http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4943951.html
ついこのあいだはてブでもホットエントリに入っていましたが、日本の労働生産性が低い理由を概説します。
日本のように「より品質の高いものやサービスをより安く提供」することを善とすれば労働生産性は下がります。
供給不足でクソな品質のものをクソ高い値段で売れば労働生産性は上がります。
例えば歯止めのない市場主義によって競争が激化すればするほど労働生産性は下がります。
また国際比較としては、通貨とか関税や労働者の移動が完全に流動化した場合にのみ、
労働生産性が実際的な意味での「生産効率・労働効率」とか「勤勉さの指標」に近づきます。
例えばオーストラリアでは驚くほど質の低い物やサービスが日本よりはるかに高い値段ですが、
これは南半球に隔絶されているのをいいことに供給側が殿様商売を続けているからで、
仮に日本人が英語堪能になって乗り込み、日本のレベルの物作りやサービスと競争するようになればすぐに一掃されます。
500 mlのコーラを400円で売っているコンビニで時給2,000円で引き算のできない店員が5人体制で常勤しているような世界ですから。
また日本は労働市場の流動性が低く、賃金の下方硬直性が機能しません。
「クビになるぐらいなら給料が安くなった方がいい」、とみんなが考えるからです。
よって日本では過酷な労働条件(低賃金とサビ残)によって人件費を圧縮することができるのです。
高品質なものを(円安の下駄も履かせて)安く世界に提供しようという姿勢を続ける限り、
ある種の経済学者は、この労働生産性の意味を「勤勉性や効率性」の意味に意図的に取り違えて、
日本の労働者、特にサービス業従事者やトップ層を除いたホワイトカラーからの搾取を強めようとしています。
リーマンはこんなクソみたいな経済指標を真に受けて無駄に反省しないように。
もちろん判子とか「平素よりたいへんお世話になっております」などの非効率性はありますが、無視できるレベルです。
まとめ:
市中で使われている労働生産性とは、つまり「労働換金性」なのだよね。 質・量に優れた生産物を輩出しているなら、本来的な「労働生産性」は高い。で、「労働換金性」は低いが通貨...
つまり、市中で使われている労働生産性とは、つまり「労働換金性」なのだよね。 質・量に優れた生産物を輩出しているなら、本来的な「労働生産性」は高い。で、「労働換金性」は低...
金にならないけど俺達すごいことやってんだって やっぱりやりがい搾取とか 負け惜しみにしか聞こえないけどなあ
あんたの言うとおりだけど、元記事も日本の「おもてなし」とかを礼賛する意図はなくて、 むしろ質の高いサービスには正当な対価を払うべきだと思っているし、 これ以上の労働力ダ...
日本の1000円は、海外の3000円の価値があるということだよ。 円安なのは国策だからね。
あと、手や身体、脳の決められた部位(冒険のないマニュアル的なこと)は確かによく使っているけど、本質的な試行もとい思考は、軒並み日本人ってあんまりしていないよね。 仕事の...