子どもには小学校入試と高校入試を経験して大人になってもらいたいと思っている。
その理由は単純で、中学入試、大学入試が勉強さえできれば入れる試験だからだ。
小学校入試ではペーパーのほかに、行動観察や面接試験で協調性や運動能力、マナーを見る。
したがって、お勉強さえできれば受かるというものではないので、入試に向けての取り組みが
総合力を養うのにつながると考える。
高校入試は言わずもがな内申があるので、主要五教科だけではなく、音楽美術体育家庭科などの
私自身は教育に熱心な両親のもと、友達と遊ぶことや習い事を制限され必死に中学受験をした。
中学に入ってからも、レベルの高い同級生に振り落とされないよう、部活もゆるいものに入り、必死で勉強した。
結果として、コミュニケーション能力の低い、勉強をそこそこ頑張ってきただけの無能な社会人になった。
だからこそ、入試を通じて総合力を試されるような経験で成長してもらいたいと思っている。
因みに、そんなに裕福な家庭ではないので小学校は国立しか考えていない。
受験に至るまでの過程で協調性やマナーなど、優秀なお子様たちとの触れ合いの中で多くのことを身に着けてもらうことが狙いだからだ。
私が中学受験をしたとき、両親は言った。「高校受験は内申に左右されるからフェアじゃない」
勉強が出来るのに内申が付かないというのは、やはりコミュニケーション能力や、集団の中でうまくやる力がないということなのだ。
これは仕事と一緒で、個人の実力がいくらあっても組織の中で生きていける協調性がなければ煙たがられる人材にしかならない。
気の早い話だが、もし私の子供が理不尽な内申評価で希望の高校に行けなくても、それはそれで態度の問題だろうとしか思わないので理不尽だとは思わない。