2022-10-14

東工大医科歯科大の合併理由について

どうなっていくのかについては言及されても、何故合併するのかについての言及が少ないような気がしたので書いてみる。先に言っておくが、これから先に書くことに明確な根拠はない。最近の国の方針から俺が独自に推測しただけだ。

少子化に伴って大学学生の獲得に躍起になってる。その対策として大学統合有効手段だ。ただ、東工大医科歯科大も超人大学で少なくとも今後100年は安泰と言って良い大学だろう。

では、なぜ今回統合したのか。まず前提となる知識として、あまり知られていないが東工大医科歯科大どちらにもリベラルアーツ教養部という名で文系学問をする部門がある。当然だがそこには人文系社会科学系を専門とする教員が在籍し教授役職についてる人もいる。

そして今回の統合はこの教養科目の負担を減らすためではないだろうか?

今の日本は「選択と集中」という政策をとっており、その中で理系優遇されやすく、文系待遇が悪くなる場合が多い。そして東工大医科歯科大も理系単科大学であり、自分大学内の文系学問に対してあまり期待していないのだろう。ここの負担を減らすために今回統合に踏み切ったのではないかと俺は考えてる。

加えて、医科歯科大に関しての話をすると、医学を学ぶのに必要自然科学知識は実はかなり限定的だ。例えば医学を学ぶのに数学はいらない(医学部に入るのにほぼ必須なので実際の医者ほとんど数学できるけど)。この辺の医学には不要自然科学系の教養科目の負担東工大に任せられるのは願ったり叶ったりだろう。

東工大に関してはあまり詳しくないが生命理工あたりは医学部の知見を生かす機会があるのではないだろうか?

今回の統合は両大学にとって傍流でしかない文系科目を共有することで負担を減らし、それぞれの強みを合わせることでさらなる飛躍を遂げることになるだろう。

次に誰に影響があるのかについて簡単予測してみる。

まず東工大生は医療費負担が減る可能性がある。医学部のある大学医療費補助があることが多く東工大もこの恩恵を受けられる可能性が高い。

次に医科歯科大生はあんまり変わらないように思う。強いて言うなら東工大第二外国語ロシア語があるのでこれが選択出来るようになるかもしれない。

そして東工大医科歯科大の教授はは変わらないのではないかと思う。ただし、医科歯科大生用の教養科目を東工大教授担当することになるかもしれない。

最後に、一番被害を受けるのが教養科目の教授らだろう。確実に予算が減らされる。東工大医科歯科大の教養科目の予算の合計より合併後の大学で与えられる予算が多いことはまず間違いなくありえない。さらに授業が統合されることで非常勤仕事は減るので、この辺の立場の人は今頃戦々恐々としているだろう。

最後簡単にまとめると俺は今回の統合理系分野を強くしつつ、文系分野を弱体化させる政策だと思ってる。個人的には東工大医科歯科大は理系分野に集中してもらって、文系分野の研究はそれこそ一橋あたりにでもやらせておけば良いと思ってる。(余談だが一橋にも自然科学を専門とする教授がいるが、これも正直いらないと思ってる)

最初にも言ったがこれは俺の憶測に過ぎないので過信しないでくれ。

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