2023-10-10

埼玉の“留守番禁止条例案”と電動スクーター

例の議員、旧来の家族観信奉者だからこんな条例案出したんだ、て見立てが主流みたいだけれど、他の動機かもしれないなと思っている(もちろんすべて憶測

 はてなでも、何かで事故が起きるとすぐに「〇〇を法律禁止すべきだ!」と吠える人がけっこういる。例えば電動スクーター危険運転者が1人自損事故で死んだだけでも「電動スクーターのもの禁止すべき」という人が多い。

 今回の条例案動機も「放置されて子供が死んだ事件がある、なら放置禁止すべきだ」という、かなり安直動機が出発点だろう。

 しかし、子供放置電動スクーターも、どちらも是非を決めるのは程度問題だ。制限速度を完璧に守ってる電動スクーター特に危険存在ではないし、小学生に5分間留守番をさせるのは特に危険シチュエーションではない。しか暴走する電動スクーター危険だし、小学生に3日間留守番させるのは多くの人が危険だと考えるだろう。

 つまり時間でも子供を一人にするなというのは、「少数の事故理由に、電動スクーターのもの禁止すべき」と主張する人の心理と同じだ。規制には必ず抜け穴っぽいものが生じるが、それが許せないのだろう。

 さらに言うと、「条文的には5分間の留守番でも条例違反になるが、そんなささいなものは『取り締まらなければいいじゃん』」と考えているかもしれない。例えば現代日本で多くの自動車スピード違反を起こしているが、それに対しドライバーの多くが「警察は何かあったら自由に取り締まれるように、厳し過ぎる制限速度を設定しているだけで、10kmオーバー程度では取り締まられたりはしない」と認識しているようだ。

 県議もそれと同じ理屈で「何かあったら自由に取り締まれるように、厳し過ぎる留守番制限を設定しているだけ」かもしれない。「〇時間以上の放置ダメ」みたいな基準を明言してしまうと抜け穴になってしまうから

 さらに、埼玉県大都市だが、それでも地方議会国会ほど立法能力が高くないと推測される。国家1種を通ったエリート官僚サポートしたりしないので。

 立法能力が低いことにより、「〇〇は良くない!禁止すべき!」という素人感想レベル意見がそのまま条例案になってしまったのでは。

 共働き核家族を敵視するためにこんな条例を作った、みたいなのは陰謀論っぽいので、より「ありそう」な動機を推測してみました。

  • 電動スクーター(キックボード)は事故の有無に関わらずそもそも日本の道路事情に全く噛み合ってないってずっと言われてるでしょ

    • 言ってるやつはいても、そんなコンセンサスはないですよ。 現に解禁されてからしばらくたつけど、重大事故なんて大して起きてないじゃない

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