2020-06-28

SEO対策によるゴミサイトの乱立と地獄インターネット

 私は専門の知識に長けているわけでもないし、有能な人間でもない。IT知識が皆無であるお客様からするとそうではないが、業界内の立ち位置としては底辺な方だろう。


 しかしながら、インターネットには10年以上触れて来た。同じぐらいの年齢の人で昔からインターネットに触れて来た人なら感じたことはあると思う。

「明らかにゴミコンテンツが溢れ返りすぎている」と。アフィ系まとめサイト、被リンク目的ステマサイトいかがでしたかブログ情報商材の温床となっている有料記事が多いサイト等々……私は何か調べ物をしていてこれらのページがヒットすると「またか」となる。それらのサイト情報鵜呑みにすることができないので疑ってかかる。そのような人は私だけではないはずだ。そしてこれらのサイト検索した時に上位に引っかかってしまう。欲しい情報には辿り着きにくいし、滅びて欲しいと思う。しかし、減ることはなく増える一方である


 問題はこれらを忌み嫌う人間が「それらを作り出している」ことである。そして私もそれらを作り出している人間の一人なのだ


 「SEO(検索エンジン最適化)」という言葉を聞いたことはないだろうか?全てが全てではないが、量産型ゴミサイトは、このSEO対策アフィリエイトと強く関係している。

同業他社を蹴落とす為に大量の被リンクを設置するブラックハットSEO検索エンジンで上位に載せる為のコピーコンテンツの量産、クソ記事の量産。Googleアルゴリズム理解すれば、このような状態になるのは仕方のないことだと理解できる。検索ワードいかに拾って来てそのサイトを表示させるかという競争が行われている。その為には、多くの関連キーワードを拾う為のコピー記事作成必要となる。

 実際、「何か調べ物をすると文体は違うが内容は同じだった」という経験はないだろうか。これらはGoogle検索に引っかかりやすくする為にしていった結果である同業他社より上位に表示させる為にはより引っかかりやすくする為にSEO対策を行う。これは「いかがでしたか系」のあからさまなゴミサイトだけではなく、上場企業でも行われているもので、全体的な問題だと思う。大手企業でもこのよう対策をして同業他社より優位に立とうとしている。結果、マイナー事柄を調べた際にどの企業会社でも同じような内容の薄っぺらコピー記事しか出てこないということが起きてしまう。実際に記事を作ると分かるが、複数サイトから少しずつ引っ張って来て書こうとすると「これ元は全部同じなんだろうな」となることは多い。

 勿論、SEO対策はそれだけではなくページ内の構造も適切に整えなければならない。SEO対策ゴミコンテンツの量産ではないのだが、結果的に「Googleが良質だと定義する綺麗に整えられたゴミ」が乱立してしまっていることはこれらが原因であると思っている。


 加えて、スマートフォンの普及によって爆発的に人口が増えた。これにより情報判断できない人間も大量に流入しており、良いカモとなっている。アクセス解析を行えば、管理者側はアクセスして来た人間のおおよその場所・機種・ブラウザを知ることができる。そして、そのユーザがどのような検索ワードでそのページに辿り着き、サイト内でどのように遷移していったかを把握することができる。これらによって、そのサイトアクセスして来る人間パターンを知ることができ、そのレベルに合わせてSEO対策サイトの作りを変えていく(ユーザレベルに合わせて下げる)。

 これらは、アフィリエイトの獲得には重要であるアフィリエイトと言えば、個人アフィブログを思い浮かべる人も多いかもしれないがそうではない。「契約」が絡むものでは、高単価に設定されているものが多く、比較サイトに見せかけた誘導のもの口コミサイト等もそうである。これらの誘導サイトも紛れもないゴミサイトの1つだ。


 更にYouTubeInstagramTwitterのお陰で養分を囲むことは容易になっている。猫も杓子もやり始めたYouTube広告収入を貰う為に馬鹿な女を食い物にするインスタグラマー、最終的には情報商材やアフィに誘導する為の意識高い系ツイッタラー等々……。

 Instagramも酷い有様だ。一般ユーザーに偽装したステマが多すぎる。業界で有名な人間が「これが良いですよ」と発信して馬鹿な女を食い物にするという構図だ。これには十分な広告効果があり、大抵が企業からお金を貰っているのだろう。食い物にされている側は、自分養分であることを理解していない。

 Twitterから誘導で「脱サラ」「高収入」等の甘い言葉に釣られてサロンに入っても、結局養分養分しかない。なぜサロンをするのか、有料記事があるのか、そういったことを考えて欲しい。上層部が儲かるからだ。儲からないのに見ず知らずの人にボランティアをする必要はないはずだ。契約上名義あたりの上限があるだとか、情報搾取する為の人柱であるだとか(Win-Win場合もある)、もう使い終わって現在生かすことのできない情報であるとか様々である

 また、企業一般人に寄り添ったように偽装したステマも多い。ブロガー説教臭い成功方法ドヤ顔豪語し、情報商材屋は必死サロンや有料記事誘導する……。


 私たちが望んだものゴミコンテンツが溢れ返り、搾取養分関係簡単に成立するような地獄インターネットだっただろうか。Googleのコアアップデートが行われ改善されていってもこの構図が大きく変化することはないだろう。


 これらの地獄インターネットに嫌気がさしていても、私はそのゴミコンテンツをこれからも量産していくだろう。理解のない養分から搾取することが一番儲かる構造なのだから

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん