2022-02-05

推し」とはより過剰に表現する若者言葉ひとつなのでは

anond:20220204132442

こちらの話

個人的には「推し」という言葉比較的新しい感覚に捉えていて

その人が「自分の気持の中だけで」好きだという感情を昂ぶらせたりするのを「推してる」と呼ぶような

元増田が感じてるイメージとはむしろ逆のイメージを持っている

言葉のものが元々持っていた意味としては確かにより能動的、実際になにか行動したり金を使ったりという意味合いが強まりそうだけど

あえてその元々ある言葉意味を当てはめることで強い思いを表すという形なのだと思う



その手の言葉として代表格が「神」だ

以前はなにか素晴らしいもの表現する時に「神」という言葉を持ち出すことは過剰すぎて

ちょっと使い方を間違うと聞いてるほうを引かせてしまうほど引き合いに出すには意味が大きすぎた

そこには場合によっては宗教観とかやや重意味さえ乗っかってしまいそうなので割と避けがちな表現だったと思う

しかしある時期から中高生などの若い子が「すごいじゃん」と同じくらい軽い感覚で「神ってる」と言い出した

これにより一気に一般的レベルにまで「神」が引き下げられたのだ

その後「神ってる」は言われなくなったがなんでもかんでも「神」とする表現は定着して

ちょっと美味しいスイーツがあれば「これマジで神」と言ったり「~のリップマジ神だから」など

以前はサッカー神様とか映画神様とかごく一部の選ばれし人にしか使われなかった「神」はついに命のないものにも気軽に使われるようになった

この現象自体は古より「八百万神」あらゆるものに神が宿るという日本的概念ととても親和性が高く

個人的にはとても好きな言葉の使われ方だなと思っている

しか言葉本来意味を考えれば神というのはいわば最上級褒め言葉なので、大人達はふと思うのだ

「それが神だとしたらもっといいものが出てきてしまったらもう言葉がなくなるのでは」

大丈夫なのだ若者は日々神が更新されていく

昨日の神と今日出会った神は仲良しでありまったく問題なく並列できるのだ



ちょっと話がズレた気がするが要はより過剰な言葉を当てはめることで表現の強度を強くする

というやり方が若者言葉には多いわけだ

推し」という言葉についても、そもそもは実際のヲタ活動における散財や行動と相性が良いから使われ始めたのかもしれない

ただ今となっては「ファンです」と同じ意味合いで「推しです」という言葉は使われるようになった

「~さんは私にとっての神です」という比較ガチトーから今日ご飯マジ神」という軽い神にまで神の存在が近くなったかのように

推している」という言葉意味も今では「好き・・・」くらいの意味合いになっているように感じます

なので元増田もあまり気にしないほうが良いとは思うけども

その「推し」とは言いたくないという言語感覚はとても素晴らしい感性であり

推しはいませんが好きな人はいます

という返しは最高にクールであるので今後とも是非それを貫いてほしいなと思いました

記事への反応 -
  • 「推し」という言葉が苦手だ。 誰も彼もが「推し」という言葉を使う中、いにしえのオタクたる私はどうしても「推し」という言葉を自分のものとできない。 他人が「このキャラ推し」...

    • anond:20220204132442 こちらの話 個人的には「推し」という言葉は比較的新しい感覚に捉えていて その人が「自分の気持の中だけで」好きだという感情を昂ぶらせたりするのを「推してる」...

    • インターネットの発達でコンテンツにリアルタイム性、ライブ性が強まったからこそ、 ただ好きだと思っているだけでは消えてしまう物が多くてだからこそ推し文化が発展したのではな...

    • 推しじゃなくて堕ちていくのが好きでヲチしてる意味での好きならまあわかる わかりたくはないけど

    • このお寿司屋が一押しなんですよーは、みんなにもお勧めしたいお寿司屋。 だけど、本当に一番おいしいと思うお店は混んでほしくないので、誰にも教えられない。

    • 「推し」って言葉には抵抗を感じる。 好きなら好きでいいじゃんんなあ。

    • 「推し」というのは元々対象が生身の人間で、応援していることを表明した方が本人の喜びになる界隈での用語であったので、実在しないキャラや会えない対象に対して使うというのは...

    • ちょっと感覚は違うかもしれないけど、ただ好きなものとか人とかに推しっていう言葉を使いたくない。好きなアイドル居るけど、推しって言わない。 元々の言葉が持っているイメージ...

      • 「愛してる」より「好き」ってシンプルな言葉のが響くもんな。 推しは陳腐?

    • 粗でもないし野でもないが、卑です。 すみません。

    • しかし今は推し活をする=お金を使う人こそが「オタク」とされているので、 残念ながら増田さんはもはやオタクではないのかもしれない。 俺もそうだし、それで全然問題ないと思うけ...

    • あるある探検隊~あるある探検隊~

    • んだよメンドクセーなw

    • 人様が使ってるポジティブな言葉にケチつけてんじゃねーよカス

      • 人様がアグレッシブにネガティブってるのに横やり入れんじゃねーよカス!!

    • 推しって女性向けのジャンルからの概念的なんだろうか? 初代ラブライブあたりからちらほら聞こえるようになったように思う。

    • いにしえのオタクも、もう単に一番好きという意味で「推し」を使ってると思う 昔は「最愛」という言葉がありました(私の最愛は〇〇、というふうに使う)が廃れたね

      • へー最愛なんて言葉があったんだ 最愛の方がいいな 推しには金の匂いがしてアニメや漫画に貢いでるオタク感が生々しい

    • もともとアイドルに対して使ってた言葉でしょ

    • "彼"と"私"が居るとして、「私は彼のファンです」だと存在だけど、「私の推しは彼です」だと、"推し"てる動作(?)があるようにみえるからかな? "I am a fan of him."と"He is my fave."だと印象変...

    • いんじゃね

    • 要は金も時間も掛けない程度ってことね

      • そうやってなんでも数値化してマウント合戦みたいになるのが世知辛いんだよ。

      • そういう「自分の金や時間を犠牲にしてなんぼ」みたいな価値観があるから 「推し」って言いたくなくなるんだよなーとしみじみ思った 欲しいものは買うけど 他人にそんな言葉投げつ...

    • うむ、例えば妖狸の吉法師ちゃんとか正にそれな。 でもな、CVついてないのは失態だな。 グゥオパァーに勝つにはCVがなくちゃ。 この際、前野でもいい。

    • OK、君は「好きな人がいても推しは居ない」内に家庭でもつくって稼ぎの悪い旦那でも足の遅い子供でも何度も何度も推さざるをえなくなって、最後に推すものがなくなったらようや...

    • 語感というか、リズムというのか。 粗にして野だが卑ではない、に似ててよいな

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