎えていた。
そんな中30代になって知り合った男性が、おとなしそうで共通の文系趣味もあって、
すっかり今までと同じように「いけてない学生時代を過ごした」人だと思い込み、なんやかんやでおつきあいすることになった。
今までに会ったそういう男の人は童貞とか女性経験が少ないことが多くて、わたしも相手のそういうところをマイナスポイントだと思っていなかったので、
わたしのほうがちょっとだけ経験あるっぽかったら、誘導してあげないとな~くらいに考えていた。
ところが、デートで食事をするとトイレに立った際に支払いを済まされたり、車で送り迎えが当たり前だったり、人気のない場所でこっそりキスをしたり、
あれあれ?もしかして女の扱いなれてる?というような行動が多々みられ、
いよいよ初めてセックスするときになって、空気の読み方から始まり方から最中の体位の変え方からどう考えても対戦経験が豊富すぎる、
(つーかセックスってこんなに体位変えるもんなんですか!!AVだけかと思ってた!!)
その実はスクールカースト上位の男だったと判明したのであった。
よくよく話を聞くと、小学生のころから彼女がいたり高校ではヤンキーとも仲良くして、
ギャルの友達ともつるみ童貞卒業していたようで、もし同じクラスだったら接点が全くないタイプの人だった。
というかその話を先に聞いてたら怖くて付き合ってなかったかもしれない。。
イケてる男というものはわたしのようなイケてない女のことはバカにしていると信じて疑わなかったから。
しかし正直なところ、モテてきた男というのは一緒にいてとても楽しい。
愛情表現もするし、気の遣いどころもわかっているし、自分本位ではない思いやりがあるし、
「自称長所はやさしいところ」と言いつつ行動するのが怖くて何もしない男とは全く違う、行動力を伴うやさしさがある。
世の女性が恋愛に夢中になるのは、こういう男が相手だからなのか!!と目からウロコだったし、経験をつめなかった男に勝ち目がなさすぎる。
そして本来わたしのメンタルはモテない男に非常に共感してしまうため、
生きづらそうなのでおちんちんしゃぶってあげますね