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はてなキーワード: 青年とは

2008-09-27

狭い範囲の見聞

電車の座席で大また開いて座って、スペースの無駄遣いしてるのって、一見優男風の青年大学生から社会人数年くらい)の人が多いような。

お前が足閉じれば、あと一人座れるだろうが!って言いたくなる。言わないけど。

あと、老人や妊婦に席譲る人ってホントに少ないね。優先席に座ってる人でも。

僕は優先席以外でもチャンスがあれば譲る習慣がついてて、それくらいで良いことしたとは思わないけど、一方で譲れないときは心苦しい気分になる。

譲らない人はそんな葛藤は全くないのかな?

2008-09-26

http://anond.hatelabo.jp/20080926194452

最近青年期は長くて30歳ぐらいまで延長されてるとか

だけじゃないの、といわれても。境界人の用語の趣旨は大人扱いと子供扱いが混在するということなので、そういう解釈もいいんでないの。自由です

http://anond.hatelabo.jp/20080926193957

原典知らないから何とも言えないけどさ、能力的なものに関しては大人としての能力を求め、権利的なものに関しては子供としての抑制を求めてるだけじゃないの?

青年期だけじゃなくて、会社における微妙な年次・ポジションの社員の扱いと同じような気がする

http://anond.hatelabo.jp/20080926193551

心理学者レヴィンの青年期に対する評価

その時々で「もう大人なんだから」「まだ子供なんだから」といわれ、どっちともつかない状態を指す。

あまりにもテンプレだったので面白く思った

2008-09-23

劇場版グレンガラン見てきた

え?ああ、グレンラガン?間違えちゃった。ラガンラガン

で、ひょんなことから友達に誘われて映画館まで足を運んできました。

ロボットアニメ劇場で見るなんて小学生の時にドラえもん見て以来ですよ。

TVアニメで一番古い記憶トランスフォーマーです。それくらいロボットアニメを見ないし興味もない子なんです、僕は。

グレンラガン予備知識完全ゼロで見てきました。アニメ版グレンラガン全く知りません

まあでも完全ゼロって言うのは嘘になるかな。映画館に置かれていた映画紹介の冊子に50文字くらいの紹介文があったのでそれだけ読みました。

『地上があると信じているシモン君がカミナと謎の女性ヨーコに出会う』的なものだけで、それ以外のことは書かれていませんでした。

まー要するに予備知識殆どゼロだったわけですね。早い話。

で!

映画を見たんですが。

もうね。

もう、凄すぎて言葉もでません。良かった。本当に良かった。スンゲー良い映画でした。

ありのまま感想を書いちゃうと軽く”1000文字”越えそうなので、箇条書きでこの興奮冷めやまぬ熱い気持ちを綴らせてもらいますね!

ちなみに当然ですが、モロネタバレなのでまだ見てない人はここから先は読まないほうが良いと思います。

  • 先祖代々地下で生活する村人。
  • ついでに隣町からやってきたビキニ女性、ヨーコも降って来る。
  • ヨーコの乳は危険分子。
  • カミナ、敵からロボットを奪う。グレンと名づける。
  • 憎めない悪役登場。ノリがべジータ。口だけ。
  • でもべジータ強い。カミナピンチ
  • カミナ閃く。グレンとラガンを合体させればいいんじゃね?ラガンドリルがグレンにざっくり突き刺さる。何故か上手く合体。異論は一切認めない。
  • べジータ「合体しただけで何故強くなる!?」同感。ごもっとも。
  • シモン達、敵地に乗り込むために旅に出る。
  • でました巨大戦艦。でも虚しいかな大量の飛び道具は主人公には何故か当たらない法則発動により完全無力。
  • ここでまさかの謎の少女登場。????混乱中。
  • ヨーコの乳は殺人級。
  • 次は六天王。
  • 螺巌篇へ続く。

まじおもろかった。

2008-09-22

エヌ氏恐怖症

エヌ氏は偉大な作家だった。主に短篇で、生涯に10000以上の作品を書き、その作品は広く愛読されていた。彼の名前を知らぬ人等この国には存在しなかった。

一方、いろいろな問題から、著作権が厳格に適用される時代になってきていた。作品の複製だけでなく、アイディアの類似したものでさえ、違法とされていた。もし法律に反すると、多大な罰金が課せられるようになっていた。

このことは、出版の世界で非常に問題になっていた。まず、出版社に入社すると、エヌ氏の作品を読むことを強要された。研修の半分はエヌ氏の作品熟読にあてられた。それから作家志望の青年などが出版社に来ると、まずは「エヌ氏の作品は読んでますか」と聞かれた。もし「いいえ」と答えると、「では、まず、エヌ氏の作品を読んでから来てください。類似した作品があると大変ですから」と返され、作品は読まずに捨てられるのだった。それでも、いろんな人が一生懸命努力したおかげで、このことが問題になることはなかった。

ところが、ある日、大事件が起きた。作家のエス氏の作品が、エヌ氏の作品に似ていると指摘されたのだ。エス氏は、著作権が厳格になる前に作家になった古い人だったので、エヌ氏の作品を読んでいなかったのだ。これを聞いた編集長は青ざめた。「早くなんとかしないと」

