2016-10-14

オッサンになってサービス精神を失った

もうすぐ、53歳になる。

よく人から10歳若く見える」と言われるけど、中身はどんどん古びている。

一番変わったなと思うのは、サービス精神を失ったことだと思う。

若い頃は、人に親切にしたり、人を楽しませるのが好きだった。

会話が得意だった。知らない人ともすぐに仲良くなれた。

最近は、会話が苦手。雑談が苦手。逆に沈黙をあまり気にしなくなった。

変わった理由はいろいろある。

わずかな成功で慢心し、たくさんの挫折で心が硬く冷えて折れてしまった。

オタクしゃべりをする自分がかっこ悪くて、そういうのを控えたり。

人生を焦りすぎて、中身の無い雑談無駄なことに思えたり。

転職を繰り返して、好きな人達と、ふつーの会社人達と波長が合わなくて苦労したり。

最近仕事の都合で、昔の業界人達と話す機会が何度かあって、

気がつくとビックリするくらいタガが外れてしゃべりまくって、相手が引いていたり。

昔、親切でサービス精神を振る舞っていたのは、自分を好きになって欲しかたからだと思う。

歳をとって、ちょっと偉くなったり、ちょっと成功したりすると、そういう必要を感じなくなって人にサービスしなくなったのかもしれない。

常に若く見られるので、転職するたびに、横柄な態度を取られたり、仕事のやり方がふつーと違うので、摩擦が起きたりする。

あと、最近何度か言われたけど、どうも気がつかぬうちに「俺、スゲーぞ」感を出しているらしい。

それについては、若くて実績のない頃からそういう部分があったと思うのだけど、いろんな実績を作ってきてそれが自信になって、でも回りがそれを知らなくて、余計に違和感が生じているのかも。

そもそも、説明が苦手。趣味はいっぱい喋るくせに、仕事直感判断して、相手理解できないと、相手上司だろうと「なんで、わかんねーんだ」とゴリ押しちゃう。それがよくない。

しかし、自分ITとかPCとか詳しいと思っている相手に、「いや、僕はPC黎明期から数百本以上のアプリレビューをしてきましたから」とか説明するのも面倒くさい。というか、それが根拠になるかもわからない。

最近、痛感するのは、ビジネス成功する人は、小さな成功で舞い上がらない。お山の大将にならない。

成功しても、部下に対してまで腰が低い。それでいて、リーダーとしてしっかり道筋を示すし、面倒くさがらず、仕事妥協しない。

だってかいミスはする。判断を間違える。成功もするけど失敗もする。それは若くても偉くなって歳をとっても同じ。

でも、人生成功するためには、継続して努力し、ときにはプライドを押さえて我慢することが必要なんだと、成功している(しつつある)人を見て思う。

若い頃、ダメおっさんをいっぱい見てきた。

でも、いまは自分もそのダメおっさんになりかねない。

人間はいろんなことを経験すると賢くなるけど、同時に弱くもなる。

年をとると外見は若くて元気に見えても、エネルギーは確実に減って頑張りがきかなくなる。

そんな中で頑張るには、自分がやらなきゃという責任感と、あと、「これは自分仕事だ」と強烈に自覚できること。

仕事ってのは、やらされる仕事じゃなくて、自分がやらなきゃ、やりぬかなきゃ、と思える仕事じゃないと。

いまの仕事も、ユニークやりがいのある仕事だとは思う。職場環境にも恵まれている。

でも、これが本当に自分がやりたい、やるべき仕事なのかはわからない。

我ながら、いろいろできて、いろいろ経験したが故に、天職を見つけられずにいる。

おっさんになっても悩みは尽きない。というか、悩みは増えるばかり。

まあ、結局は承認欲求を満たしたいだけなんだと思うけど、そこが以外と泥沼。

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