これ何様やねんって理解はしてるけどこの時期になると思っちゃう。実際実家には帰らないから会わないんだけど、話がある度に会いにくいなぁと思っちゃうんだよね。
地元は地方の片田舎。今住んでるのは所謂都会の方。もう三十路になると、田舎の人間関係の狭さと経済的な弱さを実感して辛くなる。大体人間関係は高校の時まででみんな止まってるんだよね。プラスで仕事の人間って感じ。趣味の友達とかいないのって言うとそんな友達ができるような趣味がない、ネット関係で知り合うとみんな都会だからで止まるって話だった。逆にお前はいいよな都会にいるからチャンスがあって趣味も広げられてって言われる。興味を持って手を出してみてるだけ、だけど向こうからするとそのハードル超えられるの自体が都会にいることのチャンスなんだろう。
1年前に集まったとき年も年だから、給料の話とか仕事の話とかした時に地方との差を実感して下手に会いにくくなったんだよね。向こうは、高校時代と同じカラオケ→ファミレス(良くて安い居酒屋)の感覚で別に悪くはないし変わる必要もないんだけど、変わり映えしないよな。昔と同じことを繰り返してると新しい刺激がないなって思ってしまう。
自分は幸いな事に大手企業(メーカー)なので土日休みなんだけど、田舎残留組は土曜出勤有りの職場だ。そして正規雇用とか言うても給料が同じ国内か?ってくらい安い。大体240~350万が一番多かったかな。だから給料の話になって「うちはこんなもん」「うちはちょっといいな、こんなもんだ」「うちはそれよりちょっと低い…」みたいに盛り上がる時に何も言い出せなくなった自分がいて溝を感じた。
うち一人が転職で地元の大手に入れて自慢げに言った時があった。こいつのおかげで数字言わなくて済んで助かったが。
「転職成功して給料が滅茶苦茶上がった!この中で一番高い自信がある!」
「そりゃ良かったおめでとう」
「460万くらいになったぞ年収、君は都会出てるから高そうだけどどうよ?」
「うちでそれよりちょっと(120万くらい)高いくらいだよ(苦笑)」
「そっかぁー」
都会にいると周りもそれなりの人達が多くなるから、自分の給料に対してそんな高いとか思わなくなる。でも、田舎に残ってたらその給料だったんだろう。この貰えている給料は、能力とかではなくその地域のベースと後はただの運だ。その給料での生活がもう想像すらできなくて、つい怖くなる。
え、田舎だから生活コストが安いって?車が必須だからその維持費で家賃と変わんなくなるよ。家賃まで払ってたら田舎のほうがコスト高いんじゃないかな。
運良く都会に出られたことは自分にとってはプラスだったし、良かったなと思えるけど、田舎の友人とお話してそれを感じることは本当に嫌気が差してしまう。そして、会いにくくなる。IT化によってどこでも仕事できたり地方でもできる仕事が増えるみたいな幻想は何だったんだろうねぇ…自分にはIT化によりもっと格差が広がった社会が見えるよ。