とはいったものの、一度噂になったものは取り消せない。新聞社が取り上げ、週刊誌が特集を組んだ。結局彼らは裁判にかけられて、多大な罰金を払うことになり、その罰金出版社倒産してしまった。エス氏も作家を辞めることになってしまった。


……ふとここまで書いて僕は不意に思った。この話と同じアイディアが既にエヌ氏にあるんじゃないか、と。そう思って、僕はエヌ氏の作品を一から読み出していった。

2008-09-09

余計なことしたかも

今日都心のとある駅前でよくいる「手相の勉強してるんですけど…」につかまっている人(彼の名を「青年」としよう)を見た。

いや、そもそも自分の意志で見てもらってるんだから、つかまったっていうのもおかしい表現かもしれない。

とりあえず興味深くて、待ち合わせのついでに観察してたんだけど、手相見ている側(彼の名は「眼鏡」としよう)と青年普通に会話していた。

会話に耳をそばだてていたわけではないから、確かではないけど、青年眼鏡におされ気味だったように思う。


私の中には

手相の勉強してるんですけど…=宗教・高額商品を購入させる詐欺の勧誘」

という方程式が成り立っているせいか、青年がいつ眼鏡たちの巣に連れて行かれるのかと、他人事にもかかわらずはらはらしていた。

10分ほど経過したが、私の待ち合わせ相手はまだ来ない。

眼鏡青年はいまだに手相の話をしている。


そこに、眼鏡の仲間が現れた(彼の名は「ひげ」としよう)。

ひげと眼鏡関係は私には聞こえないのでわからなかった。

だが、私は

「これはいよいよまずいことになった!!青年がはんこ買わされる!!」

と、一人パニックに陥った。

まったくの他人ごとなのに私一人が、

青年大丈夫!?助けなくていいのか!?もしや世間知らずだったり、いい人すぎて断りきれていなかったらどうしよう?」

とおせっかいなことを思っていたのである。


最終的に、パニックの頂点に達した私はひげにむかって、

手相見てくれてるんですか?私も見てほしいですね??」

と急に話しかけ、青年に向かって、

大丈夫ですか?なんかさっきからずっとつかまってますけど、高額なもの買わされる詐欺とかあるらしいから気をつけたほうがいいですよ??」

みたいなことを言ってしまった。

実際私は、もっと意味不明なことを言っていたと思われる。


今冷静になってみると、完全なる老婆心だよね、いらぬおせっかいだよね。

もしかして青年眼鏡らの仲間でサクラ的な役割を果たしていたのかもしれない。

もしかして青年は本当に人生に悩んでいて、藁にもすがる思いで手相を見てもらっていたのかもしれない。

もしかして青年暇つぶしの余興として引っかかったふりをして遊んでいたのかもしれない、その邪魔を私がしたのかもしれない。

もしかして青年は・・・

考えはじめるときりがない。

そもそも、もしかして眼鏡たちは純粋手相の勉強がしたかっただけなのかもしれないし。


長々と書いてきて何が言いたいかっていうと、


・あの眼鏡とひげは本当に純粋手相の勉強だったんでしょうか?

青年の立場だったとして、私の行動は「余計なことすんじゃねぇよくそが」って行動だったでしょうか?


の2点。

眼鏡とひげは、両方ともスーツメガネ・髭は剃ってあったけど青髭状態(剛毛なんでしょうね)・さえない感じでした。

青年は、私が「行かなくて大丈夫ですか?」的な意味不明な発言をしたため、どっか行ってしまわれたのでどう思ったか確かめることはできなかった。

もしかして、「さらに変な奴が来たよ…からまれたくねー」と思ったかもしれないですし。

どんなもんでしょうか。


私は小心者のくせに、トラブルに頭突っ込むのが大好きなんだけど、今回の件のせいで眼鏡たちの仲間に刺されたりしないかな?

2008-09-06

菊池寛小説家たらんとする青年に与う』

 僕は先ず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則を拵(こしら)えたい。全く、十七、十八乃至(ないし)二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/1386_17406.html

これって真に受けていいのかしら。

http://anond.hatelabo.jp/20080905042139

本を読まない人間軽蔑していた。

こいつまったく勉強する気がないな、と。

「こいつまったく勉強する気がないな、と本を読まない人間軽蔑」する理由は明らかに自己肯定だよね.

単なる自己肯定で他人を軽蔑するほどではないと思うよ.

人生一生勉強だけど, 勉強学問したくない人もいるし, ニコ動から勉強できるすごい人もいるらしいし.

まあ学術系の知識や智慧はつかんだろうが

  • 人の品性は、その読む書物によって判ずることができる。スマイル
  • 書物なき部屋は魂なき肉体のごとし。キケロ

いわく、「そんな本読んでなんの役に立つの?」

月20-30冊ってレビュー書くわけでもないんだから多少趣味が入ってるよね?

役に立つかどうかと趣味関係ない.

  • 私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである。アナトール・フランス
  • 書物は青年時代における道案内であり、成人になってからは娯楽である。コリア
  • 書物を読むということは、他人が辛苦してなしとげたことを、容易に自分に取り入れて自己改善をする最良の方法である。ソクラテス

確かに読んでも役に立たない本も多い。そんなにバリバリ読む必要はないのではないかと思う。

趣味ならバリバリ読む理由にはなるね.

