はてなキーワード: カスパロフとは
2016年に碁で李世ドルがAlphaGoに負けた時はものすごい衝撃だった。将棋や碁で人間が機械に勝てない事実に、いまだに心の整理ができていない。
自分は幼かったから知らないが、1996年にチェスでカスパロフがDeep Blueに負けた時も同様にすごい衝撃だったのだろうと思う。ただ自分の物心ついたころにはカスパロフがDeep Blueに負けていたので、チェスはもう人間が勝てないということにある程度心の整理ができている。オセロもそう。
電卓もそうだし、自動車もそうだし、人間が機械に勝てなくなってから時間が経てばそれがある程度当たり前になって次の産業が生まれてくる
変化の速い時代だからスパンがさらに短くなってるかもしれないけれど、ここから10年20年くらいはなかなか心の整理がつかない人が多いんじゃないかなぁ
チェスにおいてコンピュータ「ディープ・ブルー」がチャンピオンのカスパロフを破ったのが1997年だろ。
この時点で、将棋や囲碁はチェスよりも複雑だから、コンピュータが人間に勝つのはもっと後になるだろうというのが定説だった。
まあ、別のところでは「将棋は他のゲームと比べてAIとの適応性が高い」と言われていたのかもしれんが。
2020~2030年くらいのあいだで予想する人が多かったんじゃないかな。
コンピュータ将棋の強さは2005年頃で「アマチュアトップクラス」という程度だったようだ。
そこに現れたBonanzaの最大の特徴は「評価関数のパラメータを自動生成する」という点で、
まあ俺も詳しくは説明できないところなんだが、それまではプログラマーの棋力が大きく影響していた部分が、プログラムによって決定されることになった。
これがブレイクスルーとなって、コンピュータ将棋のレベルが一気に上がった。
Bonanzaは確かに「取捨選択」よりも「総当り」を選んでいたものの、決してパワーでゴリ押ししたのではなかった。
高性能なワークステーションで参加する者も多い中、Bonanzaは一般向けのノートパソコン (VAIO SZ-90S)、筐体を冷却するのは小型USB扇風機と、低スペックの環境での優勝であった。
むしろ取捨選択よりも総当りを選んだこと自体が「画期的」であった、らしい。
以降、コンピュータ将棋の強さが認められ(しかし未だプロには及ばないとされていた)、
そして2013年の電王戦にて現役のプロ棋士にコンピュータ将棋が初勝利、
というわけで、
「画期的なプログラムが発明されたんじゃない」というのは間違ってるし、
コンピュータ将棋が実際にプロ棋士に勝ってしまった光景がネットで生中継されたんだからそりゃ騒ぐし、
それを2014年の今になって騒ぐのも遅れている。
人と機械について
昔、ディープブルーがカスパロフに勝ったときには人の知性に機械が近づいた的なお話もわりと出ていたのではないかと思う(よく知らない)
今回、あからが女流王将に一戦一勝とはいえ勝ったが、そこまでカゲキなお話はあまりないように思う(よく見てない)
将来、羽生さんが負けるときがくればもっと煽られるだろうけれど
ただし、人と機械は敵対するものではないとか、これだけのものを作ったこと自体が人の叡智だとか、そういう反応はいくつか見た
創造者たる神と人について
人によって「神の領域」は犯される一方だ
隙間の神、という言葉もある
絶対神を信じる文化で真剣に神の領域云々言う人は、絶対神がそんなにひ弱な存在でよく崇拝する気になるなあと個人的には思うが、
実際には、実在するしないは別にして、神とは元来ひ弱な存在なのかもしれない(実在しない場合は当然ひ弱になるよね)
神側からすれば、神と人は敵対するものではないとか、これだけの知性を創ったことが神の能力であってそれこそが凄いとか、そういうお話なのかもしれない
人が神の領域を侵食する傍ら、機械は人の領域を侵食する(完全に煽り文句でしかない)
知性階段では、神と人と機械は互いにどれほど離れていて、人と機械はどのくらいの速さと加速度で階段を登っているのか
神も階段を登っていて、それが実は一番速いのか
機械は今のところ人が階段を登らせているが、人もそれと気づかず何らかの意図で神から引き上げられていたりしないか
何がいいたいかというと、上に書いたようなことをテーマやストーリーの骨子にしたSFってないでしょうか
ご存知の方、ぜひ教えてください
※創造者たる神と人と人工物の知性・能力せめぎあい的なものなので、たとえば円城塔「Self-Reference ENGINE」は面白かったけどちょっと違う