額面で言うと 160 万円。40 代男性、外資系 SE、既婚、二子、23 区内戸建て。ボーナス込みで年収は 2,500 万円。この位になると金銭感覚がどう変わるのか、という話をしてみたい。
平均的なサラリーマン家庭よりは裕福な子供時代だったが、いうて金持ちというわけでもない東京寄りの埼玉の家庭で生まれ育った。今の知識と感覚を持って当時の記憶から推測すると、世帯年収は 700〜800 万円くらいだったろうと思う。倹約家の母は、割り箸もラップも洗って再利用するし、油のついた皿を重ねると食器用洗剤の消費が増えるからと怒る、そんな人だった。
新卒一年目の年収は 400 万円強。諸事情があって実家にお金を入れながら会社近くのぼろアパートに住むという貧乏な一人暮らしを経験したりしつつも、20 年以上ほぼ毎年年収を伸ばし続け今に至る。
年収が 1,000 万円を超えた時はすげぇ嬉しかった。…が、同時にこんなもん?とも思った。その時点ですでに二人養っていたからというのはあるにせよ、二倍稼いだら二倍贅沢な暮らしなんて事は全然なかった。年収 400 万円の頃と変わらず、値引きシールの貼られた商品ばかりを狙って買うし、松屋は心の友だった。
年収が 2,000 万円を超えたあたりでふと気付く。別段贅沢をしている「つもり」はない。お得なクーポンを探すのは相変わらず好きだ。でもさすがに五倍稼ぐと金銭感覚が変わっていた。一般に年収 1,000 万円というと稼いでいると思われがちだが、たぶんその一般的な感覚に当てはまるのは現実では 2,000 万円からだと思う。
例えば、
一万円以下は誤差という感覚がある。それ以上は値段に対する価値を吟味するが、値段相応と思えば 100 万円まではすっと出せる。そんな感じ。
あらためて書き出すとずいぶん贅沢な暮らしをするようになったなと思う。子供のころに描いていた裕福な暮らしそのものではないか。とは言え元が貧乏性なもんで、これ以上の贅沢はもはや思いつかない、というかこれより上は値段相応の価値を感じない。例えば高級車とか全然要らない。
仮に年収が 5,000 万円にまでなったらレクサスに乗り換えるだろうか?そんな気はしないんだけど、10 年前は今ほど金銭感覚が変わるとも思っていなかったから、分からんね。もしもそうなる事があったらまたレポートしよう。
【追記】
謎の誰かが勝手に返信つけてるのウケる。持ち家だから家賃は払ってないよ。住宅ローン返済はしてて、その金額は 16 万だから近いけどw
家賃とか超高そう