いわく、「勉強してる気分になりたいだけなんじゃないの?」

趣味なら別に構わんだろうね.

読みたいから読んでいるんだが、なぜ読んでいるかと聞かれると、読んでないことが不安だから、勉強し続けてないと不安だから、というのもあるように思う。

継続趣味の一環だろう.

いわく、「実体験から積み上げたものじゃないと信用できないよ」

科学は実体験によらないけど信用できるよ」

  • すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである。デカルト

本を読みすぎること自体、自分で考えることを放棄しているんじゃないかと自問することもしばしばだし。

確かに読むことに時間を取られると 考える時間が減るけど放棄とまでは言えないな.

まある程度考える時間を取るべきではあるが:

  • 読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。ショウペンハウエル
  • 紙上に書かれた思想は、砂上に残った歩行者の足跡に過ぎない。歩行者のたどった道は見える。だが歩行者がその途上で何を見たかを知るには、自分の目を用いなければならない。―ショウペンハウエル
  • 読書しているときは、われわれの脳はすでに自分の活動場所ではない。それは他人の思想の戦場である。ショウペンハウエル
http://anond.hatelabo.jp/20080905100608

でも、俺より稼いでる。(1個上なんだけど、月収で5万は違う)

能力給料は相関でしかないから気にするな.

で、俺、読んだ本を読書録的にブログにまとめてるんだけど、それをどうやら見られたらしくて。

それで、増田で書いたようなことを言われたんだ。

「恥ずかしいから辞めろ」「給料に繋がらない」「何の意味も無い」とも言われたかな。

「人のことなのに恥ずかしいとはどういうことか」「職場での居眠りが給料につながる理由を教えてくれ」「過去ログです」

資格試験の本だけ集めて、一回も開かないまま本棚に溜まってるの、俺、見てるよ?

彼は積読趣味なんだよ.

もしくはコンプリート

そう思ったら「○○さんも本の一冊も読んでから反論してくださいよ、エロゲばっかやってないで」って言っちゃった。

「○○さんも 実体験から積み上がったものじゃない脚本エロゲで、恋愛セックスした気になって、そんなにエロゲやって何の役に立つの?」

とでも言えばおk

所詮趣味

2008-09-03

いつも通勤で乗るJRで、唯一困っていることがあります。ホームの喫煙所タバコの煙。

電車内は当然禁煙なのでいいのですが、止まっている間中、喫煙所から煙が入ってくるのです。

くさいし目も痛いし、いいことなんてひとつもないです。

違うところに乗れといわれるかもしれないけど、ほかの駅では違う場所に喫煙所があるので

移動してもあんまりかわらない。

ホームは全面禁煙にして、駅構内のはずれのほうに喫煙所を作ってくれればいいのに

その点、地下鉄はいいよなー。全面禁煙で。快適だ。

タバコ500円なんて生ぬるい。1000円くらいにしたら未青年喫煙も減るんじゃないの?

2008-09-02

役割で呼ばないで。

物心ついたころには、もう弟が生まれていて、私は「おにいちゃん」と呼ばれていた。

弟は名前で呼ばれる。

しかし私はお兄ちゃんと呼ばれた。

母から、祖母から、父から、祖父から。

家庭の中で名前で呼ばれることはなかった。

私の名前を言いつけていないので、私を他人に紹介するときに弟の名前で紹介してしまうほどだ。

弟が生まれて20年以上経った今ですら。

一樹と大輝、のように韻を踏んだ名前であるのも混同の原因ではあるのだが。

学校では、家の名前で呼ばれるのが普通だった。同じ名字の者は居なかったから、当然とも言える。

でも、お兄ちゃんと呼ばれないことが、今考えると嬉しかった。私の名字は私自身を示す記号だったから。

部活部長をやっていたけど、部長と呼ばれるのは少し嫌いだった。厄介ごとが起こる徴でもあったし。

役割で呼ばれると、義務を負っていることを否応もなく思い出させてくれる。

兄であれ。長男であれ。気を張っていろ。親戚同世代の先頭を行け。年長なのだから。男子なのだから。期待がかかっているのだ。金もかかっているのだ。ずいぶんと時間投資したのだ。今日の成果を見せてみろ。明日の成果を出してみろ。

私は、私が少年の時に、ひとりの子供でありたかった。

私は、私が青年の時に、ひとりの人間でありたかった。

しかし、私はひとつの役割を演ずる装置だった。

独り立ちをして、私は私の記号としての名字をまた手に入れた。しかし、この記号は仕事アウトプットに付いた記号だ。

やはりこれは役割だ。

さて、このネットという文字の大海に、今私はひとつの無個性な文字列として在る。

自分が役割ではない。装置にならなくて良い。このことが、どんなにもうれしいことか。

私が誰でもないことの開放感といったら!

