2019-02-17

ダメものダメ

桜田五輪サイバーセキュリティ戦略本部担当大臣の、競泳池江璃花子選手白血病カムアウトに対する「がっかりした」発言非難を浴びた後、桜田の立ち取材発言全文とやらをメディアが流したタイミングで、「ほら、実は桜田大臣はそんなにヒドいことを言っていない」「発言を切り取ったマスゴミを真に受ける情弱乙www」などと言って憚らない連中が、当初に桜田発言報道されたタイミング非難をしていた人たちの中から掌返しのように出てきているのが興味深い。

結論から先に言えば、お前らのその狭苦しい情強ランドでせいぜい楽しんでろ、ってところだ。掌返し、はあ、宗旨替えですかそうですかと。

全文とやらを読んでみても、「がっかりした」というたった6文字発言から不快感、あるいは病的と言ってよいほどのボキャブラリの乏しさを見る以外にない。じゃあ、情強掌返しの皆さんは、自分白血病に限らず難病持ちだとわかったときに偉い人からがっかりした」と言われる場面を想像してみろよ。

あるいは、ちょっと話を変えてみよう。ワーキングウーマン()のあなたは、勤務先でも重要戦略担い手として活躍している。今まさに、来年ゴーライブを控えたプロジェクトでチームリードを任されている。そんなあなたが、妊娠に気づいた。誠実をモットーとし、かつその誠実さのために今の地位を築いてきたと信じているあなたは、直属の上司にそれとなく妊娠を報告した。そのとき上司が「がっかりした」と言ったとしたら、あなたはどう思う?

人間から、ましてや立ち取材から、多少は不注意なワードも出てくるだろうとか言っているあなた大臣を何だと思ってるんだ?我々庶民は、「末は博士大臣か」と比喩されるくらいの立場人間に、そんな素人臭さを期待しちゃいないし、ましてや期待してはいけない。

大臣に同情して見せることで、実は俺は大臣に伍する人材()なのに未だこんな地位に留まっているんだとでも言いたげな、ルサンチマンしか見えない。

桜田サイバーセキュリティ戦略本部担当大臣のクセにPC使用した経験がないということが、前に話題となり、非難を受けた。でも、一部にはたとえPCを使わなくたって大臣としてできることがあると、桜田擁護して見せる人がいたものだ。じゃあ、そんなとき桜田ができることとは何だ?それこそ、適切な言葉を使ってゴールを国民に示してあげることじゃないのかね?

意識の高い()連中が「マスゴミ」と言って憚らない集団が、恣意的情報操作をすることが多々あるのは否定しない。でも、そういうマスゴミ後出し情報で我意を得たりとふんぞり返って見せる連中だって、要は等しくマスゴミに踊らされているということ。五十歩逃げたか百歩逃げたかで競い合ったという故事と、基本的には変わらない。だったらみんな同じ穴の狢で仲よくすりゃいいのにねえ、何なんだろうこの今の日韓関係みたいな不仲ぶりは。

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