いや…これは…ほんと…
読み終わったときにはゴミ箱にリアルダンクしてました。親に「何やってんだ!」と怒られましたが、私は作者に何やってんだよと言いたかったですよ。
もう最初らへんのベルトでSMみたいにしばかれる時点できっも!!!!!と引きましたがもっとやばいことがあった。
だってなんですかあの…なんであんなクソガキが主人公なの? アホなの?
長靴下のピッピとかもまあ、クソガキではあると思うんですけど、ピッピはあくまでも「大人がむかつくから大人をやりこめてやろう」という方向性があるじゃないですか。
この小説の主人公は自分以外の全員を見下して「しょせん才能のない者たち(笑)」「オレの痛みはわからない(笑)」みたいな態度なんですよ。だれがこんなの応援したくなるんだよ。
しかもさらにつらいことに、主人公を諫めていた友達キャラが居るんですけど、そいつの性格も汚染されるんですよ。最初は気の良いおおらかで明るいやつだったのに、主人公と接触しているうちに「オレは主人公にふさわしくない…」とか悩み出す。そんな悩み方ある?中坊男子だよ?気持ち悪くない?悩むにしてもそれは気持ち悪くないか?
それに、主人公をよく思わない大人キャラが居るんですけどコイツもまあなんかそのうち「主人公の才能…まぶしいぜ!」みたいにキャラが方向転換する。うっそだろお前…。大人なんだからクソガキを矯正するぐらいの役割は果たしてくれよ…。
もうなんか前評判で買ったのでいつか面白くなるはず……と思いながら読んでたけどぜんぜん面白くならんし主人公はきもいし…って思ってたら事態はより悪化しました。
途中でね、主人公より気持ち悪いキャラが出てきたんですよ。うっそだろお前…。
その途中で出てきたキモイやつっていうのがこれまた途中で出てきた主人公のライバルの腰巾着なんですね。性格は「炎上している話題に全方位噛みついて全方位から叩かれるアルファツイッタラー」みたいな…あまりにも児童書にふさわしくない…。
ちなみにこのライバル自体は主人公並みの天才ですが人当たりがよく気さくでいい人です。うっそだろお前…じゃあ天才うんぬんのせいで性格が歪んだとかいう主人公はなんなわけ?生まれつき性格が悪いだけじゃねーーーーか!!!!! コイツ才能なかったらなかったで「お前らには才能の無い俺の気持ちはわからない」とか言い出すタイプだ……、あ! そうだ!腰巾着がまさにそのタイプだった!こいつら年齢ずらして生まれたクローンなのでは?
そんなこんなで完結まで耐えて読みました。「こいつら(主人公と腰巾着)ダンプに撥ねられて全身複雑骨折しねえかな…」と思ってたけどピンピンしてたわ。ついでに言うと改心もなし!!!!!うっそだろお前…。改心どころか改善もなかった。うっそだろお前…。
なんかコレのあとに続編があって、ライバル(好青年)が良い感じの高校に進学できそうだったけど腰巾着がウジウジ言ってるから仕方ねえなとかなんとかでライバルが志望校変えた。うっそだろお前…人に迷惑しかかけてねえな腰巾着…。
あと、コレのアニメのレビューで「アニメははしょりすぎ! 原作はもっとキャラの気持ちがわかる! そして好きになる!」みたいなのあるけど完全に嘘だから騙されないように。
アニメではしょった部分て主人公がぐっだぐだぐだぐだぐだぐだ「周りはわかってくれない」とかいらんことで同じように悩んでたりそのわりに他人に迷惑をかけて申し訳ないとかそういう自戒はまったくないというあまりにも自己中な内面描写とか、腰巾着のライバルに対する一方的なやっかみ、ライバルが才能ある上に性格も良いとかほんまこいつないわーみたいな、いやそんなこと妬むヒマあるなら練習しろよ…としか言いようがない…。そういう内面描写がこれでもか! というぐらいにしてあってアニメはそこをかなりぶっ飛ばしてるんですよね。むしろマシになってますよこれは。