2020-10-23

anond:20201023133810

避妊歴史物語日本フランスの違い

日本人はフランス女性の美しさに驚嘆する。しかし、彼女たちの美の大部分は彼女たちの自立と関連していて、主としてその自立は彼女たちが生殖に関わる問題、ひいては自分運命自分で決める力を持っていることに由来するのではないかフランス女性比較して、日本女性は性と生殖に関する権利に関する限りいまだに縄文時代暮らしていると言える。

実際、性と生殖に関する権利という表現日本Wikipediaのページに載ってさえいない。日本女性はあまりに大きな暗闇の中にいるので、自分たちが暗闇にいることがわかっていないのだ。

フランス日本避妊歴史比較すれば、日本女性読者はどれだけ自分たちが遅れているのかを自覚できるかもしれない。フランスでは経口避妊薬1969年から利用可能になっていて、2013年から女性未成年者は無料かつ匿名で入手できる。1999年に、事後用経口避妊薬医師の診察を受けずに入手できるようになり、2002年には無料化、未成年者は匿名で手に入れられるようになった(学校保健室で手に入る場合が多い)。

フランス女性は敏感に自分の体を意識しており、最新の健康情報に従って生活している。最新の調査によると、フランス女性ピル使用率は33.2%、子宮避妊器具使用は25.6%、コンドーム使用は15.5%だった(ちなみに、出産に関わる費用は全額払い戻される。72%の女性麻酔を利用し、無料出産を行っている)。

中絶についても、現在フランスでは中絶に関する合意が大きく広まっているため、2017年フランス大統領選挙の11人の候補者のうち、選挙公約中絶禁止を訴えた者は1人もいなかった。ある候補者妊娠中絶権利憲法保障すべきだという提案まで行った。

フランスでは中絶1975年から認可され、1982年以来社会保障制度給付金によって費用の大半が払い戻されるようになり、2013年以降は全額払い戻しが受けられるようになっている。中絶外科手術によって行われるほか、より安全安価な経口妊娠中絶薬と呼ばれる1988年フランス厚生大臣によって認可された経口薬によって行われることが多くなってきている。

当時、ある製薬会社は強い主張を展開する中絶反対団体への配慮から、当初は経口妊娠中絶薬の販売を拒んでいた。しかし、フランス厚生相は次のように述べて販売命令した。「その薬に対する政府の認可が承諾された瞬間から、RU486(経口妊娠中絶薬)は製薬会社資産であるだけでなく、女性道徳的資産にもなったのである」。

https://toyokeizai.net/articles/-/246717

記事への反応 -
  • 中絶大国って何年前の話だよ 今は世界的に中絶の少ない国だよ

    • 避妊の歴史が物語る日本とフランスの違い 日本人はフランスの女性の美しさに驚嘆する。しかし、彼女たちの美の大部分は彼女たちの自立と関連していて、主としてその自立は彼女た...

      • どうでもいいけど、フランス人の女(というか白人や黒人)に欲情するような日本人ってそんなに居ないような気がする。 白人コンプレックスなんて、団塊の世代以上しか持ってないん...

      • 日本で中絶する割合はフランスの3分の1くらいですよ

        • 少子化で中絶件数も少ないのに「日本の男は避妊もせずに生セックス強要! 海外は全然違う!」とのたまう人の脳内ではどういう論理で辻褄合わせされているんだろう 避妊しないでセッ...

          • たぶんですが30年ほど前の情報からアップデートされてないんだと思いますね

          • そもそも男と付き合わないか、結婚してもレスってる人と セックス強要されて中絶しまくったり多産DVな人と両極端になってるんじゃないの? 日本で確実な避妊手段がろくに広まって...

    • 現代だとそもそも世界一レスな国になってるだけだけどね レスを通せる既婚女性が増えたって意味では喜ばしいのかもしれない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん