2023-12-22

結局Xのコミュニティノートは誰が書いているのか

やれ広告代理店だのやれ政府自民党に雇われた人間だの、一部の方々からはX(Twitter)のコミュニティノート執筆者存在邪推されている。

そんな邪推はしないにしても、誰がこんなものマメに書いているんだ?と疑問に思う人も多いだろう。

あくまで一例に過ぎないが、コミュニティノート寄稿者1人としての増田の話を書いてみようと思う。

趣味:調べ物

世の中には調べ物が趣味という人間がいる。増田もその一人だ。

気になるニュース事象があったらGoogle検索するだけで、必要であれば論文公文書などを探し、ネットで見つからなければ国会図書館に赴く。国会図書館に無い本があれば古本屋を探すし、現地に赴けば情報が得られるものなら現地に赴く。

そうして得られた情報知識を整理して体系化し、ブログ個人サイトなどで記事にする。もちろん媒体は人によるから同人誌として発表する人も居るだろうし、最近ならYouTube動画として投稿する人も居るだろう。とにかく、これが趣味なのである

陰謀論で儲けようと熱心な方々には想像もつかないだろうし、だからこそ「政府に雇われた人間がやっているビジネスに違いない」という発想が出てくると思うのだが、趣味として無償でこういう調べ物と発表をする人間インターネット黎明期から現在に至るまで一定存在することは知って欲しい。

ウィキペディア経験者と相性が良い

増田はかれこれ10年以上、Wikipedia編集している所謂ウィキペディアン」である

ウィキペディアは端的に言ってしまうと、執筆に際して出典の提示を最優先に掲げている。例えばあなたが非常に先進的かつ斬新な知識を持っており、それを正しいと信じていても、信頼できる出典がなければウィキペディアはそれを受け入れることはない。

(この出典至上主義とも言えるスタンス自体には賛否があるかもしれないが、ルールなしに寄せられた各自の主張が入り乱れる状態よりは遙かにマシだろうと自分は思っている。)

そうとはいってもウィキペディアは誰でも編集できるわけだから、出典のない記述が寄せられることは日常茶飯である。そういった記述メンテするのもウィキペディアンの活動の一つであり、「雑草取り」と呼ばれる。

これに関して最も簡単方法といえば出典がないことを示す [要出典] を貼り付けることなのだが、時たま「これは恐らく事実で、単に出典を貼っていないだけではないか」という記述に出くわすことがある。

こういった場合増田は調べ物に走る。つまり、その記載裏付ける出典をできる範囲で探し、確認できたら出典を付与するということを行うのである。無論、本当に出典が確認できないものもあるため、残念ながら記述を削除したり [要出典] を貼り付けたりするという結末に終わることもある。

この営みはコミュニティノートの、「誤解を招く投稿情報を補足を行う」という趣旨で求められることと類似しているため、ノウハウがそのまま使える。

増田は正直なところ、「雑草取り」の趣味の場が広がったと思ってコミュニティノートを書いている。

どのようなジャンルポストツイート)にコミュニティノートを書くのか

増田は以下の2つに絞っている。

自分の知見がある分野

特定されたくないので詳述は避けるが、増田の専門分野をメインにしている。調べ物が趣味とは書いたが、専門分野以外に関しては情報源の勘所がわからないことも多いあるため、余計なことはしないようにしている。

その分野の単語検索したり、タイムラインに流れたり、何らかの形で目にしたもののうち、誤解を招くものに関しては情報源を確認した上でコミュニティノート投稿している。

添付された動画画像などから調査できるもの

専門分野以外では、明らかなフェイ画像フェイ動画にはコミュニティノート投稿することがある。

正直なところ、自明ものノート書くのは野暮だと思っているのだが、それでもリプライ引用で釣られてしまっている人が多いものに関しては積極的投稿するようにしている。

ジャンル以外での選び方

政治信条党派性

これは重視していない。もちろんフェイクを流す勢力政治信条には偏りがあるため、ノートを書く分量自体には偏りが出てしまうが、右派左派などは関係なく、誤解を招くものを見つけては書くようにしている。

露悪的な言い方をすると「調べ物をして誤解を招くポスト撃破するモグラ叩き」だと思っている面はあり、それが一番楽しいので特に特定政党勢力を利するつもりはない。

閲覧数

閲覧数が多いもの、あるいは多くなりそうなものを選ぶようにしている。

これはコミュニティノートアルゴリズムに由来するもので、閲覧数が少ないポストノートを書いても反映されないためである(より大きな影響を与えるポストに優先してノートがつけられるべき、というのがX社の理屈なのだろう)。

最初はこれも気にしていなかったのだが、このアルゴリズム確認してからは、なるべく表示される機会が多いものを選ぶようになった。趣味とはいえ調べ物をする時間は有限であるため、それくらいは許して欲しい。

  • 自民党から確実に金は流れている

    • そんなに言うならどこに応募したら金もらえるのか教えてくれよ

  • そもそも論になるけど、コミュニティーノートってどうやって書くの? なんか特殊な権限でもあるのか

    • 自民党関係者が選んでいるらしい 政府に都合の悪いことはやらないのが証拠

      • もしXと自民党が癒着してるんだったら、そんな回りくどいことしないでアカウント凍結させればいいじゃん

    • コミュニティノートに参加登録すると、まずは既存のノートを評価する権限がもらえる。 ここで自分が「役に立った」と評価したものが、ほかの参加者からも「役に立った」と評価され...

  • 支持政党は?

    • 現状だと特にないかな 個々の政策や政治家個人単位では支持できても、政党レベルで支持できるというのはないと思う

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