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はてなキーワード: H-IIAとは

2023-02-19

anond:20230219154851

ここは自分も気になっているところで、宇宙業界に縁のない一般人目線からすると引っかかる所かもしれないなと思う。ロケット打ち上げ成功/失敗の定義は無事に宇宙空間に到達して、積荷である衛星が無事に軌道投入できたか判断するのが世界的な常識だ。H3の前身であるH-IIAでも、SpaceXのFalcon9でもロシアソユーズでもこの基準は変わらない。(打ち上げ成功率が積荷となる衛星保険料にも影響出るので基準は開発国やロケット種別恣意的に変えることはできない)

この辺の話でエンジニアがやたら噛みつくなという印象を持つ人もいるかもしれないが、なんていうか「かけ算順序問題」で理系出身者が絶対に納得しないのと同じで、定義が異なるものを分かりやすさや印象ベースお気持ちゴリ押しすることに対して、科学者技術者としての職業倫理的に許し難いという根本的な嫌悪感があるのだ。製造業だと製品仕様書で適切な用語が使えなければプロジェクトは上手くいかないわけなので当然と言えば当然の話であるエンジニア達がこの問題烈火の如く怒っている原因はここにあるわけなんですよ。

技術関係仕事をしている人って、世間無理解特にマスコミ関係の扱いにフラストレーションを抱えてるん人って本当に多いと思うね。

WBC日本代表メンバー発表の記者会見の場に野球ルールを知りませんっていう記者絶対に送らないと思うんですよ。だけど、ノーベル賞受賞者とか宇宙開発関連だと平気で無知リスペクトの無い記者を送り込んでしまう。

から誤報を伝えたくない慎重な人ほどマスコミへの信頼が低くて、ちょっと前に話題になってたゲラチェック問題にしても意図が捻じ曲がらないかすごく気を使うことになってるんだと思うんです。

H3ロケット打ち上げ時の共同通信鎮目宰司記者発言雑感

H3ロケット打ち上げ時の記者会見に出席していた共同通信鎮目宰司記者発言炎上している。

増田宇宙産業にも少しかかわりのある電機業界のエンジニアなので、周りの知人の反応も避難一色なのだが、はてなブコメTwitter の反応を読んでいると擁護派も一定数いるように見える。

旧日本軍が敗北を転進と言い換えて現実から目をそらしたようなものじゃないか?」、「言葉遊びをしてMRJのようにプロジェクト問題があっても見て見ぬふりをしているのではないか?」という辺りが主な擁護派の論調だろうか?

こういう意見にまじめに向き合わないのは、業界を少し知る人間として不誠実かなと思うので、なぜここまで炎上しているのかについて少し見解を書きたい。

1.単純に人として失礼だから

捨て台詞として自分意見押し付けるのが社会常識としてあり得ないレベルで失礼だということ。WBC日本代表メンバー発表の記者会見の場を想像してみてほしい。

取材に来た記者が、「代表選手が30人いて、どうしてピッチャーが15人もいるんですか?一般草野球チームなら5人で十分です」なんて事を繰り返し言ったら、今回のH3どころじゃないレベルスポーツ新聞ネットで叩かれまくるのは容易に想像つくだろうし、一般共感されている部分である

2.定義が間違っているか

ここは宇宙業界に縁のない一般目線からすると引っかかる所かもしれない。ロケット打ち上げ成功/失敗の定義ロケット宇宙空間に到達して、積荷を無事に届けられたかどうかというところで判断する。H3の全身であるH-IIAでも、SpaceXのFalcon9でもロシアソユーズでもこの基準は変わらない。

(打ち上げ成功率が積荷となる衛星保険料にも影響出るので基準は開発国やロケット種別恣意的に変えることはできない)

この辺の話でエンジニアがやたら噛みつくなという印象を持つ人もいるかもしれないが、なんていうか「かけ算順序問題」で理系出身者が絶対に納得しないのと同じで、定義が異なるものを分かりやすさや印象ベースお気持ちゴリ押しすることに対して、科学者技術者としての職業倫理的に許し難いという根本的な嫌悪感があるのだ。

製造業だと製品仕様書で適切な用語が使えなければプロジェクトは上手くいかないわけなので当然と言えば当然の話であるエンジニア達がこの問題烈火の如く怒っている原因はここにあるわけなんですよ。

最後

技術関係仕事をしている人って、世間無理解特にマスコミ関係の扱いにフラストレーションを抱えてるん人って本当に多いと思うね。

WBC日本代表メンバー発表の記者会見の場に野球ルールを知りませんっていう記者絶対に送らないと思うんですよ。だけど、ノーベル賞受賞者とか宇宙開発関連だと平気で無知リスペクトの無い記者を送り込んでしまう。

から誤報を伝えたくない慎重な人ほどマスコミへの信頼が低くて、ちょっと前に話題になってたゲラチェック問題にしても意図が捻じ曲がらないかすごく気を使うことになってるんだと思うんです。

2009-02-25

http://anond.hatelabo.jp/20090219005711

その後いろいろなサイトを見た結果、リニアモーター(カタパルト)による打ち上げは、あまり筋がよくないのだなーと納得しました。

カタパルトについての試算

http://www2s.biglobe.ne.jp/~ken-ishi/catapult.html

NASA1999年に基礎実験をしたけど、その後の音沙汰がないようだ。

リニアモーターで手軽に宇宙へ | WIRED VISION

http://wiredvision.jp/archives/199910/1999101407.html

 

一方で、航空機ロケットを高高度まで運搬して、そこから発射する方法は、すでに2004年に実現されてるんですね。

それも民間レベルで。

◆『スペースシップワン』、ついにXプライズを獲得 | WIRED VISION

http://wiredvision.jp/archives/200410/2004100501.html

そして、もしかするとこの2009年中に、その後継計画のフライトがあるかもしれない。

ニュース - 科学宇宙 - ヴァージン社、“ホワイトナイト2”を公開(記事全文) - ナショナルジオグラフィック式日本語サイト

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=12740941&expand

これが実現すると、宇宙旅行費用がソユーズでの2500万ドル(25億円)から、20万ドル(2000万円)になる。

(といっても高度も飛行時間もぜんぜん違うけど。ソユーズはおよそ高度300kmでスペースシップツーは高度100km)

ちなみに日本ロケットと超強引に比べると。

日本H-IIA打ち上げ費用が1億ドル(100億円)。ペイロードは3.8~5.8t。

スペースシップツーは、フライト費用を定員の6名で割り勘にしてると仮定すると、一回のフライト費用は120万ドル(1億2000万円)となる。

積載重量は人間6人を運べるから300kg~400kgくらい。宇宙に物を置いてくる機能ないけど。

 

生きてる間に宇宙旅行が一般的になる時代は果たしてくるのか。

宇宙への招待(3):民間有人宇宙飛行が示してくれたもの(上) | WIRED VISION

http://wiredvision.jp/archives/200503/2005031407.html

 
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