別によくある話だろうと思ったけれど、もやもやは治らないので書き記しておく。
ある一人の推しを至高とし、別ジャンルでも一応推しを見つけたりするけど結局その最上の推しに戻ってきてしまう、自ジャンルから離れられない、そういう人間である。
推しのジャンルは既に終了したジャンルである。そしてマイナーである。
旬が過ぎたことからたくさんいたはずの同ジャンル仲間はほぼ皆無となっていたし、私は拗らせすぎて自分以外の解釈を受け入れられなくなっていたので、そもそも同担拒否をしている孤独なオタクだった。(私の解釈を受けて語ってくれるフォロワーのツイートは喜んで食べていた)
かつてジャンルで繋がっていたフォロワーはそのほとんどがジャンル移動し、私は新規で繋がるときはジャンル関係なく「信頼できるフォロワーのフォロワー」という観点で繋がるようになった。
名前も知らないジャンルがごった煮なのは私のTLでは普通だし、知らないジャンルでもフォロワーが楽しく創作しているのを見るのはほっこりした。
けれど私がそういうジャンル違いの人達と絡むことはあまりなかった。
そうした中で、ジャンルは違えど馬合い、特に仲のいいフォロワーが数人できた。彼女ら同士も繋がっており、グループのようなものができた。
いわゆる、身内というやつである。
全員が全員ジャンルが違うというわけではなく、共通の自ジャンルを持つ人達もいたが、まあ、バラバラではあった。
「最近アニメ化などで爆発的に人気が出た巨大ジャンル」みたいなのに属している人は一人もいなかった。雑食ゆえサブでそこにも手を出してる人はいたが。
同じジャンルにいる者同士ならそこで盛り上がることもあったが、基本的に何かを話すときは身内みんなでわいわいとやっていた。
こういうネタを私の推しでやったら、○○さんの推しなら、といった感じであったり、他愛無い日常ツイートであったり。
ジャンル関係なく仲良くしてくれるフォロワーは貴重だし、向こうもそう言ってくれていた。
元々自身のフォロワーが多く人望もあった彼女は、次々にフォロワーに新しい自ジャンルを布教していった。
私も熱心に布教されるも、当初そのジャンルに刺さるキャラがおらず、TLの名も知らぬジャンルと同じように「ふーん? よくわかんないけど沼で暴れてるフォロワーは好きよ」みたいな感じで眺めていた。
作品自体は面白かったし、あとから顔がいいな〜声もいいな〜という程度の推しもできたので、履修そのものはしておいたけれど、二次創作に手を出すほどではなかった。
ジャンルがバラバラで、だからこそお互いを尊重し仲良くできていたところもある私たちだったが、身内の大半がそのジャンルに染まったのだ。
私は「そこまででは…」というレベルだったが、そのジャンルが好きになれなかったフォロワーが一人いて、身内グループから離れた。
居心地は確実に悪くなった。
布教主による布教はまだ続いていた。今度は別の人気ジャンルだ。
今度は私も作品を触ろうという気にもならなかった。そんな余裕はなかったし、先のジャンルと違いいいと思えるキャラクターが一人もいなかった。
日常ツイもほとんどなくなり、ツイートするのはそのジャンルのことばかり。身内と絡むことはほとんどなくなり、ジャンルに苦手意識すら抱くようになった。
私の男の趣味はみんな知るところだし、あまり反応せずにいたらそれで察したのか、彼女らから私への布教はなかった。されても困ったが。
ジャンル違いといえど身内内でお互いの原作は把握していたので、○○さんの推しってこういう話似合いそうだよねだとか、そういうのもあったりしたのだが、私に対してだけ完全になくなった。
身内グループは、完全に共通の人気ジャンル民だけで固まっていた。というかそれでハブられるのは私だけだった。
ジャンルが違っても仲良くしてくれたフォロワーは、既にいなくなっていた。
ジャンルの切れ目は縁の切れ目という言葉がある。今回のことはそれに近いのかもしれない。
しかしそもそも私達はジャンル違いである。切れ目というか元々切れていたのだ。
笑ってくれ。