2021-09-29

機能不全家族だった人間恋愛

とにかく母が不倫をする人だった。

母は綺麗だったし、ホステスだったから話も上手で本当にすごくモテていた。

いつも綺麗で生活感がなくて少しガサツで、私に優しい母のことが自慢だった。


そんな母と結婚した父はヤクザだった。手首からふくらはぎまでびっしりと完成された和彫の入った本格的なヤクザだった。

父は優しかった。私と母や、カタギに暴力を振るうことは一切なかった

私への教育費は惜しまずに注いでくれた。


私はあの歪で、一般からしたら終わった家族のことも愛していたし、感謝していた。

自宅に帰ってこない二人、家事もしないので毎日ゴキブリ蜘蛛の這うゴミ屋敷で、帰ってくる二人を待っていた。

5歳くらいからその記憶があるので立派なネグレクトだと思う。


ある日、母が私を呼び出して「好きな人ができた」「あの人と離婚がしたい」と言い出した。

戸惑っていたら「あんたは実はあの人の子じゃない。前の旦那の子。今まで黙っててごめんね」と言った。

そうだろうと思った。

私は父に一切似ていないし、愛着を持たれた感覚もなかった。育ててくれたことには感謝しているけれど。


そうは言ってもヤクザの男から逃げるのは大変なことだった。

バレないように夜逃げ資金を貯めた。母さんは弱い人だから、私が助けてあげないとと思って大学に通いつつキャバクラで働いた。

やがて貯まった資金を使って夜逃げは実行された。


新しい家で暮らしていくうちに、母の彼氏やその子どもが入り浸るようになった。

なんだこれ。と思った。人生ってこれなのか?と思った。

就職もできたし、まあいいかと思った。


ある日母が不摂生による病気で倒れ、救急車で運ばれた。

母の彼氏に連絡をしてあげようと母のスマホLINEを開いた。

そこにはおびただしい数の、男性とのLINEのやりとりがあった。

中には直接的な表現セックスが楽しかった話もたくさんあった。

私のことは、家事をするえらい子と言っていた。


それをみてそのまま、不動産屋に行き、家を契約して自室のテレビとベッドだけを持って一週間後には家出をしていた。

新卒、一応大手社員になっていてよかった。



家を出たからもう8年。あんまり記憶がない。

彼氏もできた。すごく優しくて愛情の深い人。

でもなんか、私という人間恋愛セックスをすることが酷く気持ち悪いと思う。

中年セックスするという様子に大きなトラウマができちゃったんだと思う。


なんかお母さんは結局ヤクザのお父さんと再婚したんだって

じゃあ私のがんばりとか辛さってなんだったんだろ。

仲良くやってくれるならもうそれでいいんだけどさ。

よくねーか。

セックス恋愛ももう無理かもしれない。

彼氏になんて言おう。結婚とかしたいって言ってた。彼の人生無駄にしちゃった。

彼氏は悪くないから、申し訳ないな。


もうはやく80歳のおばあちゃんなっちゃいたい。

  • 内田春菊サンの奔放人生でもググって達観してくだされ

    • ありがとう。Amazonレビューが酷くて笑ってしまったよ。読んだみますね。

  • なんか増田で承認されたいがためにこういう嘘を書くあんたのメンタルが心配だよ

    • ごめん。カウンセリングとかそろそろ行こうと思っているのに迷いがあってネットに書いちゃうんだ。 ありがとう。

  • 父親がヤクザって伝えれば彼氏は増田を責める事無くひっそりといなくなってくれるから問題無い

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