2020-06-26

風俗を経てメイドになった

最初風俗ではなく、見学店というところで働いていた。見学店というのは、マジックミラー越しにお客さんが女の子オナニーするのを見るというどの層に需要があるのか分からない店である。詳しくは調べてほしい。

自分で言うのもだが、わりと可愛いほうだったので楽に稼ぎたいなと思い働き始めた。

しかし完全歩合制だったから、パフォーマンス指名が取れないとその日の給料が0円で帰宅するときもあった。

給料が安定しないのにモヤモヤして、次はオナクラで働き始めた。ここはバック率が他店より良かった。でも、ここの客がいちばん気持ち悪かったかも。学園系のオナクラだったので、若い子が好きな本強クソ客ばっかりだった。そこではなんとか本指名のお客さんや良い同僚に恵まれたので、楽しいのは楽しかった。待機室も賑やかだったし、出勤するのが楽しみになるくらい。ここで頑張りたいと思ったが、風俗業界の閑散期に病み、他店へ移籍して新人として売り出してもらいこの閑散期を乗り越えることを決意。どんなに客入りが悪い時期でも、新人というだけで客がつくというマジックあやかるため、オナクラから性感エステ店へ移籍

性感マッサージはもちろん、前立腺マッサージまでみっちり講習を受けて堂々デビューしかし、こういう性感エステ店では、私のような若い女は売れにくいらしかった。少し成熟した女性の方がテクニックがありそうという理由で選ばれやすいためである。なので入店〜数ヶ月は本指名がとれなくて本当に苦戦した。たか風俗されど風俗、本指名をとるためにテクニックを磨くため新たに講習を受けたり、ブログ更新を頑張ったりした結果、ちらほらと本指名がつきはじめ、出勤したら必ず1人はだれか本指名からの予約が入るくらいには持っていけるようになった。太客もついた。太客には本当にお世話になりました。多分月に50万は使ってもらってたと思う。風俗、それも1人の風俗嬢に月50万使うってすごいなぁと俯瞰的に思っていた。

お金がほしいというより楽して稼ぎたいか風俗していた私だったが、メイドさんになりたいという密かな夢があった。ちょうど性感エステ店に飽き始めていた時に行ったメイドカフェに感銘を受けて、すぐキャスト募集に応募した。

顔がそこそこ可愛かったおかげで面接合格

さすがに風俗メイドカフェの掛け持ちをするのは勇気がなかった。バレが怖い。それにダブルワークは体力的に向いていない。性感エステ店を卒業することになった。

性感エステ店にラスト出勤したとき最後の枠に人気もテクニックもない新人の頃から毎月かかさず指名してくれたサラリーマンの人が来てくれた。

「今までお疲れ様」と言われたとき少し泣いた。

嫌な仕事じゃなかったし、むしろしかたから辞めるのは少し寂しかった。

そして今、念願のメイドカフェで働いている。とても楽しい。働けて良かった。働き始めた当初心配していた、「風俗時代の客がメイドカフェに来店する」という懸念事項は今のところ杞憂で済んでいる。

ここ数年の自分の経歴を振り返りたくなったのは、このコロナ禍の中ではあるが、就職が決まりメイドカフェ退職する運びになったからだ。

風俗出会ったお客さんもメイドカフェ常連さんもみんな等しく私は愛している。みんなに今まで楽しい時間ありがとうと言いたい。魔法が解けるという物言いロマンティック過ぎるかもしれないけど、そんな感じがしている。

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