でも、もうネットで遊んで10年。そろそろ、この希薄な自分にも飽きてきたかも知れない。人間に戻る頃合いかも知れない。

願わくば、私を、私自身を示す名を、私だけのために呼んで、私をひとりの人間に戻してくれる、そんな人を見つけることができますように。

2008-08-31

いつだって弱い者いじめ Lの世界 season 1

やっと観た。 期待しなかった分,落胆も少ないが,記号,記号,記号にあふれている世界だ。

同性愛者のマイノリティさについては今日,誰もが認識しているしタブートピックというほどでないにせよ,パーティ会話では取り上げられないぐらいの後ろめたさがあることは現実だろう。

このドラマに登場するレズビアンたちは個々の問題を抱えているが,それはストレートらにも共通する問題も多い。特に恋愛絡みのことは。しいて挙げれば,レズビアンカップルが子どもを持とうとする際の精子を提供する男探しの煩雑さと,片方が黒人白人ハーフであるがゆえに生じる差別問題、共和党員の両親へのカミングアウトへ到るまでの葛藤ぐらいである。

最もショックを受けたのは,身体は男だけど心は女という白人青年リサ(自分で名づけた名前)の登場する回だ。彼/彼女は,特別な才能に恵まれているわけでもなく見た目はごくごく一般的なアメリカ青年という態だが,バイセクシャルアリスに心性はそこに登場する誰よりもレズビアンであると指摘される。

アリスは,レズビアン同士の絡まり合った関係性にやや疲弊してしまい男と女の単純なセックスを求める。

船上のレズビアンパーティで,二人はセックスしそうになる。リサは疑似女性器を装着しようとするが,そこをすかさずアリス

「Well, because you're a man. You know? You've got the real thing. なんで,男なんだからあるじゃない本物が。」

と言う。

リサは

「That's not how Iwant to make love to you .あれでアリスと愛し合いたくない。」

と,拒絶する。しかしアリス

「That's how I want you to, okay? あたしは本物がいいの。」

と,言い放ち,さらに拒否するリサに対して,強引にセックスする。

これはレイプではないのだろうか?合意の上とは言えないだろう。

この場面に私は強烈な不快感に襲われた。

女たちは,しばしば声高に男のマッチョ自己顕示欲を批判し蔑むが,それと同じことをしているアリスに対しては何の批判もない。アリスの独白にさえも。事が終わってから,やけにセンチメンタルな風に佇むだけである。この作品はスタッフも全て女性とのことだが,誰も自分の痛みにだけ敏感なことに,「否」を唱えるものはいなかったのだろうか。身体は男で心は女のリサの痛みに語る場面は物語の本筋とは異なるからだろうか。性的に最も弱者であるリサの姿が訴えるものは,道行く行進の列の前に居る老婆の嘆きと同じくらい無力だ。

アリスはその後自宅に招いたストレートの男を前に,リサが男に向かって

「I'm her lesbian lover!(恋人なのに,レズビアンの)」と言う。そしてストレートの男が部屋を出て行くと アリスはリサを罵倒する。

「You know,Imean, you do "lesbian" better than any lesbian Iknow. okey?見た目は男でもどんな男よりもビアンビアンしてる!」

 「I dont want a lesbian boyfriend . I'm sorry. 悪いけど私は見た目が男のビアン彼氏なんてほしくないの。」

 「I want a boyfriend who's straight or Iwant a lesbian who's a girl. ストレートの男かレズビアンが良い,女のね。」 

そして二人の関係は終わる。

その後,リサは登場しない。

自分がヘテロなのかバイなのかホモなのかを自問する機会は,ヘテロである限りはそうそう悩むことはない。

愛するという,人間として一番美しい行為となり得ることの前に立ちすくむ者たちがいる。

こういった状況を描くドラマを観たい。

リサが全身を整形手術して姿かたちが女になれば,この問題は解決するのだろうか。

だとしたら,なんとかなしいことだろう。

女の身体を持って生まれたレズビアンは,マイノリティであってマイノリティではない。

 

2008-08-28

anond:20080828214148

青年期の大事なステップに口挟むこともないんじゃね?

公式サイトを見た限りじゃオーラ呪文系の宗教でもなさそうだし、どちらかというと自己啓発セミナーに近い感じがする。

まあ、学問のとらえ方がご都合主義っぽいけど。

とにかくエセでもガセでもいいからインテリっぽいものをわかりやすく紹介して現代人を悩ます劣等感を払拭しましょー、という商売かも。

anond:20080827024650

Giro Orita was one of a team of veterinarians who arrived in Syria in October 1964 in response to a request to the Japanese government from the Syrian Ministry of Agriculture. When the Japanese team completed its mission in 1968,

the Syrian government invited Dr. Orita to stay and continue his work, as well as foster collaboration in animal health research between Japan and Syria.

In 1983, when the Syria-based International Center for Agricultural Research in the Dry Areas (ICARDA) asked the Japanese government for help to develop small-ruminant pathology research, Dr. Orita was delegated by JICA to lead the institute’s animal health research as a visiting veterinarian. In 1985, Dr. Orita received the Syrian Medal of Distinction (second rank) from the Minister of Culture.

He left ICARDA in 1990 but continued to promote relationships between ICARDA and Japanese organizations. ICARDA later named a new animal health laboratory after him.

