プログラミング教育を進めようとしていたとある校長先生の言葉。
最近PTAやら学校におけるITリテラシーの低さが話題になっている。
以前に学校現場の教育における技術のイベントにいった時に話していたことをまとめてみる。
医者の先生は100年前にタイムスリップすると、仕事ができない。なぜなら、レントゲンやCTといった技術が無ければ診察ができないほど
だが、学校の先生は100年前にタイムスリップしても仕事ができる
学校の先生は忙しい、仕事量が多すぎる、と言うが、ひたすら効率が悪いだけ。
近代の学校の役割は、富国強兵であった。そのスタイルがずっと続いている。
それを率先して教えるべき教師が、技術を使って楽していると見えると、
教師のアイデンティティが崩壊する。だからITなんていれる気がない。
今の学校のあり方は、進歩するという姿勢から大きく乖離している。
ある学校で、iPadを全児童に配って教育しようとした試みを行った。
子供からはとても好評だった。別の子の描いた絵にいいねをつけあったり
教師が子供に技術を教えてあげることで、子供から尊敬されたり。
だが周囲からの反対が相次いだ。
まずは教育委員会。
「他の学校でやっていないことをこの学校だけでやることは認められない。すぐにやめるように。」
という警告。
本質的には、親が知らないことを子供に教えてくれるな、ということである。
子供の方が吸収力が高いので、ITスキルなんてすぐ吸収する。そうすると、ITを使いこなせない親のプライドが傷つく。
だから教えて欲しくない。
ITリテラシーの教育というのは、ITとの適切な距離や関わり方を教えることが大事。
危険だから、といって子供からそれを遠ざけたところで何も解決はしない。
大人になって自由に使えるようになって、バカなことをやらかすだけだ。