2016-07-13

性同一性障害ゲイ女装オカマ、おネェの違いを書こうと思う

タイトル属性の違いは一般の人にとってすごくわかりにくいと思う。

自分ではそのつもりはなくても、その言葉を使うことで「傷ついた」という人も出てきて、煩わしく感じている人もいるかもしれない。

自身は知見があるので、それらの言葉の違いと、どうすればよいか簡単に記していきたい。

おネェとオカマ

生物学的な性が男 and (女性的な格好をしている or 男性が好き)

 

この場合オカマやおネェという言葉が使われる。

オカマは上の意味に加えて侮辱するニュアンスも含まれる。

自分自虐的意味で使うのは良いが、他人にへ使うのは好ましくない。

(もちろん、仲間内冗談で使うことはあるが)

そのため、メディアで使われることへの反対の意見が強まった。

メディアオカマという言葉を控える代わりに別の呼び名を作った。

それがおネェである

ただし、これに侮辱ニュアンスを感じる人もいるため、今後オカマと同じ運命をたどるかもしれない。

また、おネェと自称する当事者はあまりおらず、メディア上の(特にバラエティ番組での)特殊言葉である

ゲイ

生物学的な性が男 and 男性のみが好き and 性同一性障害ではない

 

この時、ゲイという言葉を使う。

自分観測してきた範囲だと、ゲイ女装して過ごしている人は少数派だ。

もちろん、男性に好かれるために女性になろうとする人もいるが。

以前、ある増田が書いていた記事の傾向がよく当てはまる。

http://anond.hatelabo.jp/20160118180656

テレビのようなステレオタイプゲイはお店に行けば会うことができるが、普段からあのノリの人は少数派だ。

マサイ族が普段都会暮らしで、客が来たら民族衣装を着て狩りをするのに似てる。

性同一性障害

自身の生まれ持った性に嫌悪感を感じ、反対の性になることを望む人

 

実は、格好や性対象はあまり関係なく、自身の性に対し強烈な嫌悪感を抱いているかどうかで判断される。

女性から男性になる、男性から女性になる人の両方を指す。

ここではタイトル趣旨から男性から女性になる人について書く。

 

対象は、自分女性だと思っているので、男性になる傾向がある。

自身女性らしくすることを強く望み、普段から女性の格好をしようとする、またはできるようにする。

女性ホルモンを使うことで見た目を女性的に近づけることができるが、1年以上かかり、

その期間中は男としても女としても違和感のある存在になりがち。

自己実現できていない人や性別移行中の人は、男性であることが受け入れられない自己否定と周囲から視線偏見によって病んでいる人が多い。

素材や性別移行開始年齢によって見た目に大きく差が出る。

それらに恵まれなければ、女装した男にしか見えない容姿になってしまう。

社会生活でそれが不利に働くことを認識している人の中には、敢えて男性の姿で生活している人もいる。

女装

生物学的な性が男 and 女性的な格好をしている

 

条件が非常に単純なため、他の属性と被りやすい。

性同一性障害ともオカマともおネェともかぶる可能性がある。

ただし、性同一性障害の人にとってこれは侮辱言葉なので使うことは禁忌だ。

上記の属性以外にも、少数だが、ナルシズムやマゾヒズム破滅願望などの性癖を満足する手段として女装をする人がいる。

また、厨二病の延長で、何もない自分に何らかの特殊性を獲得するために女装する人もいる。

それらがいきすぎて女性ホルモンを使ったり性転換までしてしまう人も見られる。

しかし、彼らは社会的承認を得るために性同一性障害と主張するので、結果的性同一性障害の人と見分けがつきにくくなる。

その動機故に、性対象女性、または両性である割合が高い傾向がある。

特殊であることが彼らをかりたてているので、承認欲求を満たすべくSNSをやっている人が多い。

逆に、性同一性障害の人は自身過去を隠し、元男性であることを明かしたくないのでSNSでそれを主張する人は少数派である

(ちなみにこれらは女性から男性に変わるタイプにも見られる)

で、なんて呼べばいいんだろう

個人によって何がOKで何がNGかはバラバラなので、悪気なく上記の言葉を使っても当人を傷つけてしまうことがある。

それが面倒くさく感じてしまうと思うが、対応策としては当たり障りのない呼び方をするのが最も簡単であろう。

当事者を呼ぶ場合最大公約数的な対応を考えるなら、オカマやおネェ、女装という言葉は使わず女性と言えば丸く収まる。

もし、厳密に男性として扱わなくてはいけない場合は、「生物学的に」男性一言つけることでだいぶ印象が変わる。

あの人は生物学的に男性から。のような呼び方をすれば、当人を傷つけるケースは減るだろう。

追記:

http://anond.hatelabo.jp/20160713184113

の人が、本記事に対して不完全性を補完しようとしてくれた。

大変ありがたいのだが、本記事趣旨を明確にしていなかった私のミスだ。

興味のない人にとって新しい概念理解するのはすごく重労働だ。場合によっては知らない言葉が出てきた瞬間聞くのをやめる人までいる。

簡単概念であっても「性思考」、「性自認」と言った言葉普通の人には馴染みがないし、なんとなくつかんでも実感がわかない。

windowsユーザーに「ターミナルvimというものがあってだね」と言おうものなら、その時点で情報シャットアウトしてしまう人は多いのと同じだ。

そこで、今回はそれぞれ言葉としてはそこそこ有名だけど、どう違うの?という人に向けて書いたのだ。

(故に網羅的ではなく、トランスヴェスタイトなり、FTMなり、そこまで知名度の無い言葉類似性が乏しいものについては書いていない)

当事者にとっては性思考性自認思考区別は明確だが、知らない人にとってはごっちゃになっている。

また、当事者意図せず傷ついてしまい、それ故に当事者と関わるのが面倒くさいという人もいる。

ここではなるべく新しい概念を持ち出さずに、既に知られているがややこしい言葉の違いを一般的言葉で違いを伝え、当事者を傷つけないようにするための簡単手段を記した。

ということを文頭に書くべきだったが、あまり簡素に書きすぎてしまった。

申し訳ない。

記事への反応 -
  • おネェはああいう口調や言動のことを指してて、本人の性的指向についてはあまり含んでいないようなイメージがあるけど、違うかな

  • 最大公約数的な対応を考えるなら、オカマやおネェ、女装という言葉は使わず、女性と言えば丸く収まる。 女から猛反発があると思うのですが・・・

  • おネェとオカマ 生物学的な性が男 and (女性的な格好をしている or 男性が好き) えっ そのorは全然別々のものっぽいのに1カテゴリに確定するの? ・女性的な格好をしている ・男性...

    • 生物学的な性が男という条件は絶対で、 それに加えて女性的な格好をしているか、男性が好き、またはその両方 っていう表現を数学的に表現しているんだと思う。 だからカッコがつい...

  • http://anond.hatelabo.jp/20160713084827 元増田は悪くはないんだけど、いろいろと指摘したくなるので、申し訳ないが書き直してみた。 前提知識 この知識を頭に入れてくれないと、誤解しやすい...

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