(http://www.cgiar.org/pdf/Japan_CGIAR_English_June2006.pdfより引用)

どうやら、折田獣医師1964年農水省-日本獣医師会経由でシリアに渡ったんだな。そのあと、プロジェクト1968年に終了しちゃうんだけど、彼だけはシリア政府要請によりシリアに留まった。

それから15年以上あと、1983年から乾燥地の農業プロジェクトが立ち上がったんで、「JICA派遣エキスパート」という肩書きを受けて参加したということか。

やっぱ、あとからJICAと協力したって感じじゃねーか。

CGIAR(国際農業研究協議グループ)ってサイトからだけど、獣医師会の記事とも合ってるし、これでいいんじゃね?

乏しい、とは言ってもある程度の技能や知識は持っていますよ。それに最近じゃ高い技能を持った中堅どころがたくさん応募してくるので競争率が非常に高くなったらしいです。

ある程度の技能や知識があっても、組織がないと大きな事業は興せない。

利権もない(=お金コネクションも相手行政への影響力もない)では、1kmの舗装道路さえできない。

だから、「地道な日本広報活動」って書いたわけ。

剣道柔道の普及なんて、「日本広報活動」以外の何物でもないわな。(もちろん、それは重要な活動です。)

高い技能を持った中堅どころが参加って、、、リストラや途中で会社辞めちゃった人の受け皿か。

なんだか良いことか悪いことかわかんないね。

専門家派遣のほうがメインって書いたけど、専門家派遣だと利権も絡むし、その専門家の所属する団体(企業)の利害もからむ。

ただ、組織仕事に直結するから、活動の規模はずっと大きくなるし、いろんなコネも使える。

ぜんぜん利権のない海外協力隊お金を使わず浅井戸を1本あげるのと、日本企業が金儲けしながら、

専門家派遣で深井戸を10本あげるのでは、どちらが地域貢献になるか?

もちろん、ジャンルによってまったく違うのはわかるんだけど、他でもそうである場合が多いんだ。

文化財を補修するにしても、日本の団体から派遣された専門家補助金獲得と実績を挙げるためにプロジェクトを立ち上げて、

長く続けるのと、青年協力隊が単発でやるのとどちらが貢献できるか?

協力隊は、やっぱりボランティアなんだよ。

ボランティアにできることと、できないこと。

そのへんは、きちんと把握すべきだな。

2008-08-27

http://anond.hatelabo.jp/20080827014031

"ICARDA’s association with Japan dates back to the Center’s establishment in 1977, when Dr Giro Orita, a JICA expert, initiated

research here in sheep and goat diseases and parasites and helped develop effective control measures."

(http://www.icarda.cgiar.org/Publications/Donors/Japan/Japan.pdfより引用)

と、International Center for Agricultural Research in the Dry Areas(国際乾燥農業研究センター)のサイトにありましたので、日本獣医師会から出向する形でJICAエキスパートとして行ったんじゃないですかね。

>基本的に、技能や知識に乏しい、組織から離れた若者青年海外協力隊になる

あと学校柔道剣道先生とかね。乏しい、とは言ってもある程度の技能や知識は持っていますよ。それに最近じゃ高い技能を持った中堅どころがたくさん応募してくるので競争率が非常に高くなったらしいです。

青年協力隊利権は絡まないと思うな。相手国からの要請ベースの人的派遣だから絡む余地が余りない気がする。

セックス三昧ってのは、あれかしらパプアに派遣された人が酋長の娘を嫁にしろと迫られたりテントの中に押しかけてきたりって話に尾ひれが付いた、とか。協力隊は特に、現地の人と恋に落ちて結婚した人も結構たくさんいますしね。

anond:20080826122011

ググってみたけど、オリタ氏(折田魏朗氏)はJICA関係なくシリアに渡っているね。

日本獣医師会独自の海外派遣のようだ。

http://nichiju.lin.go.jp/mag/05905/06_12.htm

この派遣JICAがかんでる可能性がないとは言えないけど、JICAメインじゃないね。

たぶん、滞在しているうちにJICAと協力してシリアの牧畜向上に携わるようになったんだろう。

JICA青年海外協力隊ではない。

青年海外協力隊は、JICAボランティア組織の1つのセクション。

基本的に、技能や知識に乏しい、組織から離れた若者青年海外協力隊になるので、貢献度は相対的に小さい。

JICAメイン専門家派遣にあると思う。

ただ、青年海外協力隊海外において、日本という国の好感度向上に貢献してきた点は見過ごせない。

先進国若者が、汗水たらして自分たちと一緒に働いてくれるのだから、好感度は高い。

日本では印象悪いけど、けっこういろいろな所で地道な日本広報活動をやってくれているわけです。

それに、協力隊あがりでJICAのコーディネーターになったり、NPO立ち上げる人も多いから、そう白い目で見るものじゃない。

もちろん、どんな組織にもダメ人間はいるし、真面目で評価される人間もいる。

セックスにあけくれる隊員がいたとしても、青年海外協力隊じたいを批判するべきではないのだよ。

ただ元増田よ、感激する前にちとググれ。

2008-08-26

豆腐屋の話

大学1年の時、受験のレールにしか乗ってなかった自分が見たことの無い物を見たくて、友達の伝手とかで変な人がいると色んな人に会いに行った。

結局自分の中に何もなきゃ出会いがあっても引っかかるものも無いんだってのにすぐ気付いたんだけど。

その時会った中に、ヒーローショーのバイトをしながら福祉に関する法案を立法するために色々な政治家に働きかけてるって言う草の根文系青年(と中年の間くらい)の人がいた。

