2020-03-28

エンタメ業界で働く僕の叫び

エンターテイメント業界で働く人間にとって、本当に辛い日々が続いている。

経済的な面は当然だが、人生で限りある時間を費やし、汗を流してきた仕事

世間から否定され、価値を貶められ、そして責任まで押し付けられている。

この仕事は、皆の笑顔を作れる。

イヤな事を忘れ大声を出して、明日も頑張ろうと思ってもらえる。

本当に素敵な仕事だ。

ツラい事もあるが、そんな「歓喜の渦」を作り上げられた時、全てが報われる。

その情景が、何年もこの仕事を続けていく支えになる。

今、その情景が真っ向から否定されている。

だが、それ自体は仕方がない事だと納得をしている。

何がツラいか。そうした状況の中で、我々に向けられる「倫理感」という棘だ。

からイベント実施自粛を「要請」される。

これについては他でも再三議論がされているが、金銭保証はない。

ない中で、イベント自粛をするのは「倫理」に基づいてである

倫理」を辞書で引くと「人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的規準となるもの」となる。

その為「非倫理的」な行いは、人道に反する。

であるなら、感染が広がる可能性がある興行世間一般より責められる事は仕方がない。

というロジックだろう。

事実さいたまスーパーアリーナで行われたK-1は、猛烈なバッシングを浴びている。

上記は良く見られる論理展開である

では、金銭保証のない我々が破産し困窮、最悪は自殺をするかもしれない道

それを避けようと、止む無くイベントを中止する道(これは先ほどの選択

後者を当然の選択として捉えるなら、それを主張する人々は前者も当然と考えているのか?

「人が死ぬかもしれない、困窮するかもしれない選択」を当然の様に主張する発言

それは倫理観を失った発言では無いのか?

この話は、有名な「トロッコ問題」と同様だ。いや、それ以上に難しい。

「世の中にコロナをまき散らす可能性が少しでもある、が自らは飯を食える」という

究極の選択をしている。

そしてほぼ全ての人が、文字通り自らを犠牲にしている。

当然の決断だと思わないでくれ。

ネットで、さも良識ある人間の様に振る舞いながら、その決断を当たり前の様に決めつける人達

税金を使ってなんで補償する必要があるんだ。開催して感染者が出たら責任とれよと

声高に叫ぶ人達

報われないんだよ、そんな心無い言葉で刺されてさ。

こっちは身を削る思いで、死ぬ気で中止を決めてるんだよ。

キーボードでパパッと打ち込む「中止」とは、重さが違うんだよ。

その事を理解して、イベント中止判断をした方々には、どうか温かい言葉をかけて欲しい。

それだけで気持ちが救われる。

今の状況で、イベントが開催できるのはかなり先だろう。

かなり先にはなるだろうが、また日常が戻った時に「エンターテイメントって最高だ!」と感じてもらいたいな。

から皆もそれまで、ちょっと優しくしてもらえると嬉しい。

駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

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