特定の民族や国民を指す用語「在日」、でも本当は「日本に在住する(韓国人含む様々な世界の)外国人」なのだけど
何故か「在日」という表現を目にすると大抵の意味とかニュアンスとしては「在日特権で違法に暮らしている特権階級の韓国人」というものになっている。
「在日特権」というのは多分「特別永住資格など必要要件を満たした諸外国人に特別な日本在住資格を与えられた公式の日本永住資格」という意味合いでなく、
「不当に住み着き、あまつさえ日本人以外で生活保護を受けて通名なども持って暮らす韓国人」という表現が多分正しい、という認識で彼らはやり取りしてるように見える。
「在日」は特定外国人を指す言葉でないにも拘らず、ネット上ではある種のスラングとして流通しているのか、いまだにこの誤りがどこかしこで見かける。
一つの強迫観念に縛られたかのように、日々「在日」という言葉が悪いように用いられている。
日本に住む韓国人が一体自分たちに何をしたのか、例えば犯罪事件を挙げる人達は、日本人ならそういった種の犯罪を行わないと何故断言できるのだろうか。
また、新大久保や鶴橋などのコリアンタウンで排斥デモを見かけるが、彼らは彼らの生活に「在日」による犯罪行為が為されたのか、行われたならそれはいつどこで誰が何の目的で
為されたのか一人一人答えるべきだと思う。
そもそもそういった所に住む韓国人あるいはアジア人が日本に住んでる以上ある一定以上の日本と文化を共有している、という点を無視していないのか。
確かにそのデモが行われるきっかけで、関西や関東の特定地域では在日コリアンの解放運動が小規模ながら行われているが、こちらはもはや日本における風物詩とさして変わりはない。
事実、そのデモにおいてデモを行う人による殺傷事件が発生したという話は、「在日」という表現がネット上で展開されてきた現代において殆ど聞いたことがない。
あるいは筆者が知らないだけでネット上では、報道されなかっただけで真実が存在するのかもしれない。
しかしながら、だから「在日」は優遇されている、に繋ぐのはあまりにお粗末というか強引だと言える。
何故なら、彼らの生活は彼ら自身が望まない所にある、という事実もまた、恐らく真実に違いないためである。
すなわち、人が「在日は優遇されている、在日特権」などというのはよく分からないが、少なくともそれを享受しているのが在日韓国人なのだと断言する所に違和感を覚える。
事実、大阪府で頻繁に逮捕されてる「在日」はその大半が「中国人」である。
こうした事実、ないし側面からはっきりしているのは、在特会やネットで言われる「在日特権」が必ずしも「在日韓国人だけが特権を持っている」わけではない事を証明するのだ。
そのために、日ごろネット上で「在日」という用語を目にすると、そこに書かれている内容問わず誤解が生じてしまっている、と感じてならないのである。