暑苦しい夏に4畳半の狭苦しい部屋に訪ねて行って色々教えてもらった。

正直ほとんど内容覚えて無いんだが、唯一覚えているのが次の話

「昔だったら、暑い冷房をかけずに暮らす事も出来たけど今じゃ難しい。確かに東京の夏は暑くなったけど、そういうことじゃないんだ、何でか分かる?」って。

僕は愛想笑いを浮かべながら「さぁ何ででしょう」なんて自分が薄っぺらい人間な事を悟られない様注意深く先を促した。

「昔はね、こういう暑いなーって思うと豆腐屋が廻ってきたりして涼を取れたりしたんだよ。今はみんな冷房をつけてるから豆腐屋なんて無くなってしまったんだ。つまりね、昔通りの自然な生活を送ろうとしても社会が変わってしまって同じ生活が出来なくなってるんだ」って。

何でかわからないけど、その豆腐屋って響きだけ心の中に残ったんだな。何でかわからないけど。

当時はパソコン通信なんて時代だったんだけど、最近引っ越しの時に名刺を見つけてひょっとしたらインターネット上で凄い活動をしてるかもしれないって思って検索してみた。引っかかってきたのはホームページを作ってみたは良いけど更新活動が滞って随分経つどこにでもあるセンスの無いテキストサイトだった。

少なくとも自分が会った時は会話の引き出しが全く無い私相手にずっと話し続ける位「語りたい事」を持っている人だったのに。

何と言うかリアルネットは近い様で遠い。

僕はその人の名刺を「すいません」と言って破りながら引っ越しゴミ整理用の70リットルゴミ袋に投げ捨てた。

http://anond.hatelabo.jp/20080826122011

シリアナシリアか!

シリアナじゃない、シッコか?

あ、シリアナであってた。

Syriana"シリアナ"とは、シリアイランイラク三国の民族統一による中東再建プロジェクトの名称らしい。

日本に住んでいても、ジャイカシリアもよくわからない。

青年海外協力隊は募集のポスターは張り出したことがある。

日本人がんばってる。それが認められている。とても、いいことだ。

折田?どんな漢字だろうね。

http://www.jica.go.jp/syria/

富田だったらいろいろどんでん返しで面白い。

実は女性だった!みたいに。

青年海外協力隊をみてたんだが、、

http://www.jica.go.jp/activities/jocv/application/require/worker.html

(1) 人件費補てん

有給休職等による現職参加の場合、所属先に対して、JICA人件費を補てんします。人件費補てんの上限月額は、所属先からボランティア本人に支払われた前年の給与・賞与総額に基づき、月額55万円以内で個々に決定します。

こんなのがあるんだな。

いっちゃおうかな・・・。

http://anond.hatelabo.jp/20080826122011

青年海外協力隊って、色々と利権がからんでたり、参加者が現地で主にセックス方面でやりたい放題で色々黒かったりするって聞くけど…。

これ知って欲しい

僕は今アメリカで働いている。

ある日、パーティに同僚の両親がきていた。その同僚は実はシリア出身で、シリアから両親が遊びにきているから参加しにきたという。

シリア。。。聞いたことあるけど、どこだそれ?という感覚だった。その両親は片言の英語を話せるので、少し話し込んでみた。

シリアアラビア語だということも僕は知らなかった。トルコの南だとか、すぐ近くにイラクがあるだとか、イスラエルはすぐそこだとか、、、、危険なところだね??といったら苦笑いされたのは、僕があまりに疎いからだろう。。。反省

僕が日本人だと知ると、ジャイカしってるか?とすぐ聞いてきた。ジャイカ?あぁ、青年海外協力隊かな?と。うん、知ってるよというと、ジャイカは素晴らしい。シリアのためにいろいろな手助けをしてくれる。シリアには数千年の歴史がある。文化遺産がある。ジャイカ日本人はそれらを守ってくれている。と。40年前にやってきたオリタという日本人がいる。彼はシリア人と結婚してシリアに住んでいるが、シリアの高官で彼を知らない者は一人もいない。素晴らしい人間なんだ。シリアのために身を捧げてくれている。と。金をばらまくのではなく、その国の文化を守る助けをするというのが素晴らしいじゃないか。文化はその国の誇りだ。その誇りを維持することを手伝ってくれる。そこに日本お金を使う。とてもいい使い方だと思った。僕は年金くらいしか日本に払ってないけど、納税者のみなさん、よい税金の使い方されてますよ。

みんなもっと青年海外協力隊のこと褒めていいと思う。もっと注目していいと思う。僕の日本からの情報源ははてなネットだけど、ジャイカ情報なんて見たことない。僕は日本人として彼らのことを誇りに思う。僕は青年海外協力隊に参加する勇気も体力もなかったけど、日本ではないこの場所で目の前のことをしっかりこなしていこうと初心に戻ることが出来た。

