『ダメな私に恋してください』
29歳の主人公が医大生の彼氏の財布にされてて。借金して貢いで。捨てられて。仕事もやめる。
で、イケメン上司を好きになったから、その人と結婚したい。でも冷たくされる。相手されてない。
家族からは見合いを何回もさせられるも、医大彼氏に振られたなどの愚痴を見合い相手に言うなどクッソ失礼な感じ。親も紹介してくれた先に頭下げる。
これ最初見たときに、なんじゃこれは。って思ったんだけど。これが女は好きなんかーってビビッタ。
頭が弱いというか。なんというか。29歳ってリアルさを出していくはずなのに、少女マンガ展開にしちゃってるのが頭が弱い。
ノーチャンスもいいところだろ普通。普通にダメな29歳は、普通にダメ。それを描かないで。
なぜ見合いで愚痴るという社会的に死んだだけでなく、人間性も終わってる描写に出るのか。
この描写は、単にうまく行かない29歳というだけでなく、恋愛は見合いなんかよりいいんだと持ち上げておくなら、ホストに貢なみに人生終われってのを最初に提示している。それなのに、恋愛まだやるんですか。
そういうのって、29歳どころか、20歳くらいに終えてないとだめなんじゃないの。バンギャあがるなり、ソープ落ちして苦しむなりして、金が足りなくなって23歳くらいでってのがパターンで、それを横目に普通の人は、バンドマンとかホストやサークル幹事みたいなチャラ男イケメンは怖いんだなって普通の男と付き合いたがるみたいな。
だってさ。年齢とともに市場価値はドンドン落ちていくわけで。そこに乗るために努力する人が多いなかで。29歳で貢んだ。とか。知的障害見てるみたいで辛すぎて読めなかった。
よくある、マドマギみたいな、怖い話を御伽噺風のタッチで描く系の漫画に見えて怖い。
33歳の彼氏いたことない処女の地味なオバサン。大学生の新歓のときに先輩とラブホに誘われたのに断ったことを後悔している。
バイトに来ている大学生と誕生日に飲んで、記憶なくしているうちにセックス。付き合うことに。
次の日バイトの大学生のいる大学に行くと、大学生のリア充友達がきて、
これも、え?ってなった。
普通、詐欺漫画の序盤だよねこれ。初デートもどきでバーで飲ませてセックスするって展開もまんまキャッチや風俗斡旋のそれ。
そういうものにしか見えないのに、美談にしてるところが気持ち悪さっていうか。あれだ。怖い話なのに御伽噺風にする手法あるじゃん。そういうものを感じた。
なんだろ。『バキ』に通じるものがある。多分作者はマジメにやってるんだけど、ギャグになってるみたいな。
たぶん作者はマジメに「白馬に乗った王子様×アラサー女」っていう設定でやってるんだろうけど。読むほうとしては、現実との整合性がなさ過ぎて、詐欺漫画にしか見えない。怖い。
「ダメな私に恋してください」はギャグマンガだからね? ネタにマジレスかっこ悪い だよ…
あ、そうなんだ。 少女マンガ=恋愛漫画。っていうテンプレートで読んでた。 あれ、ギャグ的な読み方するのか。 『俺物語』的な? なるほど。納得いったかも。