気が向いたらスニーカーを履いて、Tシャツ短パンの軽装で玄関を出る
あとは走るだけだ
嫌になったら バスにでも乗って帰ってくればいい
ここ5000年くらいの話
ぼくらは毎日12時間くらい草原を駆けまわったり 毎日12時間くらい畑耕す生活をつづけてきたのだ
一日12時間光る板を凝視するようにはできていないし、一日300歩しか歩かない生活なんてなかった
それは20万のアーロンチェアに座ったって、JinsPCをかけてブルーライト防いだって
エスカレーターを階段に変えたってなんの足しにもならないくらい
「人体の構造と根本的にかけ離れた生活」を送っているんだ いまのきみみたいに
それが ここ100年も経たないくらいのおはなし
原始的な生活にもどりたいっていう話じゃないよ
でもそんなんじゃパフォーマンスが下がる一方だ
お金があるなら整体でもジムでもご自由にどうぞ行ってらっしゃい
でも解決策はそこにはないんだよ
0円でいまからはじめよう
安いスニーカーと Yシャツの下に着るようなペラペラなシャツを着て
これを読み終えたら外に出てみるといい
走るくらいしかやることがないし
走って走って 嫌になったらバスにでも乗って帰ってくればいい
辛くなったらやめるのがコツ
限界まで追い込まないのがコツさ
なぜかみんな続かないよね
それは 体を痛めつけるのはただ辛いだけだから
ランナーズハイじゃないけれど いちど走りはじめたら辛いことなんてないし
むしろ日々のつらい仕事を忘れて 頭からっぽで無重力みたいな開放感が得られるんだ
だからみんな 疑ってもいいけれど
ランニングが解決してくれるんだ
ほんとうだよ
走る衝撃で イヤホンが踊り 風がおこり タッチノイズにまみれた128kbpsの音楽は
きみの集中力によってどのオーディオルームよりも音がクリアに 今までにないほど綺麗に聞き取れる
はじめての感覚におちいるんだ
湿度や温度をきにしながら 座布団の感覚すら余計だったきみのオーディオルームを一回でひっくり返す
これは 本当にくせになる
もしかして ぼくが感じているような集中や開放感は
ほかの何かでも得られるものかもしれないけれど
あえて何故ランニングなのか
ただ ジムに7000円と入会費を払ってやるのもしゃくだとおもっただけだ
たとえばきみが ジムで筋肉質なオトコ(コウチとかいうヤツ)にマゾヒスティックになじられるのもよし
たとえばきみが 座禅組んでハゲアタマのオトコにはたかれるもよし
たとえばきみが ヨガでアロマでロハスするもよし(ただ新興宗教に気をつけて)
たとえばきみが 早朝から皇居を周回して意識高いひとたちと共に陛下の気を高めるもよし
やり方はきみしだいだ
でもね
おつかれさま きみはよくがんばった
走り終わったら、水分をとって日陰か家かでゆっくりすること
さっきまでとは違った充足感がきみを包んでいるはずだ
頭の中にこびりついていた仕事の悩みや 人間関係のドロドロしたやつは
コースにポロっとおきわすれていて 心臓が全身にここちよいリズムで血流を遊ばせているはず
どれだけたくさんライフハックを齧っても手に入らなかった自己変革感が
得られましたよね
つまり
そういうことです
書を捨てよ走りだそう ~皆さんに本当に必要なのは筋肉ではなくラン 昨日、Tシャツ短パンで5キロ走ってみた。 体中痛いww これが老化か…
久々に、走ろう。 書を捨てよ走りだそう ~皆さんに本当に必要なのは筋肉ではなくラン