これを読んでる人たち、一つのエピソードとして、知り合いがアメリカに住んでてね、といった感じで、より多くの日本人に伝えて欲しい。そして、青年海外協力隊の現役のみなさん、OBのみなさん、ありがとう

http://anond.hatelabo.jp/20080825123643

単に「ヲタクヲタクを、ヲタクゆえの理由で拒否する」って図。

…なんだけど、「恋愛とは常に営業である」という視点の方でゲロ吐きそうになった。80年代なイキオイだが、「当時30過ぎになる人生の中で初めて」という書き出しの通り、それなりな年齢の女性で、かつてのノリのまま歳くったのかもしれない。

問題は彼がヘタレを地で行く事にはなく、彼女側が「ヘタレが好きなのは2次元限定」だからだ。

そして「そんな男性が好きな女性母親と一部のドM女性しかいない」という、「自分以外のヲタクは拒絶する」という、いかにもヲタク思考回路

まあ、だが、そこは仕方がない。

ヲタクは死んでも治らない。

むしろ、だからこそヲタクだ。

で、エントリタイトルに騙されがちだが、別に彼が「ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ」だったのが問題じゃない。

「自称ダメな部分(主観)>彼女からみてOKな部分(客観)」なら万事大丈夫だったんだよ。

そもそも打算で話を持ちかけてるんだから。

まあ、彼は素直だったんだよ。正直者が馬鹿を見るのは世の常。

セールストークばっかで、本命いるのにセーフカード探る人種より、ずっと好感は持てる。

…といいつつ、気になるのは「彼」側が、彼女のそういう性質を本当に知らなかったのか。

だって、ヲタク純粋とは限らないじゃん。むしろ、酸いも甘いも斜めな角度から知り尽くしてるヨ。ヲタク無駄に博学で耳年増。

彼女側は常に上から目線だけど、「彼」も彼女を探って、ネガティブヘタレを演じたんじゃないかと邪推。

その視線の確度ゆえに「純情な○○青年の想いをすげなく断った身の程知らず」と周囲にまで悪い印象を与えたのではないだろうか。印象というよりも、決定打だった気がする。

まあ、純情かはさておき、こんな目線で人様を見た結果としては妥当ではなかろうか。

これはヲタクに限らない。人間性の問題だ。



実は純情ヘタレを演じて、餌に食いついた女の悪評を流して喜んでいるネクラサドって落ちが好きだけど。

2008-08-25

ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ症候群

オタク仲間の友人から突然告白されたことがある。正確には突然というわけではなかったのだけど、まさか告白してくるとは思っていなかったので、予想外という意味では突然と言ってもいい。人から告白されたのは当時30過ぎになる人生の中で初めてであった。

まず前提として、彼も私もかなり重度のオタクで、恋愛よりも恋愛シミュレーションうつつを抜かしている人種である。彼は恋愛経験皆無、私も毛の生えた程度といったところだろう。だいたいその年で独身彼氏無しというあたりで察して頂きたい。ただし私には他に好きな人がいて、フラグを立てようと必死になっている真っ最中であった。

不遜に聞こえるかもしれないけれど、彼に好かれているな、というのは分かっていた。清水の舞台から今にも飛び降りそうな文面で食事に誘われたり、熱心にメールを頂いていたりしたからだ。周囲の人々がニヤニヤと世話を焼きたそうにしているのにも気づいていた。ただ、まさか告白されるとは思えない程に、彼の態度はこれから私という30過ぎの女を落とそうとしている人間の態度ではなかったのである。確かに食事に誘ったり、メールをするという意味では積極的だと言えるのだろうが、それは形だけのことで、もっと大切な、自分を好きになって貰おうという姿勢に欠けているように思えた。

そもそも彼とはゲームアニメの話ばかりしていて、彼がどのような生活をしているのか、何を考えているのかは知らなかった。私自身、好きな人はいるものの見込みは少なく、彼を好きになれるものならいっそその方が幸せかもしれないと思い始めていた。繰り返すが30過ぎているのだ、それぐらい打算的になっても許して貰いたい。だから食事の際に少し水を向けてみた。

すると彼は食事の間中、俺はこれまでの人生でこんなダメなことがあって、人と上手く付き合えなくって、オタクで収入も少ない的なことを延々と私に話し出したのである。何なのだこれは。私は彼から「こんな俺どうですか?」とプレゼンテーションを受けている立場ではなかったのだろうか。何故、営業マンから欠陥点ばかりを聞かされなければならないのだろうか。別に取り繕えと言っているわけではない。せめて彼といることで何か楽しいことが起きそうな、安らげそうなプラス面を見せて欲しかった。恋人マイナス面を見せても受け止められるのは、まず先に「好きだ」という感情があってのことだ。ヘタレが好きなのは2次元限定である。以降の彼との食事は、全くもって楽しくなくなってしまった。

これが噂の「ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ症候群」なのか。言っておくがそんな男性が好きな女性母親と一部のドM女性しかいない。数度の食事を重ねて、彼は私の「一生懸命なところが好き」(主に乙女ゲー方面に)と言ってくれたのだが、きっとそれが総てではないのだろう。交友範囲の中で唯一の女で、オタク趣味を認めてくれて、母親の代わりでもしてくれそうなのが私だったからじゃないのか。そんな捻くれた見方をしなければならない程に悲しかった。私自身、きっと無理だろうと思いつつも、好きな人に営業をかけている時期だったので余計に悲しかった。

好きな人から好きになって貰うために、努力や気遣いが必要だということを私は知っている。「彼とは素の自分で付き合える」「彼といると楽」と言っている友人が、その関係を維持するために「下手くそ」だと言えなかったり、自分が疲れていても彼の愚痴を聞いたりしていることを知っている。それは彼を想えばこそだろう。思い返してみれば、結婚40年目になる両親ですらそうだ。「努力と気遣いが必要な恋愛関係は本当の恋人同士ではない」と言える人は幸せだ、そんな対人関係を築けているということなのだから。

おそらく彼と私が付き合ったところで、心が豊かになるような生活はおくれなかっただろう。努力する気がない人に対して努力をし続けられるような母性は、私にはなかった。ゲームの話が出来るのは楽しいかもしれないが、恋人から得るものがそんなものだけというのは寂しすぎる。結局、好きな人がいると言ってお断りしたのだが、純情な○○青年の想いをすげなく断った身の程知らず、という評判だけが回り回って好きな人にまで届いたようで、その後、好きな人を口説き落とすまでさらに1年に及ぶ努力をしなければならなかったことを追記しておく。

2008-08-22

おこってる

カウンター6席だけの小さな喫茶店で、1番左端のカウンターに座っている客が騒ぎだした。「頼んだ物と違うじゃないか。これはコーヒーか?」わざとらしく嫌みを言う客に、左から4番目の客が、「わざわざ嫌みをいう必要なんてあるのかよ?オーダーが間違ってるので、変えてくれといえば済むだけの話だろ?」と冷たい言葉で諭す。「なんだと!」と顔を真っ赤にして怒り狂う1番端の客に油を注ぐように、4番目の客が「日常ストレスを店員に向けるなよ、この暇人!」と大声で返す。ほぼ満席の店に緊張感が走る。

「ちょっといい加減にしてくださいよ」左から三番目の浪人生風の客が、ずれた眼鏡上げながら鋭い口調でいう。「明日、受験日なんですよ。集中するために喫茶店に入ったのに、大騒ぎされちゃたまらないですよ」。申し訳なさそうに前をむき直す1番目の客。一方で、だったら店からでろよと捨て台詞を吐く隣の4番目の男を、3番目の青年は激しくにらみつけながら「あんたが後から入ってきたんだろーよ!」と怒鳴る。

収拾のつかなくなった店内の端、5,6番目の席に座る主婦らしき客は「なんだか騒がしいわね、出ましょうか」とあたふたし始めると、その隣にいた4番目の男は「いや、ちょっとまてすぐ済むから」と牽制し、学生に「おまえ名前はなんて言うんだよ。俺にそんな口の聞き方してただで済むと思うなよ」と食い入る。貧弱な身体をした3番目の席に座る学生はおそれをなし、涙目で「狭間、はざまです・・」と名を継げると、その場で目を伏せてしまった。「ひどいわねー」とキャピキャピ言い出す主婦達。

すると、二人の主婦のうち6番目に座っている一人が「あれ?ユタカユタカなにやってんのよ」と言い始めた。学生は助かった!と思った。「あれ、母さん、何やってんの」と、とわざととぼけたふりをして母の方を見て立ち上がった。するともう一人の主婦、5番目の女性が、「あれ、あんた息子ってアメリカにいるんじゃないの?」と耳打ちする。「そうよ」と応える6番目の友人をみながら、5番目の主婦は目を白黒させている。しかしながら、4番目の口うるさい男も、母がいるとなれば、下手に手はだせず、おとなしくなる。

無言を続けるマスターに、またもやしつこく1番目の男が「ところで、マスター、コーヒー出してくれるのか」と言い始める。4番目も男は「まだ、そんなこといってんのか・・・」と怒鳴ろうとしたとき、喫茶店のドアが開き、カタギの仕事をやっているとは到底思えない巨体の男が入ってきて、2番目の席に隣の客を押しのけて座った。3番目の学生に「悪いね」と気遣う姿から、そんなに悪い男ではないらしい。

2番目の怖そうな男は、マスターに向かって英語で何か話し出した。語学科を受験する3番目の学生は、その内容が聞き取れたらしく、縮こまりながら「え、その人、○○国の王様なんですか?」と言う。騒然となる店内。テレビで連日報道されていて、大沢に担っている、日本に来てから行方不明となっていた ○○国王本人が、カウンターに立っているのだ。

「え、日本語わからないのか。どうりで、何度オーダーしても間違ったものを出してくると思った」と苦笑いをする1番の男性。間髪入れずにカメラフラッシュが何度もたかれる。4番目のうるさい男は、報道カメラマンだった。「やった!スクープだ」この喫茶店隠れ蓑にしているところを知ったこの男は、客を追い出してから根掘り葉掘り聞いて、特ダネを得ようとしていたのだ。

そんなカメラマンフィルムを抜き取りカウンターを飛び越えたのは、5番目の主婦。「インターポールです。○○国から逮捕状が出ています。報道は控えて」とマスターを一種にして取り押さえ、拳銃を2番目の男に向けた。展開に驚きを隠せなかった6番目の主婦は、こっそり一部始終を携帯電話で撮影。自分で入れたコーヒーをすすりながら、「やったわ、特ダネ」とつぶやいた。

6人の怒れる日本人

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